レイダース首脳陣はペイトリオッツコンビ 難しいヘッドコーチの選定

レイダースのGMとHCが決定した。GMにはデイブ・ジグラー、HCにはジョシュ・マクダニエルズが就任した。二人はペイトリオッツでコンビを長く組んでおり、結果も残してきている。首脳陣の選定にことごとく失敗している様に見えるレイダースにしては、比較的に保守的な選択だったのではないだろうか。

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シナジー効果が見込まれるゼネラルマネージャーとヘッドコーチ選び

昨年までのメイヨックとグルーデンのコンビは、力関係が今ひとつはっきりしなかった。本来であればドラフトなどの編成はGMが決定権を持つはずだが、どうもそのあたりが不明確だったようだ。ドラフト上位で失敗を重ねたのは、メイヨックの責任ではないとの噂もあったが、その様な噂が立つこと自体で、編成の失敗だったと思われる。

今回の交代はその辺のリスクだけは解消されており、余計な心配事が一つなくなっているのは有り難い。

レイダースの失敗続きのヘッドコーチ選び

レイダースのHC選びは、実績のあるベテランHCよりも、才能のある若手を抜擢する傾向にあった。そもそも前オーナーのアル・ディビスがやりたいフットボールを明確に持っていたため、抜擢されたHCは自由に戦略を立てられなかったように見えることが多かった。そのため、具体的な戦略を持っている実績あるベテランHCは、アル・ディビスの影響を危惧して、レイダースのHCを受け辛い状況になっていたのではないかと思う。

また、抜擢されたHC自体にも経験が足りないため、チームを上手くまとめられず、失敗していった。若手HCの場合、信頼できるスタッフを集めることも、経験年数の関係から難しい。しかし、アル・ディビスの眼力は確かだったのか、レイダースのHCを辞任してからその失敗した経験を肥やしにして、後に成功を収めるHCがいることも事実だ。

しかし、今回は実績も十分でスタッフ選びには苦労しないだろう。

勝ち越しチームのHCを引き受ける難しさ

昨シーズンは10勝7敗で、久しぶりのプレーオフにも進出している。HCの辞任やドラフト1位の選手の解雇などの、困難を乗り越えての結果だけに、選手と首脳陣の信頼は厚かったはずだ。DEクロスビーなどの中心選手は、前任HCのビサッチアの留任を望むコメントを発表していた。

一般社会でも前任の管理職の評判が良ければ、後任にはやり辛い部分はある。そのためか既に中心選手とのインタビューを始めており、信頼関係の構築を始めている。

また、負け越しが続いているチームの再建であれば時間をかけて、思い通りのチーム編成を出来るであろうが、中途半端に力がある状態のチームを、一度壊すのはリスクが大きい。来年負け越すようなことがあれば、ビサッチアの続投のほうが良かったなどと批判も出かねないだろう。

中心選手の契約問題

QBカー、WRレンフロー、DEクロスビーは2022年で契約が切れてしまう。

カーの契約はチームのキャップスペースに大きく影響があるので、GMには悩みの種だろう。レンフローとクロスビーはルーキーの規約が切れてしまい、大幅なアップが必要となる筈だ。本来ならば、2022年は是非とも優勝しなければならない時なのだが、このタイミングで首脳陣の交代とは、ついているとは言えない状況だ。今回のオファーを受けるに当たって、二人は当然これらの事は考慮した上で引き受けたはずであり、長くペイトリオッツの黄金期を支えた二人なので、期待はできると思っている。

来シーズンはカーがもう一つ上のステージに成長してもらい、スーパーボウルを制してもらいたいですね。

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