坂本勇人が3000本安打を打つために必要なこと コンバートとDH

今年35歳になる坂本勇人選手が絶好調です。ハムストリングの肉離れによる離脱からの復帰後は、故障明けとは考えられないくらい充実したパフォーマンスを発揮しています。

ただ、一時は有力視されていた、3000本安打は難しくなってきました。

現在は2274本(2023.8.2現在)であと626本と不可能な数字ではありませんが、ここ最近のペースでは難しいと言わざるを得ません。

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怪我による離脱の増加

常に年間150安打近くを記録していた坂本選手ですが、過去3年は、119本、115本、87本と減少傾向が続いています。今年も現時点で69本にとどまっており、150本は無理でしょう。

このまま100本ペースを続けていると、3000本安打達成のためには、あと6年が必要になり、40歳までレギュラーでの出場が必要になります。

いかに坂本選手が優れたバッターであっても、加齢による衰えは明らかで、40歳のシーズンに100安打は難しいのではないかと思われます。

前向きなコンバートの必要性

坂本選手はショートで出場を続けているところに、価値があるのは誰もが認めているところでしょう。ショートでの出場数は既に歴代1位となっており、その記録を伸ばすことに本人が価値を見出していることは、間違いないでしょう。186cmの大型内野手で、シーズン40本塁打を記録する辺りは、その価値をさらに上げています。遊撃手での通算本塁打数が、278本というところも特筆すべきことで、歴代No.1のショートに既になっていると思います。これだけの長打力を持ちながら、34歳でなおショートを高い次元で守れることは素晴らしいことで、その価値はファンや首脳陣よりも、御本人が感じていることだと思います。しかし、敢えていってしまうと、坂本選手の打撃力は歴代レジェンドと比べても遜色のないものだと思います。仮にショートを諦めて打撃に特化すれば、長打力のために体を作り直すこともでき、さらに打撃力は上がると思います。守備による疲労からの故障リスクやパフォーマンスダウンを考慮した場合、類まれな打撃力を活かすために、前向きなコンバートは必要だと思います。ショートを守れなくなったからではなく、長打力をアップするためにコンバートを考えるべきだと思います。

ファイブハンドレッドクラブへの挑戦

来シーズンからシーズン40発でホームランキング争いをするために、コンバートをするという考え方はできないものでしょうか。仮に35発を5年続ければ、175本を追加できますので、通算本塁打は453本になります。日米通算でも500本塁打を超えている選手は9人しかいない大記録です。遊撃手を主なポジションとしていた坂本選手が達成したとなれば、とてつもない大記録と言えます。坂本選手ほどのスケールがあれば、ボンズのように晩年に本塁打を量産することは不可能ではないと思います。

DH制の導入

ここのところ話題になりながら導入が見送られてきたDH制ですが、導入されれば坂本選手には追い風となります。内野手で500本塁打を達成したのは落合博満選手と清原和博選手だけで、ショートを守る守備力はありませんでした。坂本選手が達成すれば、その価値は他の選手にはないものとなります。DH制があれば打撃職人の選手寿命は間違いなく伸びることになり、その恩恵はコンバート後の坂本選手にも大きくなるはずです。

大谷翔平選手の二刀流での活躍も、DH制による恩恵は大きく、ファンの間ではDH制のネガティブな意識は薄まっています。

現役世代の意見を尊重してほしい

どちらかと言うとプロ野球OBやオールドファンにDH反対論者が多い印象で、現役選手で望まない選手は数少ないはずです。

ファンや現役選手が望まないのに、OBや首脳陣がつまらなくなるからと反対するのは、あまりにも意識が低いと言わざるを得ません。

もっと選手の活躍の場を広げ、可能性を高める制度を、近視眼的に反対するべきではないと思います。

投手のバッティング練習は無駄になり、投手によるバント失敗も見ることがなくなれば、現役選手やファンは喜ぶだけだと思います。

大谷選手のようなユニコーンは、大谷ルールを使えば良いのですから。

次の大谷選手を育てるためにも、DH制は導入するべきだと思います。

大谷選手の二刀流を否定していた人は、どちらかと言うとDH反対論者と重なるような気がします。新たなる可能性を否定する事が、二頭目のユニコーンの出現を妨ぎます。

それはそのまま、古い世代の守りにまわる経営者のために、イノベーションが進まない日本経済と相似形であるのではないでしょうか。もう、変えることに反対するのはやめようという時代に、なって欲しいと思います。

エラーを恐れてトライ&エラーが実践できない日本は、年寄の考え方そのものです。

もう若い世代に舵取りを任せてほしいものです。

オーナー会議や監督会議ではなく、選手会に決定権があれば、間違いなくDH制は導入になるはずです。若者のための現役世代のための決定を、老人は考えなければ、社会は老いていくだけです。

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