ジャイアンツが2023年からのヴィーナスリーグ参加を目指して、女子野球チームを新設する。NPBでは西武、阪神に続いて3チーム目となる。
2010年に設立されたプロリーグが今年事実上の消滅を迎えたことにより、女子野球の受け皿がなくなっていたが、巨人の参入によりその将来が明るくなったと言える。
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硬式野球は男子、女子はソフトボールというのが従来の図式であったが、徐々に環境が変わろうとしている。女性のフィジカル能力の向上のため、硬式野球に耐えられる様になってきたようだ。もちろん男子と比べた場合に迫力にはかけるだろう。しかしボクシング等の格闘技も女子が普通に参加できるようになっている中で、女子の硬式野球の裾野が広がっていくことは自然の流れと言える。
女子ゴルフの活況
美しさを競うフィギュアスケートや新体操などは、女子の人気が高い。テニスなども男子と大きく劣らない人気を得られている球技も存在する。そんな中で男子を凌ぐ人気を得ることに成功したのが、女子ゴルフだ。飛距離や迫力では男子ゴルフには劣るものの、クラブの進化や選手のフィジカルの進化や若年化によって今や賞金王は、男子の倍近くを稼いでいる。大きな要因の一つとして、JLPGAの努力の方向性が間違っていないことも有るだろう。特にJLPGAの幹部は、小林浩美会長以下殆どが女性である。長く努力を続けてきた先輩プレイヤーがその経験と知恵を結集して、難しいスポンサーとの交渉なども行い、選手の教育も行ってきた。ファンサービスやプロアマでの対応など、男性から指示されるとセクハラ疑惑などに発展しかねないことも、女性の中で自発的に決めることができれば、組織としては摩擦が少ない。化粧の仕方などについても積極的に指導できる体制は、経験者である女性が組織をまとめているからに他ならないだろう。女子ゴルフは男子ゴルフにはない“華やかさ”をいい意味での武器にして、今の隆盛を獲得したと言えるだろう。今やJLPGAのトーナメントは安定した視聴率を地上波で稼げる、優良なコンテンツだ。ブリヂストンが男子トーナメントを諦めて女子トーナメントを継続したことは、女子ゴルフ界の努力の客観的な現れと言えるだろう。
男子ゴルフ国内ツアーの衰退 何故女子ゴルフの人気がある?その理由
まだまだ歴史の浅い女子硬式野球への提案
JLPGAからの人材支援をあおぐ
女子野球は徐々に環境が整ってきたとは言え、女子ゴルフとは歴史も実績も違う。選手層もまだまだ薄く、その将来は不透明だ。しかし女子ゴルフのやり方は一つのモデルとなることは間違いない。その中で巨人がチームを創設することは、大きな前進だろう。読売グループには女性幹部もいるだろうが、できることならばJLPGAの幹部からも人材を支援してもらいながら、幹部人材も育成してほしい。女子ゴルフで見ることのできる、“華やかさ”“明るさ”などを意識した環境を作っていってもらいたい。
女子ゴルフ界だけではなく、その他の社会で活躍している女性の力を結集して欲しいですね。
道具やルールの改正は?
バットは金属バットとなるだろうが、試合球も少し女性でも扱いやすいように変えることは出来ないだろうか。軟式野球ではA/B/C/J等規格が柔軟に用意されている。女子硬式野球についても女性でも扱いやすいように、マイナーチェンジを行ったらどうだろうか。砲丸投げなどの例もあり、試合自体がエキサイティングになるような工夫は柔軟に行うべきではないかと思う。その事によって男子も含めたアマチュアの競技人口の増加につながるという可能性も、期待できると思っている。
男性の思惑で女子野球が潰されないようにして欲しいですね。プロ野球の劣化コーチの新しい就職先になるようなことは、無いようにお願いしたいです。