巨人が終盤毎年失速する理由 体力不足と教育問題 練習の考え方

ここ数年ジャイアンツは日本シリーズやペナント終盤で、必ずと行っていいほど失速している。昨年は中5日の特攻ローテーションを首脳陣が取り入れ、終盤に投手陣が崩壊してしまった。賛否両論ある中5日のローテーションだが、結果は失敗と言わざるを得ない。過去に中5日は可能だったから、現在の選手ができないわけがないという意見も有るが、選手周りの環境は過去から大きく変わってしまっている。現在の選手が幼少の時から教育されてきたことや、現在の世論は大きく変わっており、そこを理解できない限りは結果が伴わないのではないだろうか。

スカパー!プロ野球セット

阪神が後半戦に逆転された理由

落合博満さんは昨年阪神が逆転された理由を聞かれて、体力不足と答えている。体力不足は練習不足と同義と考えていいだろう。巨人の終盤失速と同じ理由なのだろう。逆に言えばヤクルトは投手陣の体力不足を補うことが、起用法で出来たということなのだろう。確かに2年目の奥川恭伸投手の登板間隔を開けて、1年間持たせた。高橋圭二投手は後半戦に出てきて、終盤の苦しいローテーションを補った。

過去の記事でも記述したが、阪神と巨人はプロ野球球団としての強制的な練習は、緩い方に部類しているようだ。

以前とは違う情報の拡散状況

両球団ともにマスコミに注目される人気球団で、ファンの目も厳しいことからあまりきつい練習を強いることは、やりにくい環境なのであろうか。もしくは選手を大人扱いする球団なのかもしれない。以前とは違いマスコミが報じなくても、You TubeやSNS等で良い情報も悪い情報も拡散しやすい環境下で、球団はいろいろと気を使う部分もあるだろう。決して正しい情報だけが流れる状況下ではない中で、誤解を生むような情報が、かつてよりも広まりやすいのは確実だ。

パワハラが問題視されなかった時代

かつて一般社会には、パワハラ等という言葉は存在しなかった。しかし今は管理職が失職する大きな原因の1つだ。プロ野球の世界でも同じ様に、猛練習がシゴキと取られてしまえば球団の責任となる。自発的な練習という場合は許されるのだろうが、そこは一般社会と同様に歯車が狂いだせば、過去に遡ってパワハラ認定される場合がある。そういった危険性は常に存在しており、監督やコーチには厳しい状況だ。そのため現状では自主的に練習する選手を多く獲得し、自然と練習量が多くなる環境作りが必要となるだろう。

今の選手にかつての猛練習は耐えられないのではないか

しかし実際には、自然と練習量が多くなる環境作りは、非常に難しい問題だ。そもそも猛練習に耐えられない選手も存在し、アマチュア時代から練習量が足りていなければ、プロ野球で急に厳しい練習に耐えられるはずがない。これは肉体的にも精神的にも言えることだろう。過去の強豪校の練習量や精神面での鍛錬等の情報から、現代の選手に過去のような猛練習は耐えられないと、殆どのプロ野球関係者はコメントしている。伝説の巨人の”伊東キャンプ“についても、今の選手には耐えられないとのコメントが多い。

トレーニングの方法などが科学的に研究され、効率良く筋力などは上がるようになったかもしれない。しかし練習が効率的に成った事に反比例するように、投げ込みや走り込みの量は以前よりは減っており、以前の選手についていた能力が現代の選手には掛けている部分もあるのではないだろうか。特に猛練習に耐える精神面の鍛錬は、現代のトレーニングでは難しいだろう。

現代の投手起用と中5日

昨年前半好成績だった高橋優貴投手や戸郷翔征投手は、ともに後半戦に下半身の疲労から球威が落ちたと分析しているようだ。

桑田コーチ等の時代から考えれば、中5日なんて完投して然るべきと思える登板間隔だろう。実際に斎藤雅樹投手は、11試合連続完投勝利を記録している。しかし現役時代の齋藤投手と高橋投手や戸郷投手の体つきは、大きく違う。桑田投手は高校時代にPL学園で猛練習を積んで、厳しい練習に耐える精神力を培った。神奈川の強豪横浜高校もかつての練習量と練習時間はとても多かったと、コメントしている野球関係者はいる。そうでなければ、松坂大輔投手の甲子園での活躍や、プロ1年目の西武での活躍は説明がつかない。

果たして中5日でのローテーションを1年間続ける体力が、今の投手につくのにどれくらいの時間が必要になるのだろうか。

そして今の社会状況で、それだけの体力をつけさせる練習量を巨人の選手だけが強いられることは、後々の問題とはならないのだろうか?

現代の選手と過去の選手を比較することの難しさは、社会状況や教育環境の変化によって大きくなっている。オールドスクール形式はもう無理なのではないだろうか。過去に遡ろうとする思考と、新しいものを作り上げようとする思考と、現代の選手たちはどちらを選ぶのだろうか。

日本ハムの新庄監督に期待

過去の良いものを残しながら、新しいものを作り上げようという方針が新庄監督に有るとしたならば、これから数シーズンの日本ハムは注、目度が上がるのは間違いないだろう。

過去の物を大切にすることは必要ですが、現状の環境を勘案しなければ、受け入れられませんね。

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