会員権相場が上昇しています。私のところにも売却を促すハガキが、会員権業者から頻繁に来ています。それほど大した会員権ではないので気にもとめていませんが、先日会員権の購入を考えている同伴競技者と話しているうちに、電車でのアクセスがとても重要であることに改めて認識しました。
電車で通うことのメリット
自動車運転のリスクを回避
これはやはり自動車での運転リスクが、なくなることだと思います。私の場合は行きは1時間程度ですので音楽やラジオを聴いているうちに着いてしまうのですが、帰りは1時間半はかかるので、リスクは高まります。特に眠気との戦いは非常にリスクが高いので、眠くならない様に事前に準備しておくことが必要です。
前日よく寝ておくなんてことは解っているのですが、そうはうまくコントロールできるものではないので、やはり電車で帰れることは大きなメリットです。ちょっとしたうたた寝などすると、非常に得した気分で、帰宅後にも活動力がおちません。
渋滞の心配をしなくて済む
電車で通う場合は渋滞によるバッファを織り込まなくて済むので、時間を無駄に過ごすことがありません。スタート前1時間につけば、十分に用意はできるので無駄な時間が省けます。自動車の場合は事故渋滞や季節性の渋滞もあるので、最低でも30分程度はバッファを見なくてはなりません。あまりギリギリだと運転にもリスクが増しますので、そのあたりは気をつけたいと思っています。
電車で通うことのデメリット
バッグを送る必要がある
電車で通う場合は、バッグを宅急便で送る必要が出てきます。ゴルフ場によっては翌週までは預かってくれるところがありますが、他のゴルフ場へ行く場合も考えると、避けられない費用でしょう。
会員専用のロッカーを契約してしまえば、置きっぱなしにできますが、そうなると練習ができないなどのデメリットもでてきますので、考慮が必要です。
バスの時間に合わせなければいけない
バスの時間はしっかり確認しておかなければなりません。ゴルフ場によっても違いがあると思いますが、1時間に1~3本が多いのではないでしょうか。予定よりも早く終わってしまったときなどは、練習場などで時間をつぶすか、タクシーを呼ぶ必要が出てきます。また、バスの時間の都合でシャワーを浴びたり浴びなかったり等して、時間を調整する必要も出てきます。
電車の遅延は計算外
電車は朝でも遅延することがあります。こればかりは予測不能です。複数の路線が選択できるゴルフ場であれば、なんとか間に合うこともありますが、遠方のゴルフ場では難しいでしょう。
冬の朝はきつい
単純に冬の寒い夜明け前に、駅まで歩くのはハードルが高いと思います。私の場合は真冬はラウンドしないので、現状は大きな問題ではありませんが、将来どうなるかわかりません。
電車のダイヤの改正はのリスク
数年に一度電車のダイヤ改正が行われます。この時に電車の乗り継ぎが不便になったり、中途半端な電車しか無くなってしまうことがあります。特に早朝は本数が少ないので、少しの改正で家を出るのが20分早くなってしまうことは、普通にあると思います。このあたりは覚悟しておく必要があるでしょう。
季節によって座れないリスクあり
電車で座れないリスクは考慮しておかなくてはなりません。1時間以上も立つようなことがあれば、プレーにも影響しかねません。行楽シーズンや山登りのシーズンなど、意外に早朝の電車は混むことがあります。また早朝の電車は泥酔した乗客がいることもありますので、そのあたりも覚悟しておく必要があるでしょう。女性などは危険な目に合うことがあるかもしれません。また女性の泥酔乗客も少なくないのが現状です。
長期的な目線で考える事が必要
現役時代に買った会員権も、長く使用すれば状況は変わっていきます。
自動車の運転に自信があっても、加齢とともに状況は変化していきます。
先日回った会員さんは、家族から免許の返納を迫られて交渉中だという話でした。ご家族の考えもありますので、難しい話になります。
また、この先自動運転が急速に発展する場合もあります。若いうちに会員権を購入する場合は、全く状況が変わることも考えられます。すべてを見通せるわけではありませんが、少なくとも身動きが取れなくなってしまうような事は避けたほうが良いと思います。
いざという時に選択肢が確保できれば、楽しいゴルフを続けることができます。
電車も自動車も使える会員権を購入するか、複数の会員権を所有するなど、リスク分散の方法は、人によって違うと思いますが、免許の返納などにより今までの人間関係が無くなってしまうのも残念なものです。
せっかく購入する会員権であれば、できれば長く使いたいものです。会員権の書き換え料はかなり高額で、会員権そのものより高額なものまで存在します。また、高齢になってから新しい会員権を購入して人間関係を作り直すのは、ハードルが高くなります。
あまり慎重になりすぎるのもよくありませんが、できる限りリスクは把握しておきたいですね。