ジャイアンツの名将原監督の孤独 人材不足 アドバイスする人無し

ジャイアンツが苦しんでいます。

開幕から調子が上がらない巨人という報道がされていますが、寧ろ調子は並で戦力がもともと足りていないんじゃないかという見方もできます。

大手メディアは厳しい意見を書くことや発言することを控える傾向にあるので、You TubeなどでのOBの発言に厳しい意見を期待したい部分もあるのですが、仲間意識が強いのか、仕事が減るのを怖がっているのか、率直な意見はあまり見られず、オブラートに包んだ意見ばかりが目立ちます。

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大手メディアの忖度

ネットの普及により役目が終わりつつある大手メディアですが、日本のメディアが衰退する原因の大きなものに、仲間内の忖度があると思います。若い世代と高齢者の世代にメディアに対する認識の差があると思いますが、特に若い世代は大手メディアを信じていないのではないでしょうか。本来あるべき姿の報道がなされていないことに、高齢者は気が付かずに盲信する傾向があるのに対して、若い世代は懐疑的にものを見ることができる傾向が強いようです。

ファンの厳しい目

”なんでもアメリカを真似するな”という意見は無視すれば、ニューヨークなどの大都市は、非常に厳しい批判があることで有名です。また、ファンの目も非常に厳しく、それは選手や首脳陣、球団フロントに対しても、非常に厳しい目を持っています。球団の選手獲得や契約、育成方法などにも厳しい批判が浴びせられ、それは一部のマニアックなファンだけによるものではありません。

このあたりまでファンに介入させていくことが、ファンの獲得やリーグの反映に役立っていることが十分に認識されているようです。

甘えのある日本のプロ野球

ピッチクロックの導入について、日本では否定的な意見を言うマスコミがほとんどです。では何故MLBはピッチクロックの導入に踏み切ったのでしょうか。それは、野球がアメリカンフットボールやバスケットボールに人気で遅れを取っているからです。アメリカは野球発祥の地ですが、その地位は絶対的なものではなく、人気面ではアメリカンフットボールに大きく遅れを取っているといえます。

アメリカの高校のスポーツのスターは、野球のエースではなくフットボールのQBです。

この現実を見据えた中で、MLBはファンの獲得に全力を尽くしています。

球団の経営の保護のためにDH制の導入に躊躇したり、一部の既得権益者のために放映権の有効活用が未だにできない日本のプロ野球は、JリーグやBリーグの突き上げがなく、経営陣に危機感がない状況であると言えるのではないでしょうか。

原監督の状況

今原監督の周囲に批判的なことを、言える人材はいません。あまりに実績がありすぎて、今のコーチ陣は格が違いすぎます。以前はGMなどに意見を言える人材がいましたが、今はGMさえ設置されていません。

そのうえメディアは批判的な意見を発することもなく、ファンの声も届きづらい状況です。広岡達朗さんがたまに批判的な意見を発信していますが、きっと届いていないでしょう。その状況については柴田勲さんが江本孟紀さんのYou Tubeで、コメントしてくれています。

原監督の立場からすれば、実績も経験も十分な自らの能力を疑う必要もなく、周囲の雑音に惑わされずに結果を出してきたという自負があって不思議ではありません。

ただ、結果が出ない状況を正しく分析して伝えるスタッフがいないことは、致命的な弱点にもなりえます。

過去2年間の低迷を間違った状況で総括しているならば、同じ間違いを起こす可能性は非常に高く、寧ろ結果は悪化していくでしょう。

優勝チームの勝因を正しく分析でいているか

ヤクルトとオリックスがともに最下位から連覇しているNPBの状況を、ジャイアンツは正しく分析できているのでしょうか。

単に選手を大量に獲得して育成の箱の中に入れても、結果が出ていないこの2年間をどう総括しているのでしょうか?

まさか勝負は時の運なんて総括をしていないだろうとは思いますが、表層的なものではなく、根本的な間違いがあるのではないかという疑いは、首脳陣や球団フロントにはあるのでしょうか。

”ベンチに元気がないから、元気のある選手を取った。”ではなくて、”何故元気のある選手が育たないのか?”という考え方ができない限り、育成が上手くいく土壌にあるとは思えません。何故ベンチの雰囲気まで外部に頼らなければいけないのか、そこに根本的原因があると思います。

内部で育成できないから他所からとってくるという考え方は、もう時代遅れとしかいう他ありません。自前で元気のある選手、練習熱心な選手を育てることができないのであれば、高校野球の強豪校の育成よりも、レベル的に劣っている部分があるのではと思ってしまいます。

ジャイアンツのキャプテンである岡本和真選手がWBC優勝後に発した「野球ってこんなに楽しかったんだ。」というコメントを聞いて、思うところが多かったファンは沢山いるのではないでしょうか。

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