ここまで2勝4敗と健闘しているレイダースと、主力の離脱で1勝4敗と予想外に苦戦しているラムズとのベイエリア対決は、ミスを犯したほうが負けるという内容で、かなり淋しいゲーム内容でした。
1 | 2 | 3 | 4 | OT | ||
Raiders | 0 | 6 | 3 | 6 | 0 | 15 |
Rams | 0 | 14 | 6 | 0 | 0 | 20 |
レシーバーがいない両チーム
レイダースはエースレシーバーのWRダバンテ・アダムズがジェッツにトレードされて、セカンドターゲットのWRジャコビ・マイヤーも怪我の影響で欠場となり、TEブロック・バウワーだけが頼れる状況でした。
しかし、ラムズもエースのWRクーパー・カップが欠場でターゲットがいない状況でした。QBマシュー・スタフォードの実力には疑いがありませんが、それでもターゲットがいない状況ではポケットパサーのスタフォードにはかなり難しい状況だったと思います。それでも、スタフォードが素晴らしいのは致命的なミスをしなかったことでしょう。RTGは62.6と振るいませんでしたが、フィールドゴールのミスなどがありながらも勝ちきったところは、さすがという他ないでしょう。
一方のレイダースはQBエイダン・オコンネルが右手を怪我してしまい、スターターを奪われたQBガードナー・ミンシューが交代しましたが、3つのインターセプトを奪われるなどして、RTGが21となり、相手に白星を献上してしまいました。今のレイダースのWRの状況では、QBミンシューにはかなりきつい状況だったと思います。頼りになるはずのWRトレ・タッカーはディープ・スレッドとなる快速レシーバーですが、そのスピードを活かせるロングボールがQBミンシューには期待できず、WRタッカーがセパレートを取れてもボールが短く、キャッチできませんでした。あとはTEバウワーに投げ続けるしかなく、最後はTEバウワーが徹底マークにあってしまい、ファーストダウンを更新できませんでした。更にショートパスも微妙にターンボールになるなどして、インターセプトされてしまったのは、残念な結果でした。QBミンシューは動けるQBだと思っていましたがそれほどでもなく、ロールアウトからのパスも地肩のせいかあまり良くないので、オフェンスラインが弱いとどうにもなりません。今のチームの悪い状況を一人で打開できる能力があるわけ無いので、少しかわいそうな状況です。
Player | CP/ATT | YDS | TD | INT | SACKS | RTG |
G. Minshew | 15/34 | 154 | 0 | 3 | 2-11 | 21 |
Aidan O`Connell | 6/10 | 52 | 0 | 0 | 0-0 | 73.8 |
Matthew Stafford | 14/23 | 154 | 0 | 1 | 1-10 | 62.6 |
レイダースは再建途上ではない?
チームは再建途上ではないとHCアントニオ・ピアースがコメントしたようですが、チームの中心であるQBが今の状況で、再建途上ではないとなると、どんなチームを目指しているのか想像できません。GMとHCが同じ事を考えているのか、少し疑問符がついてしまいます。現代フットボールにおいてフランチャイズQBは必須のピースであり、そこからチームを作り上げるべきだと個人的には考えていますが、GMテレスコは次の手をどのように考えているのでしょうか?
今年も新人QBは活躍を続けており、最近のカレッジのレベルの高さが証明されています。逆に言えば一世代前のQBよりも今の若いQBのほうが、相対的に見れば優れた成績を残しており、2025年のドラフトでは絶対に勝負に行くべきだと思います。(本当は2024年に大勝負に出るべきだったと思いますが、GMがQBに不安のないチャージャースから来たことで、時間が足りなかったのかもしれません。)
DEマックス・クロスビーが心配
今のレイダースの試合で一人だけ見ていて楽しいのは、DEクロスビーだけです。しかし、DEクロスビーについても放出の噂が出ているようです。今のチーム状況では致し方ありませんが、できれば噂であってほしいと思います。DEクロスビーにはレイダースでスーパーを取るまで頑張ってほしいと、ファンの誰もが思っていると想像しますが、どうなのでしょうか?