連覇を目指すジャイアンツですが、開幕を翌週に控えたところで、不安要素がでてきています。大型補強により連覇を予想する評論家が多い中で、盤石といった状況ではなくなってきました。
ローテーションが決まらない
一度はメンバーが決まったと思われたローテーションがここに来て、流動的になりました。
心配無用の山﨑伊織投手
何と言っても昨年終盤から失速している、エース格の山﨑伊織投手の状況が心配です。オープン戦でもピリッとした投球が見られず、ここに来て赤星優志投手と残り一枠を争うことになってしまいました。オープン戦の序盤は試す投球が続いていると見る向きが多かったのですが、開幕直前でも調子が上がりません。変化球のコントロールが悪いなどと指摘されることが多いようですが、このあたりは見方によるでしょう。ただ、ストレートのスピードは確保されていますし、コントロールも悪くはないので、本番モードになれば抑えられるのではないかと考えます。抑える事ができていない一つの原因は、山﨑投手が本気の投球をしていないことだと思います。山﨑投手といえば全てにおいて欠点がなく、総合力の高い投手だと思いますが、私は山﨑投手を支える大きな武器の一つが右打者の内角を突く、シュートであると考えています。シュートを投げるにあたっては、ぶつけても仕方ないくらいに割り切って投げる必要がありますが、オープン戦でそこまで割り切って投げられるほど、山﨑投手は強い性格ではないと思います。本番になればこのあたりは違ってくるはずですので、右打者への外角へのストレートとスライダーは、威力が増す筈です。次回の登板では本番モードで厳しいところへ甲斐拓也捕手も要求する筈で、投球が安定すると思います。
本当のところが判らない田中将大投手
日米通算197勝の大投手ですが、現在の力が全くわかりません。年令を重ねて腕が下がり楽なフォームで投げていたところで、久保コーチの指導で縦回転の体の使い方を目指しています。昨年菅野智之投手が復活を遂げましたが、本当の意味で調子が上がってきたのは夏場以降だと思います。年令を重ねて横振りになっていた腕の振りを縦振りにすることは、体に負担がかかる可能性があります。田中投手は菅野投手よりも年齢が一つ上で、高校時代からの勤続疲労も比較にならないほど大きかったはずです。急に縦回転にすることによって肘や肩、腰などに負担がかかることも想定され、今でも全力では投げていない可能性があると思います。ローテーションを守るためには、力を開放することが必要であるとすれば、開幕後である可能性は十分にあります。現状については久保コーチも報告を上げているはずで、田中投手のローテーションへの組み込みが揺るがないのは、そのあたりが原因だと推測します。開幕してからが勝負という点では、実績のある山﨑投手と似ていると思います。
打撃の調子が上がらない坂本勇人選手
ファンとしては一番気がかりなのは、坂本勇人選手ではないでしょうか。
ベテランなので”開幕すれば”という期待はありますが、昨年からの流れを考えると、年齢からくる衰えというところもチラつきます。ショートからサードに移って2年目で、昨年はゴールデングラブ賞を受賞しましたが、打撃は冴えませんでした。サードというポジションでは、打たないとレギュラーを守れません。5年目の中山礼都選手も着実に力をつけてきており、レギュラーポジションに黄色信号点灯と言っても良いかもしれません。阿部監督のことなので開幕からしばらくは使い続けると思いますが、あまりにも打てなくてチームの負けが混むようならば、早期にスタメン落ちもあり得ると思います。サードの選択肢としては岡本和真選手も有るので、ファーストを守れる選手でも打撃次第ではチャンスがでてきます。まだ36歳で野手としてはまだまだできる年齢ですが、サードに移って肉体改造が進んでいるのかが気になります。現役時代の新庄監督の様に、”ジーンズが入らなくなるから、下半身を太くしない”なんてことを考えてはいないと思いますが、相変わらずスマートな体型を維持しており、パワーが増した感じはしません。プロ野球史上最高のショートと言える選手ですので、代打に甘んじるような姿は見たくないというのが、個人的な本音です。
気合が入るか?大勢投手
最強クローザーの入団でセットアッパーになった大勢投手ですが、圧倒的なパフォーマンスが本番で見られるのか心配です。もともと冷静にピッチングを組み立てるタイプではなく、気迫が魅力の投手です。点差が有るケースなどでは、結構打たれてしまうので、少し心配です。阿部監督がどのようにマインドのケアをしてくれているのかが気になります。
その他にも大城卓三捕手の立場などは微妙で、顔に覇気が見られるタイプではないので、心配になります。贅沢な悩みかもしれませんが、チームとしての雰囲気はとても大切です。ベンチが盛り上がらないようでは、長丁場は難しいと思います。