腰痛とゴルフ 椎間板ヘルニアの対策はなにか 原英莉花選手が手術

原英莉花選手が腰椎椎間板ヘルニアの摘出手術を受けたことが、報道されました。

ゴルフと腰痛は、いつの時代もつきもののようになっています。原英莉花選手の師匠であるジャンボ尾崎選手も腰痛に悩まされましたし、岡本綾子選手も腰椎を克服するため、パパイヤインジェクションという手術を受けています。最近では稲見萌寧選手も腰痛で成績を落としているようです。前傾しながら上半身と下半身の捻転差を作るゴルフスイングでは、腰椎に負担がかかるのは当たり前かもしれません。前傾角度が浅い野球とは、かなり負担が違うようです。

ゴルフスイングと腰痛の悩みはプロだけではなく、我々アマチュアでもかなり大きな問題です。アマチュアはゴルフのために本来の仕事ができなくなるわけにはいかないので、酷い場合はゴルフを諦めなければならなくなるでしょう。

私も腰痛に悩んで、ゴルフを1年ほど休止したこともあります。

レントゲンでは映らなかった椎間板ヘルニア

お客さんとのラウンドで9番ホールのグリーン横からの10mアプローチで、素振りをしているときに激痛が走りました。小さな振り幅での出来事だったので、昼食を挟んで午後のラウンドに出ましたが、直ぐにリタイアとなりました。お客様とのラウンドだったため、プレーはせずにカートに乗ったまま18番までお付き合いさせてもらいましたが、帰りの車は後部座席で転がっていました。

直ぐに休日外来に行きましたが、レントゲンでの診断は腰部捻挫、いわゆるぎっくり腰ということで翌日から出社したと思います。ぎっくり腰であれば過去に数回経験があったので、出社しながら治せると思っていたのですが、一向に回復しませんでした。無理して出社を続けていたのですが、ついには歩けなくなってしまいました。

あまりにもおかしいのでスポーツ整形外科で有名な先生に見てもらいましたが、レントゲンではやはり何も確認できませんでした。

先生からはそのまま別の検査施設でのMRI検査を勧められて、そのまま受けに行きました。結果は椎間板ヘルニアで先生には、手術を勧められました。大きさからいって手術適用の必要ありと診断されてしまったのです。

必ず治るとは限らない手術

腰椎椎間板ヘルニアについては多少の知識もあったので、先生に治癒の可能性について質問しました。先生が言うには、100%治るとは保証できないとのことでした。義理の母親が狭窄症で数回手術を受けたが完治せず、私に手術を勧めなかったこと。以前の上司がヘルニアの手術を受けたが、その後も腰痛とは付き合っていたこと。再発の可能性が椎間板ヘルニアの場合は有ることなど、色々な情報を考えてその時は手術を選択しませんでした。

1ヶ月弱の間仕事を休んでリハビリを行い、なんとか仕事に復帰はしましたが、ゴルフは1年ほど休止しました。その後はスポーツ整形外科で教えられたストレッチなどを欠かさず行い、ゴルフを再開できるほどに回復しました。

5年後の再発

毎朝のストレッチで良くなったと思われた腰痛ですが、再発してしまいます。今度は出社前に、ソファーの上で靴下を履こうとして再発してしまいました。今度もだましだまし出社しましたが、やはり1ヶ月後に歩けなくなってしまいました。その時は知り合いから、鍼の先生を紹介してもらい通いました。しかし、前評判のように劇的に良くなることはなく、再び前述のスポーツ外科の先生を頼ることになります。前回同様に、リハビリとリリカという神経の薬を処方してもらいました。しかし加齢のせいか、治りが前回よりも遅い気がします。先生には再び手術を勧められましたが、今回も受ける気にはなれず、ネットで治療法を探しました。多分100本以上は動画を見たと思います。

ダルビッシュ有投手の動画

そこでたどり着いたのがダルビッシュ有投手の動画です。

ダルビッシュ投手のコンディショニングについての動画

ダルビッシュ投手がシーズン中、キャッチボール前に欠かさずやっていたルーティーン

この動画を見て、ダルビッシュ選手がやっていた体操を私も始めることになります。

何故ダルビッシュ選手の動画を信じたかといえば、少なくともその時点では、ダルビッシュ投手は損得抜きに自らの経験を紹介してくれていたからです。高名なメジャーリーガーで、余計なところでお金を稼ぐ必要が無いダルビッシュ投手が勧めてくれた体操は、信じるに値するものでした。この地味で脚色のない動画は、ダルビッシュ投手の成績の向上という結果付きのものでした。そして今までと全く違うアプローチによって、自分のいままで動かなかった部分を、少しづつほぐす感覚が自覚できたのです。

背骨コンディショニング

この運動を始めてから、今まで動かなかった部分が稼働するようになり、腰に掛かる負担が減っていったのではないかと思います。そこでもっと情報が欲しくなり、背骨コンディショニングの本を購入しました。ダルビッシュ投手が紹介していた運動はほんの一部でしたが、その他の運動で自分にあっているものを複数探し出しました。今も毎朝かかさずこの運動を続けています。

今も腰痛は定期的に起こり、ぎっくり腰に近い感覚も起こりますが、背中周りの筋肉や太ももの筋肉が柔らかくなったせいか、余り重度の症状は出なくなり、軽症が増えています。

ゴルフも毎週続けることができています。また、首の可動域が増えたり肩甲骨の可動域が増えたと思います。

自分にあった治療法

人それぞれに合った治療法は有ると思います。手術で劇的に良くなる人もいるでしょう。大切なことは、色々な情報を精査して後悔のない決断をしてほしいということです。今は情報は溢れています。玉石混交です。腰痛で悩んでいる人は、本当に周りにも数多くいらっしゃいます。

必ず復活できる原英莉花選手

原英莉花選手もできれば手術を避けたいと思っていたはずですが、今回の決断は並並ならぬものが有ったはずです。術後も厳しいリハビリを、辛抱強くやらなければならないと思います。しかし原英莉花選手ほどの素質があれば、復帰さえできれば必ず好成績を残せるはずです。若い世代が次々と出てきて焦る気持ちがあるかもしれませんが、アマチュアから見ても原英莉花選手の才能は飛び抜けていると思います。手術前のようなフェードで逆C字のフィニッシュはもうとれないかもしれませんが、怪我の少ないスイングに改造する転機だと思って、息の長い選手になって欲しいと思います。

なんてったって原英莉花選手には、華がありますから。

タイトルとURLをコピーしました