開幕から不調が続いているジャイアンツですが、少しづつ若手が台頭してきているのはとても良い兆しだと思います。ベテラン選手の頑張りもファンの楽しみではありますが、それは結果が伴わなければなりません。結果が出ないベテランに対しての批判は厳しくなるのは当然の流れで、ベテランが年俸やファンの期待に見合った活躍ができなくなった時は、進退を考えるべきでしょう。
対照的にファンは若手の結果には寛容的になります。ファンもフレッシュな若手の台頭は常に期待しており、多少の失敗に関しては当然のものとして受け入れられます。
現在ジャイアンツの2軍は好調が続いており、2軍の首位打者は廣岡大志選手、3位は菊田拡和選手です。彼らの昇格が待たれます。2軍の右打者の覚醒には、二岡二軍監督の存在があるのではと推測しています。
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巨人投手陣の最強の補強は久保康生コーチ
投手陣も覚醒した感のある投手が台頭してきています。
原監督が今年のコーチ陣を評して、技術的に裏付けのある、実績あるコーチ陣としていました。久保コーチはこのコメントに一番当てはまる人ではないでしょうか。久保コーチは20年の現役生活引退後、殆切れ間なくコーチとしての経験を積んでおり、その実績は素晴らしいものがあります。”魔改造”と評されるコーチングは、数多くの名投手を育て上げています。コーチングについては合う人合わない人が存在しますので、功罪はあると思いますが、プロ野球はすべての人が努力すれば報われる世界ではないので、成功例があれば実績としては十分だと思います。
その久保コーチが就任後間もない現在、多くの実績をジャイアンツで上げつつあります。
タワーマン横川凱投手
まず最初に注目されたのは、横川投手でしょう。
右手を大きく上げるフォームは、体格を活かしきれていなかった横川投手の球威を上げました。まだ結果はそれほど出ていませんが、そのコーチングによって現れた効果を、周囲は認めざるを得なかったと思います。秋季練習で桑田コーチと相談したとの報道になっていましたが、おそらく技術的な部分は久保コーチの手腕ではないかと推測しています。現在先発ローテーションに入っている横川投手が、どこまで上昇できるかが楽しみになってきています。
クローザーも務められた直江大輔投手
素質を認められながらも、同期の戸郷翔征投手に置いていかれていた直江投手ですも、久保コーチのコーチングで飛躍した投手ではないでしょうか。
もともと綺麗なフォーシームを投げる投手でしたが、投球が全体的に高目に行く傾向があったのですが、久保コーチの股関節による体重移動の指導がハマったようで、変化球が低めにコントロールできるようになってきました。ストレートも低めに良い球が伸びています。まだ高めに抜ける時があるようですが、大きな進歩を遂げたと言って良いのではと思います。高目のストレートで空振りが取れたり、低めのストレートで見逃しを取れたりと、ストレートで押せるようになり、粘られることも少なくなってきました。
先発を期待する事もできますが、今後首脳陣がどの様に起用するかが注目されます。
ロペス投手も改造中
今年セットアッパーを期待されながら、早々にファーム落ちしたロペス投手ですが、既に魔改造に取り組んでいます。メジャーの実績もあるロペス投手が、こんなに早くコーチングを受け入れるのは、既に久保コーチが信頼されていることの証左と言っていいでしょう。軸足にギプスのような固定具を装着してキャッチボールを行うロペス投手が、一球ごとに久保コーチに確認している場面には、少し驚きました。
早速ファームでも結果を出しつつあり、あれほど暴れていた投球が、ストレート、スライダーともにコントロールされてきています。スピードはもともと出ていたので、魔改造による股関節の体重移動を身につければ、十分にセットアッパーは務まるのではないでしょうか。
医師の久保コーチと僧侶の桑田真澄コーチ
投手コーチとして全くタイプの違う二人は、いい意味で補完関係にあるかもしれません。
久保コーチは長年のコーチングの実績があり、技術的な指導が得意なようです。フォームの欠点を把握して治療を開始し、直ぐに結果を出すところはスーパードクターのようです。1軍のコーチというよりも、技術的に足りない部分を補う育成向きのコーチでしょう。昨年までのジャイアンツコーチ陣に足りないピースであり、その意味でも今年一番の補強かもしれません。
対照的に桑田コーチは投手としての心得や、プロとして生きていくことの方法などを教えることに長けているようで、出来上がった1軍の投手の管理には手腕を発揮したと思います。大勢投手が一番感謝しているコーチとして上げていたのは、印象的でした。投球のメカニカルな部分よりも、投手としての精神的な部分を教える僧侶のような存在だったのかもしれません。
楽しみな若手投手陣
ジャイアンツのファームには投手のプロスペクトが多数存在します。
ファームの試合では結果を出す投手が、今後も増えてくるでしょう。
投手の場合はあっという間に変わることがあるので、今年のファームの試合は楽しみが増えました。
