ジャイアンツが大物外国人のグレゴリー・ポランコを獲得した。ジャイアンツでは久々の大物外国人野手で、岡本和真選手の後ろを支える5番が予定されているようだ。
スカパー!プロ野球セットこれほどのMLBの大物が獲得できた理由
ポランコ選手の特徴
国籍 | ドミニカ共和国 |
生年月日 | 1991/9/14 |
身長 | 193cm |
体重 | 99.8kg |
投球・打席 | 左投げ左打ち |
ポジション | 外野手 |
ポランコ選手はドミニカ出身の外野手でまだ30歳と若く、2017年から5年総額3500万ドルで契約を延長した実績のある大物メジャーリーガーだ。コロナ禍とロックアウトでMLBの先行きが見えない中で、これだけの若い大物が来日することは、最近のジャイアンツでは見なかったことだ。
年度 | 所属球団 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁刺 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 敬遠 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 長打率 | 出塁率 | OPS |
2014 | PIT | 89 | 312 | 277 | 50 | 65 | 9 | 0 | 7 | 95 | 33 | 14 | 5 | 2 | 2 | 30 | 1 | 0 | 59 | 1 | 0.235 | 0.307 | 0.343 | 0.65 |
2015 | PIT | 153 | 652 | 593 | 83 | 152 | 35 | 6 | 9 | 226 | 52 | 27 | 10 | 1 | 2 | 55 | 6 | 1 | 121 | 5 | 0.256 | 0.32 | 0.381 | 0.701 |
2016 | PIT | 144 | 587 | 527 | 79 | 136 | 34 | 4 | 22 | 244 | 86 | 17 | 6 | 1 | 6 | 53 | 6 | 0 | 119 | 13 | 0.258 | 0.323 | 0.463 | 0.786 |
2017 | PIT | 108 | 411 | 379 | 39 | 95 | 20 | 0 | 11 | 148 | 35 | 8 | 1 | 0 | 1 | 27 | 4 | 3 | 60 | 5 | 0.251 | 0.305 | 0.391 | 0.695 |
2018 | PIT | 130 | 535 | 461 | 75 | 117 | 32 | 6 | 23 | 230 | 81 | 12 | 2 | 0 | 7 | 61 | 5 | 3 | 117 | 11 | 0.254 | 0.34 | 0.499 | 0.839 |
2019 | PIT | 42 | 167 | 153 | 23 | 37 | 8 | 1 | 6 | 65 | 17 | 3 | 1 | 0 | 0 | 12 | 1 | 1 | 49 | 4 | 0.242 | 0.301 | 0.425 | 0.726 |
2020 | PIT | 50 | 174 | 157 | 12 | 24 | 6 | 0 | 7 | 51 | 22 | 3 | 1 | 0 | 3 | 13 | 0 | 0 | 65 | 1 | 0.153 | 0.214 | 0.325 | 0.539 |
2021 | PIT | 107 | 382 | 336 | 38 | 70 | 12 | 2 | 11 | 119 | 36 | 14 | 1 | 0 | 8 | 36 | 2 | 2 | 104 | 8 | 0.208 | 0.283 | 0.354 | 0.637 |
通算 | 823 | 3220 | 2883 | 399 | 696 | 156 | 19 | 96 | 1178 | 362 | 98 | 27 | 4 | 29 | 287 | 25 | 10 | 694 | 48 | 0.241 | 0.309 | 0.409 | 0.718 |
本塁打も通算で96本を放っており、盗塁も96個を記録している素晴らしい選手だ。好調時の動画を見ると長打も広角に出ており、サウスポーのスライダーにも対応できている。日本人投手の大きな緩いカーブなどに苦労はするかもしないが、それ程突っ込むようにも見えないので、ある程度の成績は残せるのではないかと予想される。
近年の不調が心配
これほどの選手が来日するのは、やはり2019年以降の成績が奮わないことが原因だろう。大きな原因と考えられるのが、2018年9月12日に行った、脱臼した左肩の手術の影響が強いのではないだろうか。2018年シーズンはそれまで130試合で23本塁打、長打率.340、OPS.499とキャリアハイを記録していただけに、残念な怪我となってしまった。その後は肩の怪我の回復が十分ではなく、2019年は42試合の出場にとどまっている。利き腕である左肩の影響は、守備にも影響があるかもしれず、心配なところだ。
2021年シーズンも出場機会は増えているが、打率が.208と低迷してマイナー落ちしてしまった。
マイナーでは打率.374、OPS1.183と打ちまくっているので、打撃の不調は脱しているかもしれないが、やはり肩の調子が気にかかるところだろう。
球団の外国人選手に対するサポート
COVIT19の影響による来日のスケジュールも気にかかるところだろう。環境面も含めて球団には、昨年と同じ様な失敗をしないでほしいものだ。
また、2021年の6月に設置された米国OBスカウトの真価が問われるところでも有り、非常に期待値が高い選手だ。
外国人の補強は未だ終わらない 一塁手が必要
今年も外国人選手枠は5人の1軍登録で、4人出場までとなると、彼らの競争は既に激しい。
アンドリース投手、ビエイラ投手、メルセデス投手が登録され、ポランコ選手を当確とすれば、残りは1枠だ。実績のあるウィラー選手やデラロサ投手が控えていることを考えると、もう十分かもしれない。しかし投手は怪我がつきもので、常に万全の調子で1年を乗り越えることが出来ないと考えると、まだ新外国人の補強はあるかもしれない。特にポランコ選手とウォーカ選手は外野専門のようで、1塁が守れない。昨シーズンは1塁手が固定できずに苦労をしたことも有り、新外国人を補強する可能性はあるのではないだろうか。打撃での貢献を求められる一塁手で、現状の巨人のメンバーを見ていると、少し力不足という感は否めない。貪欲な原監督が、中田翔選手、中島宏之選手、ウィラー選手、大城卓三選手で満足しているとも思えない。
ロックアウトも有りMLBの情勢が不安定な中で、もう補強を終了したとは到底考えない状況だ。
原監督と球団は着々と対策を打っているようですね。どんな結果になるかとても楽しみです。