プロ野球人気凋落の理由 オリンピックや高校野球が上 プロレス要素

オリンピックは4年に一度のスポーツの祭典で、プロ野球が勝てないのは理解できます。高校野球も年に2度しか無い、しかも高校生にとっては限られた人しか出場できないチャンスなので、プロ野球が高校野球に真剣度で勝てないのは理解できます。オリンピックや高校野球は短期勝負で後が無いので、ガチンコ勝負であり、怪我をいとわず戦う姿が、感動を呼ぶのは当然のことです。

真剣勝負の要素がなくなったプロ野球

最近のプロ野球に以前より真剣勝負の雰囲気が消えてしまったのは、長くプロ野球を見ているファンならば理解できるでしょう。試合前に敵チームの選手と談笑したりする光景は、かつては見られないものでした。亡くなられた星野監督は他チームとの挨拶さえも禁じていたのは有名な話です。挨拶ぐらいは良いのではないかと言う意見もありますが、真剣勝負を目指すならば、まして真剣勝負を求めるファンの目を気にするのならば、試合前とはいえ挨拶を禁じた星野監督の考えは、一理あるといえます。昨晩もフォアボールで出塁した選手が、敵チームのファーストの選手と笑顔で話しているのを見ると、オリンピックや高校野球の真剣勝負からは遠く、緊張感がないように見えてしまいます。

FAやナショナルチームが理由?

FAで選手の移動が激しくなったので選手間の交流が深まったという意見もありますが、そうでしょうか?かつてはトレードで出されたチームには、絶対負けたくないと言う選手は少なくありませんでした。ジャイアンツから放出された西本聖投手は闘志むき出しでジャイアンツを抑えました。ジャイアンツからタイガースに江川卓投手との交換トレードで移籍した小林繁投手も、秘めた闘志が滲み出る投球で、ファンを喜ばせてくれました。

しかし、丸佳浩選手はカープの選手と仲良くしている動画が上がっていますし、長野久義選手はカープの選手から未だに慕われているといいます。悪いことではありませんが、星野監督がご存命ならば、”それで厳しい内角が責められるのか?”と苦言を呈されるのではないでしょうか?他チームの選手と交流するのは悪いことではありませんが、ファンの前でじゃれ合う動画をYouTubeなでおで垂れ流すのはどうなのでしょうか?

タイガー・ジェット・シンとアントニオ猪木

プロレスを引き合いに出すのはどうかと思いますが、猪木とタイガー・ジェット・シンはプライベートではどうやったら殺伐な試合となるか、打ち合わせをしていたと言われています。当時はプロレスを見て真剣勝負だと思っていたのですが、今考えればそれでは体が持ちません。しかし少なくともファンは真剣勝負を信じてしまうほど、プロレスというショウを盛り上げていたのは、ファンを楽しませるために私生活から努力していたということでしょう。当時はプロレスは殴り合いで教育上よろしく無いとの意見もありましたが、興行であり、見世物です。子供などの見せてはいけない人には、見せなければいいだけの話でしょう。

プロ野球に乱闘が無くなった

これもプロ野球の真剣勝負の雰囲気をなくさせた、原因だと言っていいでしょう。小学生も見ているのに教育上よろしく無いという意見はもちろんありますが、これもショーの一部分だと考える必要もあるのではないでしょうか?

気持ちを爆発させた選手がマウンドに駆け出すのは、投手が明らかに狙ってきたときだけです。やられたらやり返す、そんなことが禁止されたら、日常で暴力事件に巻き込まれたら死んでしまうかもしれません。言い過ぎですね(笑)。

真剣勝負の雰囲気をプロなら見せろ

そんなに大げさに考えなくても、プロ野球はスポーツではありますが、興行である側面も忘れてはいけません。教育上よろしく無いからと言って、人気がなくなり衰退していってしまっては本末転倒です。乱闘が必要とは言いませんが、もう少し真剣勝負の場であることを強調してもらいたいと思います。今のプロ野球選手の試合中の表情や仕草を見ていると、馴れ合いの雰囲気がプンプンします。特にWBCなどを経験している主力選手にその傾向が強く、2軍から上がってきた選手との違いが残念でなりません。

本当に優勝したい気持ちがあるのかと疑うような主力選手もいて、優勝を、勝利を目指すのならば、チャンスに力が出せないなんて言い訳はできないはずだと思います。

主力選手のインタビューを見ていると、”勝利を目指して頑張りますので応援よろしくお願いします。”と決まり文句を言いますが、安くない入場料と交通費をかけて、貴重な時間を費やして応援してくれるファンのために必死になる姿を、高い給料をもらっている選手ほど見せて欲しいと思います。

本当に真剣勝負であるならば、試合中に相手と談笑したり、マウンドで頻繁に苦笑いをするなどは、”ファンに対して少し失礼なのでは?”と思ってしまいます。

誰もが真剣勝負をしているなという隙のない所作を、主力選手ほどしなければならないのではないでしょうか?

若いファンはもっとライトなスポーツ感覚なのかもしれませんが・・・・・・

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