侍ジャパンがアメリカを撃破 WBC優勝の現地実況で英語を学ぶ

侍ジャパンが第2回大会以来、14年ぶりの優勝を飾りました。

大谷翔平選手の投打の活躍が注目された大会でしたが、日本選手全員が十分に力を発揮して、チームUSAをほんの少し上回りました。アメリカでは大学バスケットが佳境を迎えるなど、時期的な要因での盛り上がりに欠けることを危惧する意見もありましたが、最後の夜は素晴らしい対戦で幕を閉じました。

本気の本気で戦ったアメリカを、スモールベースボールではなく、力でねじ伏せることができたのは、野茂選手から始まった日本人のメジャーへの挑戦が、結実したと言っても良いのではないでしょうか。

オールスターチームと言えるほど本気だったアメリカチームの最終戦を、現地はどの様に伝えていたのでしょうか?

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The two biggest stars in the world.

試合前に大谷翔平選手とマイク・トラウト選手がハグする場面で、「世界の二大スター」とアナウンスされ、大谷選手とトラウト選手の存在の大きさが並び立つように、認知されていることがわかりました。そしてその二人が国旗をもって先頭で入場してくる演出は、メジャーリーグならではと言えるかもしれません。国歌や国旗に対してアレルギーのない演出は、ストレートで気持ちのいい光景でした。そして国の代表であることを強調した演出は、観客にもテレビの視聴者にも響くものでした。

公平な現地放送

切り抜きでしか今は見ていませんが、その中では極めて公平な放送で、日本選手の紹介も素晴らしいものでした。最後の場面もSpeechless として、アメリカへの一方的な応援にはならない実況でした。日本に対するリスペクトや親近感を勝ち取っているのは、今までの日本人メジャーリーガーが積み重ねてきた実績や言動が、大きく影響していたのではないかと思います。

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夢のシナリオの中で夢の対決を実現

The dream match up within the dream scenario.9回に大谷選手がクローザーに登場した時、現地の実況が多分用意していた言葉ではないでしょうか。試合前から世界の2大スターと形容された二人の対決が、現実のものとなりました。アニメでも成立しないようなコテコテの夢の対決が、最終回に用意されていました。日本のファンも期待していた場面ですが、アメリカ、特にロスアンゼルスでは本当に実現しないはずの夢の対決だったと思います。

アメリカのキャプテン対日本のキャプテン

9回ツーアウトからいよいよ大谷選手とトラウト選手の対決です。その時の実況がUSA’s Captain versus Japan’s Capteain.とコメントしました。5年間チームメイトである二人の対決を前にしてのコメントです。この時のコメントのために、それぞれのチームの入場の際の旗持ちが決まっていたのではと思わせる、まさに夢のシナリオでした。

最強対決 英語はかっこいい

The best against the best. もう盛り上げてくれること、間違いないフレーズです。日本人がそのまま普通に会話の中で使いたいと思わせる、響きの良さですね。こんなフレーズが似合う二人が、最後の最後で初めて対決する、プロレスでも成立しないような、夢のシナリオですね。

今夜は野球の勝利だ!

Baseball wins tonight! 最後の1球の前に、現地のコメンテーターが発した言葉です。日本ではちょっと考えられないですね。アメリカが負けるということもあるのでしょうが、NFLやNBAに人気で遅れを取っているMLBの関係者としては、WBC自体の盛り上がりは大成功だったと言いたかったのだと思います。ダルビッシュ選手や大谷選手がよく野球界全体のことを思う発言をしますが、こういったアメリカの環境が影響しているのだと思います。

日本のプロ野球関係者は、まだ目線が低い人が多いので、今回WBCを経験した選手たちは野球の技術だけではなく、高い目線も取得して、日本の球界にも投げかけてもらいたいと思います。そして日本球界の古い考えの人たちは、そういった考えを発する選手や関係者たちを煙たがるのではなく、新鮮で貴重な情報として受け取ってもらいたいと思います。

日本任務完了

mission accomplished for Japan.こういった言い回しも、日本では色々と難しいのかもしれません。スーパーボウルを前にして選手が、「これは戦争だ!」とストレートに発言できる陽気さが、アメリカの社会にはあるのだと思います。

日本の今回のチームはとても若く、溌剌としていました。そして立ち振る舞いも洗練されて、尊敬に値するものだったと思います。日本に帰ってきても年上の先輩たちに臆すること無く、明るく振る舞って日本のファンに元気をまた与えてくれることを切に願います。

ひとまずWBCの任務は完了しましたが、世界を制したチームとして、日本球界をいい意味で変えていってほしいと思います。

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