NFL2025年シーズンスタート レイダースのFA戦略とドラフト

2025年シーズンが3月12日から正式にスタートしました。これに先駆けて3月10日からのタンパリング期間が設けられており、実際の大きな動きは12日以前に決着がついています。毎年FAではQBの動きが目玉であり、今年も同じ状況でした。

QBマシュー・スタッフォードの帰還

トレードが噂されていたラムズのQBスタフォードですが、結局ラムズを離れることはありませんでした。ラムズが本当に放出する気があったのかは定かではありませんが、マーケットには一定の影響を与えたと思います。ただ、ラムズのドラフト指名権は後半であり、今年のドラフトでのQBは、あまり深くなく、結局マイアミ大学のQBカム・ウォード1強という状況になり、とてもではないがQBスタッフォードを出せる状況にはなかったと思います。今回の放出の試みが、何を意味するものなのか外からはよくわかりませんが、QBスタッフォードに対する牽制なのか、本気で放出を意図したものなのかは興味が湧きます。

例えば全体1位を持っているタイタンズはQB育成が上手いというチームではなく、全体1位の指名権を核としたトレードで、完成品であるスタフォードを獲得するというシナリオも想像できます。本当はQBアーロン・ロジャースを放出したジェッツあたりが、QBスタフォードでやり直す手もあると思うのですが、全体7位指名ではQBの指名は難しく実現できなかったと思います。いずれにしろ今シーズンもラムズは、スーパーボウルを狙える体制でいられることになりました。

最大の目玉QBサム・ダーノルド

バイキングスからFAとなったQBダーノルドは、シーホークスと3年147億円の大型契約を結びました。全体3位でジェッツに指名されたQBダーノルドですが、ニューヨークでは散々な成績で、バストと言われていましたが、その後パンサーズ、49ersと渡り歩き、昨年バイキングスで覚醒することとなりました。今回はシーホークスに先発QBとして大型契約で迎えられ、真価が問われることとなります。バイキングスではWRが強力で、QBダーノルドの力がどの程度なのかわからない部分があり、シーズン最終盤で失速するなど、ストロングフィニッシュが果たせなかったことが、懸念されています。シーホークスは力のあるチームであり、プレーオフを狙えるチームではあるので、今年は非常に楽しみでもあり、少し心配でもあります。

レイダースはQBジーノ・スミスで勝負

レイダースは全体6位の指名権をトレードアップしてQBを指名しに行くという予想が一部ではありましたが、結局リスクの少ない選択をしたと言えるでしょう。HCピート・キャロルが信頼を寄せているという点では、間違いのない選択ではあると思います。ただ、QBスミスは若くはないので、ブリッジQBとして見る向きが少なくありません。もし評価が下がってきているコロラド大学のQBシュドゥア・サンダースが落ちてくれば、指名の可能性も残されていると思いますが、今のレイダースの首脳陣では1巡でQBを指名する可能性は低いのではないかと予想します。その場合、2巡以降でモバイル能力がある新人を指名して、QBスミスの下で経験を積ます選択になると思います。OCチップ・ケリーもいて今年のレイダースの首脳陣は信頼できるので、QBについてはむしろ後者の選択が良いと考えます。その場合1巡指名はRBアシュトン・ジェンティが候補に上がりますが、個人的にはアリゾナ大学のWRマクミランが好みです。今年のWRは人材が豊富なようなので、判断が難しいですが、レイダースはFAでディフェンスを着々と強化しており、ドラフトではOLやWRの補強が必要だと思います。RBジェンティは確かに素晴らしいのですが、まずはOLを安定させることが先決の状況であると考えます。

デフェンスもオフェンスもトレンチの強化を目指す筈で、同地区のライバルチームに勝つためにも、トレンチの強化が最適解であることは、スーパーボウルでのイーグルスの勝利で明らかになりました。DLはDEクロスビーの再契約と、DEマルコム・クーンスの再契約で目処が立ちつつあるので、ここはOLを2巡ぐらいでは指名してほしいと個人的には考えています。ただ、OLの人材は今年はどうも薄く見えますので、難しいところだと思います。

毎年首脳陣に疑問が持たれ、補強や戦略について一貫性が見られなかったレイダースですが、今年は明確に違います。HCピート・キャロルの方向性はシーホークス時代から変わりがなく、強力なディフェンスとランを主体にした堅実なオフェンスです。QBはラッセル・ウイルソンでしたがHCピート・キャロルと別れたあと、極端にパフォーマンスを落としています。QBジーノ・スミスも同様で、今年は復活が期待されます。OCチップ・ケリーも変幻自在のオフェンスという印象で、与えられたもので最高の結果をもたらしてくれそうです。

過去の例から見れば、HCピート・キャロルはRBとCBにはスターを配置しており、今のレイダースには見ることができません。CBはかつてのドラフト1巡指名のストークスを獲得しましたが、まだ足りていないでしょう。3日目以降のドラフトで、RBとCBで良い指名ができれば、2025年シーズンは期待できると予想します。

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