練習が甘かった巨人 人気球団が故の理由 球速アップはすぐできる

ジャイアンツが阿部監督の新体制になり、様々な報道がされていますが、弱体化してきたジャイアンツの現在地が次々と明らかになるコメントが、首脳陣から続々と発信されています。連続Bクラスに甘んじてしまったジャイアンツの問題点は、何だったのでしょうか?

株式投資の学校

くたくたになるまで練習してこなかったジャイアンツ

阿部監督が秋季練習について「くったくたになるまで。」とコメントして話題になっています。逆に言えば「くったくたになるまで。」今まで練習してこなかったのかという、疑問が湧いてきてしまいます。

我々ファンはプロ野球の選手ともなれば、想像できないほどの過酷なトレーニングを常にやっているものだと考えがちですが、実際はそうでもないようです。

今までの周囲のコメントを見ても、それを裏付ける発言は随所に見られます。

猛練習で知られるカープですが、逆に言えばジャイアンツはカープほど練習してこなかったことになります。また、猛練習で知られる名門大学や強豪高校から入団した新人選手が、何時厳しくなるのだろうと身構えた春のキャンプが、厳しくならずに終わってしまったというコメントも複数の選手から出ています。

以前よりもアマチュアの練習量や練習時間は少なくなってきているとは言え、プロ野球の全球団が猛練習をしているかと言えば、疑問符がつくコメントです。

効率の良い練習をしている今の選手達

最近の選手は効率の良いトレーニングをして、効率のよい食事もしているので、筋肉量が増えて体を大きくすることは出来ています。しかし、走り込みや投げ込みはしない傾向が年々強くなっているので、猛練習についていけるかどうかは疑問符が付きます。また、出力は上がっていますが、持久力や疲労に強い体ができているかどうかは問題があります。

投手たちのレベルダウン

150Kmを投げられる投手はたくさんいますが、1年間投げられる投手は極めて少ない数しかいません。2023年シーズンで規定投球回数に達した投手は12球団でたった21人です。ローテーション投手が各チーム6人いるとして、2人いないチームが3球団ある計算になります。パ・リーグの山本由伸投手は16勝しましたが、次は11勝の西武の平良海馬投手で、2桁勝利の投手は5人だけです。これで投手たちのレベルは、上がっていると言えるのでしょうか?怪我を恐れるあまり、または怪我をしないための練習が足りていないので、出力の上がった体に堪えられないのかもしれません。

球速5キロならすぐ上がる

こうコメントしたのは、他ならぬ杉内投手コーチです。杉内投手はソフトバンクからジャイアンツに移籍した際に、ジャイアンツの練習量が少ないとコメントしました。今でもその事実は変わっていないようで、練習量を増やすと宣言しています。

そして更に球速5キロアップならばすぐできるとも、コメントしています。オリックスやソフトバンクに在籍している投手たちが軽々と150Kmを記録しているのに、ジャイアンツの投手陣は150Kmを常時投げられる投手が殆いません。アマチュア時代に150Kmを投げていたのにジャイアンツに入ると、球速が落ちたように感じるのは、練習量が足りない事と符合してしまいます。球速よりもキレという投手が、ジャイアンツには多い印象ですが、それは練習量が足りないことの言い訳なのかもしれません。

杉内投手コーチの猛練習宣言は、今までのジャイアンツの投手陣がある意味、ぬるま湯に使っていることを示唆しています。

コントロールやキレはもちろん大切ですが、まずはフィジカル強化による球速アップを打ち出したところに、妥協を許さない強さが感じられます。

ベテラン中堅も例外ではない

秋季キャンプに参加していないベテラン、中堅も当然同じものを求められるでしょう。特にジャイアンツのリリーバーたちは、球速が足りません。フォアボールを連発してしまうのも、球速が足りずコントロールも中途半端なためでしょう。杉内コーチの指令は阿部監督の「ど真ん中に投げろ。」というコメントとも見事に一致します。

ジャイアンツの若手投手陣も150Kmが精一杯の投手や、平均球速が140Km前半の投手が多くいます。杉内コーチの言うように、コントロールは簡単には身につきません。まずはフィジカルを鍛えて底上げを目指すのは、ジャイアンツに足りないところをピタリと抑えていると思います。

来年は全く1軍に呼ばれない中堅投手がたくさん出てくる可能性があります。秋季練習に参加していないベテランや中堅投手たちには、首脳陣のメッセージが伝わっているでしょうか?育成の投手たちには杉内コーチの考え方が浸透しているはずですが、桑田二軍監督になって、楽をしてしまっているようでは、支配下は遠い目標となるでしょう。自主的に妥協なく取り組める選手がどれだけ居るのか?ここの管理を怠れば、何時まで経っても投手王国はできないでしょう。

人気球団だからもう練習ができない?

阿部監督が罰走をさせたとマスコミが報道したことがあったが、全くの誤報でした。こういった事が人気球団のジャイアンツでは度々起こります。おかかえのスポーツ報知が誤報であることを即座に報じればいいと思うのですが、どうして放置したのか疑問が残ります。阿部監督は指導者として十分に経験も積んでおり、信頼できる人材であると思います。これからはマスコミの意図的な印象操作に、少なくともスポーツ報知は立ち向かってほしいと思います。せっかくの立場を無駄にしているとしか思えません。

タイトルとURLをコピーしました