岡本和真選手と村上宗隆選手はMLBで活躍できるか?大谷翔平と違う

WBCでアメリカ人も驚く長打力を見せた日本を代表する長距離打者が、来シーズン終了後に渡米する期待が高まってきました。日本人投手が次々と活躍する中で、日本人打者は大谷翔平選手以外はパットしないのが、現在の日本人選手ではないかと思います。

大谷翔平選手は規格外

大谷選手は日本人打者として、2024年シーズンでMLBで大きな成功を収めました。投手としても確かな実績を残す大谷選手は、リハビリのため打者に専念した今年、50-50という規格外の成績を収めて、3度目のMVPに輝いています。大谷選手は打率も2位ということで、もう少しで三冠王というところまで成績を上げており、DHとして史上初のMVPになっています。しかし、この成績を持って日本人選手の限界が上がったと見るのは、早計でしょう。

大谷選手はDHというポジションでしたが、これはあくまで二刀流のリハビリ期間に与えられたポジションで、大谷選手の守備のポジションは投手です。大谷選手の内野守備や外野守備の能力を見ることはできませんが、そこは日本人が一番力を発揮している投手というポジションがあることが、他の日本人選手とは立ち位置が全く違うと考えられます。

もっとに言えば大谷選手は今や世界中の野球ファンに認められたアイコンです。大谷選手がDHとして活躍したとしても、それが他の日本人選手に当てはまる事はありません。

日本人選手の守備力の限界

最近のMLBは変わってきていて、かなりの長距離砲でさえ、抜群の守備力を持ち合わせています。代表的なのはヤンキースのアーロン・ジャッジ選手でしょう。あの大きな体をフルに使った守備力は、日本人では到達できないものを感じさせます。またMLBの内野手の守備力は、日本人では到達できないスピードと肩の強さがあります。どんな体勢からでもダブルプレーを取りに行ける内野手の守備力は、MLBの大きな魅力であり、日本人との力の差を大きく感じさせます。

日本人の内野手のゴールデングラブ賞を取っている選手を見てみると、二遊間は小柄な選手が並びます。彼らがMLBで守備の名手となれるかというと、かなり難しいでしょう。

DHが日本人に与えられる可能性は少ない

どちらかというとDHは、往年の大打者が晩年与えられるポジションというイメージがあります。2024年シーズンではカブスの鈴木誠也選手がDHで活躍しましたが、このオフに放出の噂も出ています。レッドソックスの吉田正尚選手も外野手としての守備力に疑問符がつき、放出の噂が絶えません。

日本を代表する吉田正尚選手と鈴木誠也選手は、長打力と高打率を期待できる選手です。長打力が打率よりも際立つ岡本和真選手や村上宗隆選手とは少し立ち位置が違います。そもそも守備力に疑問符がつく外国人選手を、MLBが高年俸で取りに行くことはあまり考えられないと思います。

岡本選手の渡米の可能性

日本ではファーストとサードでゴールデングラブ賞を受賞していますが、MLBではそこまで上位だとは思えません。ファーストとサードは打力の要求水準が高いので、日本人野手がポジションを得るためには、余程打たないと難しいでしょう。

ただ単純にMLBとNPBの給与水準の差を考えれば、日本でジャイアンツが払っている年俸よりも、良い契約は結べる可能性は大きいと思います。

家族の意向などに問題がなければ、岡本選手が渡米する可能性は大きいのではと予想します。

村上宗隆選手の渡米の可能性

余程大きな怪我でもしないかぎり、村上選手は渡米できるでしょう。守備力に不安のある村上選手ですが、脚力があるのが村上選手の強みと言えるでしょう。脚力を更に磨くことができれば、守備力の向上は期待できます。高校時代は捕手をやっていたのですから、肩の強さも問題はないでしょう。来年の渡米がほぼ決まりとなったからには、外野手としての能力向上を考えたほうが良いかもしれません。

打撃については心配ないはずです。ボールが飛ばない中で、本塁打王を獲得し自信も深まっているのではないでしょうか。ただ岡本選手と同様に、MLBでファーストとサードのポジションを取るためには、打ちまくるしかありません。パワーは申し分ないですが、打率には少し不安があり、2025年シーズンの準備が非常に大切になると思います。

大谷選手の活躍で、岡本選手と村上選手にはハードルがかなり上がってしまったように見えますが、2025年シーズンの成績が注目されます。

岡本選手と村上選手がもし活躍できないとなると、日本人の野手についてはかなり評価が下がり、あとに続く選手がいなくなる可能性もあります。岡本選手と村上選手以上の長打力がある選手は、あまり見当たらないので、あとに続く後輩たちのためにも大谷選手に次ぐ活躍をしてほしいと思います。

日本の2025年シーズンだけではなく、2026年シーズンも見据えた中で、是非万全の準備をして来年のシーズンに備えて欲しいところです。

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