いよいよ冬将軍到来です。関東はまだまだ本格的な寒さではありませんが、これからは本当の寒さに備えなければならないでしょう。私は厳冬期はゴルフをやる機会が激減してしまいましたが、それでもやらなければならない事があり、そんな時に気をつけていることを挙げていきたいと思います。
ゴルフ場には早めの到着で十分なストレッチ
年齢を重ねるに連れて、寒さには基本的には弱くなっていきます。特に筋肉や靭帯は温かい頃よりも伸縮が悪くなるのは当然のことで、ラウンド前のストレッチは非常に重要になってきます。朝起きてからのストレッチは当然として、ゴルフ場到着後のストレッチも入念にやりたい季節です。そのため普段よりも早めの到着が必要になると思います。朝の練習も、とても大切ではあると思いますが、それよりもまず怪我を予防するためのストレッチは、体がある程度あたたまるまでやり切る時間が必要だと思います。
午後のハーフ前のストレッチも重要
日本ではハーフの後に食事を取ります。暖かい部屋でのランチは、楽しみの一つではありますが、1時間前後の休憩で、筋肉や靭帯は運動後の収縮をしてしまっていると思います。またハーフを終えたあとなので、それなりの疲労が筋肉に溜まっているので、その披露を流すためのストレッチは必須ではないかと思います。ロッカーにストレッチをやるスペースが有れば良いのですが、無い場合は早めにスタートホールに行って行う必要があると思います。スタートホールには待合のための小屋が設置されているケースが多く、ストレッチをやるスペースは十分にあるので、先に行っていることをキャディさんや同伴のプレイヤーに告げて先にいくと良いと思います。
冬のゴルフこそ飛び過ぎに注意
冬は飛距離が落ちるというのは常識です。体の可動域が狭くなり、気温が下がるのでボールの反発が小さくなるというのが、よく知られているところだと思います。ただ冬の午前中はフェアウェイが凍っている場合があり、低めのティーショットは滑るようにして飛んでいくので、かえって飛距離が出てしまうことがあります。以前、冬の箱根でラウンドした時に、フェアウェイを横切っているクリークが凍結していて、とんでもない距離が出てしまいました。低めの弾道なので大きな事故にはならないとは思いますが、それでも無用のトラブルは避けたいものです。フェアウェイが凍っているようなホールは、注意が必要だと思います。
ショートホールやセカンドも打ち込み注意
ドライバーだけではなく、グリーンを狙うショートホールのティーショットや、セカンドショットも注意が必要です。最近は夜間にグリーンのカバーを掛けて、凍結を防いでいるゴルフ場が多いですが、危険はグリーンだけではありません。当日使わないサブグリーンは凍結している可能性が高く、大きく跳ねる場合が少なからずあります。通常では考えられない跳ね方をするので、事故に繋がりやすく注意が必要です。またラフも場所によっては硬いベアグラウンドだったりするので、安心はできません。また、バンカーも硬く凍りついているバンカーがあり、大きく跳ねる場合は少なくありません。サイドのバンカーで跳ねた場合は次のホールへの導線上に跳ねるケースも考えられ、思わぬ事故に繋がります。たとえゴルフ場の不整備が直接の原因であっても、プレイヤーの責任は免れないと思います。キャディさんがすべてのリスクを常に把握しているとは言えないので、是非ご自分で注意していただく事が必要だと思います。日本のゴルフ場は余裕のない作り方をしているので、十分に気をつけて欲しいと思います。
冬のスロープレーは厳禁
簡単に言ってしまえば、日が暮れてしまいます。これは後続の組にも影響するので、トラブルにもなりかねません。クラブを常に2～3本は用意していくこと。暫定球を打っておくこと。ボールの捜索は長くても5分以内で諦めること。（ルールでは3分が基本ですが、冬は落ち葉や冬の芝の色で見にくいので、注意が必要です。）などなど基本的な事を抑えるだけで十分だと思います。
スコアを望むならパター
冬のグリーン周りは、パターのほうがリスクが少なくなります。技術を磨きたいので薄い芝からでもウェッジを使うというのならば別ですが、できるだけ転がしが良いでしょう。もともとゴルフはウインタースポーツではありません。アメリカの寒い地方では、雪がふらなくても基本的にはクローズです。茶色いペタペタの芝の状況で、アプローチショットでウェッジを使うのは、非常に難しい高等技術です。冬の間にアプローチでミスを続けると、アプローチが怖くなってしまうこともあります。芝目も冬は弱くなりますので、グリーン周りではできるだけ転がすことを考えましょう。
ゴルフは青い芝の上でやることが基本です。日本のように茶色い芝でやることは、海外ではあまりありません。グリーン周りに限らず冬場のゴルフは、違うゲームとして考えるほうが良いのかもしれません。
