最近のプロ野球の考え方 自分本位の考え方 巨人の若手達の伸び悩み

ジャイアンツが故障者の続出で、東京ドームでヤクルトに3タテを喫してしまいました。これで3位に転落です。負けだすと止まらない体質は毎年改善されておらず、今年もベンチは暗い雰囲気に包まれ始めました。

出て来ないラッキーボーイ

主力の離脱が奨めば、若手のチャンスは増えます。いままで主力の影で燻っていた若手が、ここぞとばかりに日頃の努力の結果を出す時です。今までの努力が間違ってなければ、そして十分に努力していれば、実力は必ずついており、結果は必ず現れるはずです。チャンスを貰いながら成績を残せないとなれば、厳しい言い方になりますが実力不足です。つまり努力の方向が間違っている、もしくは足りないということになってしまいます。

練習量は足りているのか

以前のプロ野球とは違って、選手は1年を通してよく練習するそうです。オフの間も完全に休養することはなく、ウェートなどに時間を費やしていると言われています。また、コロナ禍の影響もあるのかもしれませんが、試合後に飲み歩くことも少なくなり、球場入りも早くなっているようです。以前はナイターであれば14時頃に選手が集まりだすのが普通だったようですが、今は球団によっては11時頃から選手が集まりだすようです。

ファームの事情はわかりませんが、球団の設備は格段に良くなり、トレーニングルームなども充実しているので、練習環境は整っています。寮にいる時間は長くなっているはずですから、練習時間はある程度は確保されているのではないでしょうか

練習の質の問題

ただ練習時間が多くても、質が伴っていないようでは実力が付きません。一般社会でもオフィスにダラダラと居続けるだけで、成果が上がらない人はいます。また、無駄な作業に時間を費やして、一向に成績が上がらない人もいます。やる気もないのにアリバイ作りのために、オフィスに居る人も以前は多かったと思います。プロ野球の場合はそこまで酷くはないと思いますが、自分で考えて努力ができなければ、同じ練習量や練習時間でも成果は、成果は大きく違ってきます。

誰もが主人公で平等

最近のコーチは、選手の自主性を重んじることが多くなってきています。これは日本の教育の変化にともなっていることなので、一般社会でも同じような傾向にあります。誰もが主人公になれる教育を続けているので、以前は幼稚園や小学校低学年では、主人公が10人いる演劇が行われてTVで報道されていました。運動会の徒競走で順位付けをしないことも、未だに賛否両論あるようです。実社会では明確な順位付けがあるのに、その事を否定するような教育は問題が残ると思います。

この事はプロ野球でも、大きな影響になっていると思います。

努力すれば報われるという錯覚

これは小さい頃からよく言われることですが、全員が頂点に辿り着けるわけではありません。体格や運動センスの問題で、選手には限界があります。たまに小柄でありながらもホームランが量産できる選手がいると、自分もできると思いこむこともあるのかもしれませんが、大抵の選手は限界を感じるはずです。ただ最近は限界を感じることが、遅くなっているのかもしれません。“夢を諦めてはいけない”などと理想を掲げて、成功した人をよく取り上げますが、その他大部分の人が日の目を見ずに脱落していきます。努力すれば必ず報われるというのは、特にプロ野球の世界のように最も厳しい競争社会では、成り立たないと言えるのではないでしょうか。

大切なコーチの存在

誰もが主人公を目指す中で、コーチの存在は難しくなります。どうみても間違った方向へ努力している選手を本来ならば、諦めさせて正しい方向に導かなければなりませんが、なかなか難しいようです。以前、一般社会では教師は絶対的存在でした。しかし最近の教師は、親やマスコミに気を使う事が多くなっています。コーチも同じではないでしょうか。選手の自主性を重んじなければならず、納得しない選手に嫌がる練習を押し付けても、成果が上がらないことでしょう。以前のようにコーチが言ったとおりに練習に打ち込むことは、難しくなっているのかもしれません。

自分の力を信じて自分のバッティングをする

野球は対人スポーツです。ゴルフや体操、スケートなど練習を信じて自分の力を発揮すれば良い、個人スポーツとは違います。相手の力量に合わせて、戦略を考えなくてはいけません。ボクシングなどの対人スポーツは戦う相手によって、全く違う戦術を取らなくてはなりません。野球においても打撃に関しては対人スポーツです。投手の力が上回っていれば自分のバッティングは出来ません。たまに当たってヒットは出ることがあっても、長い期間では抑え込まれてしまいます。仮に相手投手の力が上回って自分のバッティングが出来ないとしたら、自分の理想のバッティングスタイルを変えても結果を出さなくてはなりません。しかし、全く力の劣っている打者がバットを振り回して、あっさり凡退することが多いのではないでしょうか。自分の力が劣っているのであれば、なんとか後続のためになるバッティングをして打線をつながなくてはならないと思います。

4番岡本和真選手の素晴らしいさ

岡本選手は既に巨人の4番として重責を担っています。打点やホームランを期待される岡本選手ですが、その重責のためか、時に非常に柔軟なバッティングをします。相手投手の力量やゲーム展開を考えて、軽打を試みるなど工夫が見られます。押しも押されもしない4番なので”自分のバッティングを“という考え方もあるかもしれませんが、このあたりに岡本選手の魅力があると思います。

若手は悔いのないバッティングを

自分のスタイルと練習量を信じて、自分なりの悔いのないバッティングを続けて凡退を繰り返せば、結果を出すことが出来るのは一握りのスター選手だと思います。もし現役引退時に悔いを残したくないのであれば、なりふり構わずに結果にこだわったバッティングをして欲しいと思います。相手の力量を見て柔軟に対応できる選手でなければ、安定した成績を残すことは難しいのではないでしょうか。自分のスイングを3つして凡退して返ってくるのであれば、進歩は無いでしょう。若手でそのような打撃が許されるのは、一部のスター候補にだけではないでしょうか。

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