2024年シーズンもレイダースは空中分解?ブロンコスに惨敗は酷い

敵地といえども、あまりにひどい惨敗でした。レイダースはブロンコスに18対34で大敗してしまいました。見ていても非常にストレスが溜まる試合で、これではファンを減らしてしまいかねない程の、残念な試合と言っても良いかもしれません。

1234OT
Raiders10008018
Broncos013714034

上がり目が感じられない試合内容

一番のストレスは、希望が見られないことでしょう。今年については、とてもではないがプレーオフに進める見込みが立たない試合となってしまいました。これは遠くで見つめるファンだけではなく、実際に戦っている選手たちが一番感じているのではないでしょうか?これから活躍してスターになりたいと考えている選手には良いかもしれませんが、既にスターになり勝つことに飢えている選手、ドラフト上位で指名されて活躍が約束されている選手については、不満の残るチーム状態だと思います。

特に優勝する事をモチベーションにしているベテランからは、時間を浪費することになってしまうチームと考えられてしまう流れでしょう。

WRダバンテ・アダムズがトレードを希望しているのは、至極当然の話しであり、2年目のTEマイケル・メイヤーあたりからもトレード要求が出てると噂されており、これは異常事態と言っていいでしょう。

QBをドラフトしなかったことのツケ

結局NFLはQB次第だということを、改めて認識せざるを得ない試合でした。どんなに良いプレーを用意して、練習を重ねても、肝心のQBがゴール前でショートパスをコントロールできないのであれば、全てが台無しです。しかもそのミスがQBの身長の低さが要因であったならば、致命的です。今回QBガードナー・ミンシューが犯したインターセプトは、私にはそのように見えてしまいました。

従前から言及しているように、QBミンシューは身長が低いため、ポケット内で視野が狭くなります。ポケットが狭まった時に前が見えなくなるので、レシーバーから眼が切れてしまい、ポケットの中で最低限の前後左右の動きで、レシーバーを探すことができません。レシーバーから眼が離れたら、あとはスクランブル発進しかできない動きに見えます。

更に肩も強くないので、ロールアウトしてから、またはポケットを脱出してから強いパスを投げることができません。そのため相手チームのDBはディープから上がってくることができてしまいます。QBアーロン・ロジャースやQBパトリック・マホームズは、ロールアウトした反対側へロングも投げられる肩を持っているので、DBが上がってくるとそこを狙うことができます。この差はプレーが壊れた時に圧倒的に有利に働きます。WRトレ・タッカーはスピードが有るレシーバーですが、そのスピードを活かせる強いパスをQBミンシューが投げることができないことを、相手チームには読まれてしまっているので、プレーの幅が狭すぎます。

ランゲームが出ないのもQBが一つの要因

ランゲームを出したいのはわかるのですが、プレイアクションからのロングパスができないとランゲーム自体も難しくなります。最近のNFLはパス主流なので、ランゲームはパスの脅威がなければラン自体も出なくなってしまいます。以前はラン主体で、まずランを出してからのパスという流れでしたが、現在のNFLではまずパスの脅威があってこそのランという流れが主流です。ロングパスがなければDBもランサポートに回りやすく、ランはLBのラインを超えることができません。もともとレイダースはRBジョシュ・ジェイコブズを放出しているのですから、ランだけで進むことを放棄していると考えたほうが良いでしょう。RBに投資をせず、QBの能力も低いとなると、一人で何とかできるプレイヤーがいないことになります。レシーバーは残念ながら、受け身の存在であり、一人で局面を打開できる機会は少なくなってしまいます。

規律が乱れたレイダース

選手の離反が止まらないレイダースですが、反則も目立ってきてしまいました。規律を重んじるHCアントニオ・ピアースですが、ここまで非常に少なかった反則が急速に増えてしまいました。特にこの試合では、愚かなミスが目立ちました。頼みのディフェンスの交代がうまくいかず、12人がグランドにでてしまう反則を繰り返してしまったのは、言い訳のできないミスだったと思います。これは選手のミスと言うよりは、練習不足と言ってよく、首脳陣の責任の範疇ではないでしょうか?

デフェンスもあまりにオフェンスが酷ければ集中力も切れることになり、弱いチームの典型となってしまっています。

RaidersBroncos
330Total Yards289
11Total Penalties9
79Penalty Yards44
31:23Time of Possession28:37

QBは交代しても変わらない?

QBエイダン・オコンネルが途中から出てきましたが、能力不足は否めないでしょう。現状ではNFLで最も期待できないQBルームと揶揄されても仕方がない状況で、ドラフトでの消極作が致命傷となってしまいました。HCアントニオ・ピアースには実績がなく、ここから立て直す方策を持っているようには見えません。

また、最初からやり直しか・・・と考える選手がいても責めることはできないでしょう。

これでもし守護神DEマックス・クロスビーが、やる気を失ってしまえば、もう数年は浮かび上がらない可能性さえ出てきてしまいます。

あまりネガティブなことばかり書きたくはないですが、それほど希望が見えない敗戦だったと考えます。

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