巨人クローザーに新人大勢投手を指名の可能性とマシンガン継投の総括

開幕ローテーションに3人の若手投手が組み込まれそうです。新人選手の活躍はジャイアンツファンの待望していたところで、期待がどんどん膨らんでいきます。

更にクローザーには大勢投手が指名されそうな様相になってきました。

若手の台頭は喜ばしい限りですが、一方でベテランの劣化や中堅の伸び悩みが露呈されてしまいました。

クローザー大勢投手の不安

背番号 15
ポジション 投手
身長 / 体重 181cm/88kg
生年月日 1999年6月29日
投打 右投げ右打ち
経歴 西脇工高-関西国際大-巨人(2022年〜)
ドラフト 2021年ドラフト1位

150Km中盤を優に記録する大勢投手の球威は、間違い有りません。オープン戦の最終戦で1失点はしましたが、球威は十分であり、コントロールを乱したわけでは有りません。ビエイラ投手が不調で、中川皓太投手や鍵谷陽平投手の調整が遅れていることも有り、頼れる投手が少ない中で、大勢投手がセットアッパーか、クローザーに配置される可能性が強くなってきています。昨年広島の栗林良巳吏投手の例がありますので、期待が高くなりますが、大勢投手には不安な点があります。

左バッターの対策ができていないのではないか

大勢投手は右サイドハンドに近い投げ方で、ストレート、スライダー、フォークボールが主な球種のようです。右バッターには外角に逃げるスライダーのコントロールとキレが申し分なく、三振を取れる球種となっています。しかし左バッターにはデッドボールを恐れるためか、スライダーを投げることができないようです。1失点をした楽天戦も対戦した打者がすべて左打者で、21球中15球がストレート、6球がフォークボールでスライダーは1球も投げていません。その他のゲームでもデビュー当時よりもスライダーの割合が減ってしまっているので、もしかしたら球種を隠しているのかもしれません。しかし8回や9回を任せられるとなると、相手チームは必ず切り札の左バッターをぶつけてくるはずです。左バッターの膝下に食い込むスライダーを実戦で試していないのは、少し疑問が残ります。シーズンが始まったら大勢投手の左バッター対策に注目してみたいと思います。

故障が心配な大勢投手

アマチュア時代に大勢投手は、度重なる故障をしています。他球団の評価が上がらなかったのも、故障のため実戦を多く出来なかったことが原因とも言われています。そんな大勢投手を大切に起用する事が、今の首脳陣でできるのかが不安になります。先発投手と違い起用が計画的に出来ず、連投も増えてしまうかもしれません。特に今年は延長12回までとなるので、投手陣の起用は難しくなります。原監督はバッターの左右によって、ピッチャーを頻繁に代える傾向にあります。左には高梨雄平投手、右には大勢投手などという使い方をすれば、救援陣の負担は増してしまいます。

マシンガン継投の総括

山口投手コーチはタフネスぶりを現役時代は発揮していましたが、現在中川投手や鍵屋投手のコンディションが上がらない原因をどう考えているのでしょうか。昨年酷使された大江竜聖投手やビエイラ投手も、昨年の起用の影響はないのでしょうか。マシンガン継投の短期的な影響と、中長期的な影響を分析して総括することが、球団として必要なことは当然だと思います。もし正しい総括が出来ていないならば、球団を強化するどころか、弱体化の道をたどっていると言えるかもしれません。

鍵となる桑田コーチの権限

桑田コーチはリリーフの経験が少ないので、山口鉄也投手コーチなどと相談の上、救援陣を守って欲しいと思います。

桑田投手コーチが原監督からどれだけの権限を与えられているかが気になります。もし投手陣が酷使されるようになれば、夏場すぎに恒例となっている失速を、今年もジャイアンツファンは経験しなければならなくなるかもしれません。

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