強いジャイアンツになれる 失速した去年とは違う球団改革の効果

2月1日のキャンプイン前に、巨人の球団改革の効果があらわれたニュースが入ってきた。昨年の失速を反省した原監督と球団が工夫した改革が、早くも効果を表しているようだ。

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巨人が新外国人を対象に、米国ミニキャンプを実施

昨年コロナ対応のため来日が遅れ、コンディションが上がらずにテームズ選手は退団となってしまった。また、スモーク選手も調整不足のためか全力疾走が出来ない状態で合流し、本来の力を十分に発揮できないまま、シーズン途中での帰国となった。新外国人の調整失敗を解消するべく、巨人は米国のアリゾナでミニキャンプを実施するという。新型コロナによる来日の制限は今後も不透明な部分が多く、今年も新外国人の合流時期が読めない中で、この対応は非常に効果的と言えるだろう。しかもこの対応は、すべてが付け焼刃的に行われるわけではない。

米国OBスカウトの活躍

ミニキャンプが行われるアリゾナ州トゥーソンは、昨年6月より巨人の米国OBスカウトに就任しているジョージ・アリアスさんの地元だ。アリアスさんはトゥーソンで、センターフィールドベースボールアカデミーのオーナーとなっており、ジュニアの育成に取り組んでいる。そのためミニキャンプのための練習設備は、十分に整っていると推測される。就任の際の細かい契約書を作る中に、今回のような業務が盛り込まれているとは思えないが、日本に思い入れの強いアリアスさんが、柔軟に対応してくれたことが窺える。6シーズンを日本で過ごしたアリアスさんの助言は、不安を抱える新外国人にはとても有益と言えるだろう。また、来日を検討している家族もアリアスさんから十分な情報を得ることができ、不安がある程度解消されると思う。特にポランコ選手には2021年3月に生まれたご子息がおり、家族での来日に消極的かもしれないが、アリアスさんから情報を得られることはとても有益だろう。昨年8月に、同じドミニカ出身のデラロサ投手の長女が、都内で生まれていることなどの情報も、ポランコ選手には心強い情報かもしれない。

新人投手の2軍スタート

桑田投手コーチの進言で、新人3投手の2軍スタートが決まったようだ。桑田コーチは”若手中心で1軍キャンプはスタートしたい“とコメントして、堀田賢慎投手と山崎伊織投手の1軍スタートを決めている。それに反するように、新人3投手については2軍でのスタートを決めた。コメントの中で”体力・技術力を身につけて1軍を勝ち取ってもらいたい“と力不足を指摘している。

昨年の新人投手は期待されてオープン戦まで1軍帯同したが、結局力不足で1軍の戦力になれず、故障まで発生させてしまった。今年の新人合同自主トレを見ている中で、桑田コーチは力不足と認識し時間を掛けて育成する方向に考えているのだろう。これは昨年までとは大きな違いだ。1軍に抜擢した堀田投手と山崎投手はリハビリ明けでは有るが、プロの練習を積み重ねて体力は十分と判断され、桑田コーチのもとで技術力の向上が必要と考えられているということだろう。

堀田投手と山崎投手はともにファン待望の有望株で、1軍キャンプに参加ということは戦力として見込まれるところまで回復しているということだろう。タイプ位の違う二人の右腕をどの様に指導して戦力としていくのか非常に楽しみだ。

昨年の失敗についての対策が、実際に行われていることに組織の強さを感じますね。

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