好調を続けているジャイアンツの投手陣ですが、新人や若手の台頭によってローテーション投手に余裕が出てくるようになりました。そのため駒が足りない中継ぎの強化が必要になり、山口俊投手が中継ぎに配置転換になったようです。
先発投手陣の充実
山﨑伊織投手、赤星優志投手、堀田賢慎投手の活躍によって、ジャイアンツのローテーションは大きく代わりました。昨年の先発投手の高橋優貴投手と山口俊投手は今のところ、先発で登板していません。手術明けのため山﨑投手は1度ローテーションを飛ばすことになり、登録抹消となりましたが、代わりに先発を任されるのはシューメーカー投手になりそうです。新外国人はアンドリース投手も控えており、堀田投手との交代があるかもしれませんが、シーズン序盤で試す価値がある新戦力がまだファームに残っている状態です。
山口俊投手のリリーフへの配置転換
以前よりクローザー経験のある山口投手の配置転換があると思っていましたが、原監督からの直接の打診があったようです。もともとリリーフを希望していない山口投手も、受け入れざるをえないほどの投手陣の充実が明らかになったと思います。
シューメーカー投手はMLBでも実績があり、契約の中で先発での起用が条件とされている可能性があります。アンドリース投手も同様の可能性があります。また技巧派のシューメーカー投手がリリバーとして力を発揮できるかどうかは、懐疑的にならざるを得ません。
ストレートに力がありフォークボールという決め球で三振も取れる山口投手に、勝ちパターンの投手として適正があることは間違い有りません。短いイニングであれば、またプレッシャーの強いクローザーでなければ、山口投手が力を発揮できる可能性はとても高いと思います。ある程度先発のローテーションに目処が立った時に、山口投手の配置転換をすることは、原監督と桑田投手コーチとの間では早くから考えられていたのではないでしょうか。
ファームでは成長株が出てきている
笠島尚樹投手
背番号 | 011 |
ポジション | 投手 |
身長 / 体重 | 178cm/82Kg |
生年月日 | 2002年12月7日 |
投打 | 右投右打 |
経歴 | 敦賀気比高-巨人(2021年〜) |
ドラフト | 2020年育成選手ドラフト3位 |
年度 | 登板 | 先発 | 勝利 | 敗北 | S | 打者 | 投球回 | 安打 | 本塁打 | 四球 | 死球 | 三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
2021 | 8 | 0 | 0 | 1 | 1 | 61 | 9(2/3) | 26 | 1 | 5 | 1 | 7 | 26 | 24 | 22.34 |
2022 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 21 | 5 | 4 | 0 | 2 | 0 | 2 | 2 | 2 | 3.6 |
2020年の育成3位で入団した笠島投手が、急速の進歩を遂げています。入団前は育成指名に難色を示していた笠島投手ですが、実力を発揮し始めたようです。サイド気味から投げる右腕は140Km後半のストレートを記録することも有り、低めにコントロールすることができます。スライダーも右打者の外角低めに集めることができるようになり、防御率も大幅に改善されています。1軍の中継ぎが崩壊していれば声がかかったかもしれませんが、当分は2軍で力を蓄えることになりそうです。右打者のインコースをつけるシンカーやシュートを磨き、左打者の膝下にストレートとスライダーを集めることができるようになれば、今年後半には貴重な戦力になるかもしれません。
1年間で大きな成長を遂げており、ファームの投手育成能力の強化が実ってきたのではないでしょうか。今年も石田隼都投手など期待の高卒投手が多く入団しており、非常に楽しみになってきました。
菊地大稀投手
背番号 | 019 |
ポジション | 投手 |
身長 / 体重 | 186cm / 89kg |
生年月日 | 1999年6月2日 |
投打 | 右投左打 |
経歴 | 佐渡高-桐蔭横浜大-巨人(2022年〜) |
ドラフト | 2021年育成ドラフト6位 |
年度 | 登板 | 先発 | 勝利 | 敗北 | S | 打者 | 投球回 | 安打 | 本塁打 | 四球 | 死球 | 三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
2022 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 24 | 6 | 3 | 0 | 3 | 0 | 9 | 0 | 0 | 0 |
2021年育成ドラフト6位で入団した菊地投手は、150Kmを超えるストレートをコースに決められる投手で、未だ無失点を続けています。変化球も有効的で三振を取ることもできます。大卒で186cmと体格にも恵まれており、今すぐにでも1軍で試してみたい投手ではないかと思います。2軍で経験を積む事によって更に成長できることがあれば、1軍のリリーフ陣に疲れが見えた頃に、昇格の可能性はあるのではないでしょうか。
水野雄仁スカウト部長の体制になってから、投手の指名の成功が続いているようです。菊地投手の1軍での活躍が見ることができれば、いよいよ来年は野手の強化ドラフトになるかもしれません。