FIREを目指している人が、増えているようです。
私自身は若いうちからFIREという概念がない中で仕事柄、資産の運用にはかなりの労力を使ってきました。もちろんディ・トレードや空売りなどの、投機的なやり方をやってきたわけではありません。
数あるFIRE本の中で言われていることは概ね理解できますし、金銭的な面や、時間的な面で概ね言われているとおりだと思います。
ただFIREで本当に難しいのは、メンタルを正常に保つことだと思います。
ここではFIRE達成に私が一番大切だと思う、メンタルコントロールのやり方について考えたいと思います。
FIRE達成のためのメンタル
FIREを達成するためには、長い時間がかかるのが一般的です。
そのため長期にわたってメンタルがブレないことが重要となります。
また、FIRE達成後もメンタルのコントロールができないと、FIRE状態を維持できなくなる可能性があります。では、どうやってメンタルを鍛えたら良いのでしょうか。
最初の一歩が最重要
FIRE本やYou Tubeの動画など、FIREの指南はもう見きれないぐらいあります。
ただ、いくらそういった情報を集めても、効果には限界があります。目新しい情報も無くなっていくでしょう。有用な情報を集めた後は、実践に踏み切る勇気が必要となるわけですが、そこには日本人特有の大きな壁があります。巷でもよく指摘されるようになりましたが、金融教育が全くされない日本の学校教育で、資産運用は寧ろネガティブな印象があります。投資などせずに足元を見つめて毎日努力を積み重ねることを美徳とする考え方が、投資に踏み切る最初の一歩を難しくしているのは明らかでしょう。
こういった考え方は、まだマジョリティーを占めています。私の所属していた会社の401kの運用状況は、半数以上の人たちが元本保証の金融商品、限りなく預金に近いもので運用していました。利回りは限りなくゼロに近いと思います。一方で稼げている人の中には、10%以上の利回りを達成している人も少数いました。
こんな状況ですから、最初の一歩は投資に対するネガティブな印象を払拭することが大切になります。
最初の一歩は少額からの積み立て投資が重要
ハードルの高い最初の一歩を踏み出すのは、極めて小さな金額からが良いと思います。それは全体相場が値下がりした時に、メンタルをコントロールし易いからです。そして積み立てることによるドルコスト法により、黒字化が容易になります。
市場は上下しますが、長期的には右肩上がりが基本です。その長期トレンドを有効にするのは、ドルコスト法による積立投資が簡単です。
初心者は一括投資は厳禁
以前は株式投資にはある程度まとまった金額が必要でしたが、今は少額からの積立投資が誰でも可能です。私の場合は社員持株会があったので、幸運だったと言えると思います。
数学的に考えれば、資金に余裕があるのであれば、積立投資よりも一括投資のほうが運用益は高額になりやすい筈です。しかし一括投資はそのボラティリティーが高くなるため、投資初心者のメンタルが耐えきれない可能性が強くなります。
投資で一番やっていけないのは、メンタルが崩壊したことによる無意味な損切りです。
とはいえ、投資初心者には相場の荒波は耐え難く、一度市場からの退場をしてしまえば、FIREはできません。
プロや経験豊富な投資家であれば、一括投資は理にかないますが、投資の経験が浅い人は一括投資は避けるべきだと思います。私も投資経験が長くなりましたが、大きな金額の一括投資は未だにできません。相場の上下に耐えられる自信がまだないのです。
ただ、大きな金額の定義は少しずつ大きくなっていることは事実です。これが投資経験によって大きくなったという事実が、FIREを目指す上で理解しなければならない重要なことの一つだと思うのです。
時間を味方につける事が初心者には重要
プロの投資家には無いが、初心者にある武器が時間です。
プロの投資家は短期間で結果を出さなければなりませんが、初心者投資家には時間が十分にあります。仮に定年後に投資を始めるとしても、時間は十分にあります。
60歳から投資を始めても、平均寿命までに20年以上もあり、十分に成果を出す時間はあります。少しづつ少額の投資によって成功体験を積み重ねて、メンタルを鍛えましょう。
短期投資では勝ち負けを繰り返す可能性が高い
一括投資で結果を出す人が、周囲に出てくるかもしれませんが、短期投資は絶対に避けましょう。何故なら短期投資で必ず儲かるのは、政府と証券会社だけだからです。
売買を繰り返す方法で必ず儲かるのは、税収のある政府と手数料の入る証券会社だけです。
短期投資で勝つためには、政府と証券会社に払う分を、他人より余分に勝たなければなりません。
短期の売買では稼げた人と損をした人がかならず存在することを、改めて認識しましょう。
麻雀でかならず勝つのは雀荘のオバチャンですから・・・
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