巨人は高橋投手に13三振を喫して完封負け。首位ヤクルト、2位阪神とは3ゲーム差となった。
1球に泣いたエース菅野智之投手
今日も6回までは完璧なピッチングで、試合を作った。速球も終盤まで150Kmを超えていた。
投球回 | 打者 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 与四球 | 与死球 | 失点 | 自責点 | 投球数 |
7 1/3 | 29 | 6 | 1 | 6 | 1 | 0 | 3 | 3 | 117 |
時折甘い変化球を阪神打者が、打ち損じてくれていたが、それもストレートの球威が戻ってきたからではないかと思う。甘いストレートで大きなフライを度々打ち上げられていたが、少しだけ押し込めていたので、フェンス手前で失速することが多かった。糸原に打たれたホームランは終盤で球威が落ちたところを、上手く打たれてしまった。ボール球を投げるつもりがストライクに入ってしまったのか、速球の威力が落ちてしまったのか、残念な1球だった。序盤にインコースの意識付けが出来ていたのならば、接戦の終盤ではコントロールミスを考慮して、投げなくて良かったのではないだろうか。インコースに来るかもしれないという意識付けができれば、アウトコースに踏み込めないので実際にインコースに投げる必要性は薄らぐ。佐藤輝明選手は各球団にインハイを徹底的に意識させられているので、外角や低めを見極められなくなっている。
前回はスライダーの曲がりが大きかったので、カットボールを多くしたと放送中にコメントがあったが、その言葉通り今回はスライダーとカットボールの割合が入れ替わっていた。その日のコンディションで組み立てを変えられるのは、流石にエース菅野投手だ。
巨人の弱点は名将の人の良さ
巨人の4番バッターらしい采配
原監督は性格が良いらしい。裏表がなく正々堂々としているイメージが有る。
当然ご本人もそのイメージを大切にしていると思うので、采配にも人柄が現れるのだろう。
昨日も高橋投手の圧巻のピッチングに、「こっちはベストでいっているわけだから。」、「最後まで粘り強くいけた。」とコメントし打線を責めることはしなかった。
しかしいくら絶好調とは言え、今の時代に128球で完封は淡白すぎないだろうか。1イニング15球に満たない投球数で、阪神の抑えの投手陣を休ませてしまったのはいただけない。今日投げればスアレスは3連投で翌日の登板が難しくなり、4連投させればその後の他チームとの対戦にも、ダメージが残る。坂本勇人選手や岡本和真選手はフリーで積極的に打たせてもいいが、打率1割台の選手や出塁を求められる1番2番には、球数を投げさせてフォアボールをもぎ取るぐらいの指示が欲しかった。原監督の理想とする正々堂々とした野球とは違うかもしれないが、ファンには必死の粘りを見せてほしい。9回に粘れたとコメントしているが、序盤から粘り強く高橋投手の疲労を待つのが本当の粘りではないだろうか。9回だけ粘ってもスアレスが出てくれば終わりで、勝てる試合運びではない。巨人の4番に誇りを持つ原監督らしい正々堂々としたコメントだが、ファンはそういう野球を求めていないのではないだろうか。
解説の川相さんが度々苦言を呈していたが、本当に頷ける指摘ばかりだった。今の巨人首脳陣には川相さんほどの野球脳を持っている、コーチがいないのだろうか。原監督の理想とする野球とは違うのかもしれないが、もう少し長期目線で試合を考えてほしいと思う。
絶好調の高橋投手に正々堂々と力勝負を挑んで良いのは、今の打線では坂本選手と岡本選手だけだと思う。
もしかしたら野球の解る選手には、今の原采配は淡白すぎて不満が出ていてもおかしくない試合運びだったのではないか。
川相さんのような細かい野球を現役時代に実践できていた首脳陣が、今はいないだろう。本当は元木ヘッドが細かい嫌らしい野球をさせる立場なのだが、そこまでの能力がないのか、原監督がそういう野球を嫌っているのか、どちらかだと推測する。
粘り強く人を信じる選手起用 中田翔選手の苦悩
ファンの間でも負けが混んでくると、選手起用について不満が出てくる。
今年も様々な選手の起用について、不満が出る。
原監督には信念があり、簡単には諦めないので信じた選手を使い続ける。
時にはそれが実る時が来るが、間に合わない場合もある。
今年は中田翔選手がその人だろう。
中田選手は結果が出ずに、本当に辛いと思う。
誰の意向かわからないが、長嶋終身名誉監督を担ぎ出してしまったので使わざるを得なくなってしまい、今年は心中する気持ちになっているのかもしれない。
日本ハムでも絶不調だったので、今年の復調はかなり難しいと思われるが、名伯楽の長嶋さんと原監督には何かが見えているのかもしれない。
ファンには辛い期間だ。
ある意味もう少しファン目線でお願いします。
中田選手が凡退するのを見ているのが辛いです
うなだれて帰ってくる中田選手の心中を慮ると、また辛くなります。
ファンは中継を見るのが辛くなる場合もあるのです。
中田選手が復調して歓喜するときが、今シーズン中にくるのだろうか・・・
中田選手にも結果が出ますように。