NFLで長年低迷するチームに必要な、3つのピース

2月にスーパーボウルが終わったばかりのNFLだが、3月に新しいシーズンが始まる。

実際にゲームが行われるわけではなく、FAマーケットが3月18日にスタートするのである。

NFLはサラリーキャップという制度があり、1チームの選手のサラリーの総額が決められている。そのため優勝したチームは翌年の選手のサラリーの要求が厳しくなるため、FAマーケットへの有力選手の放出が多くなり、連覇が難しい状況となっている。

今年の場合も、優勝したバッカニアーズやスーパーボウルで破れたチーフスなどからは、選手が流出する可能性が強いのである。逆に言えばチーム編成を上手くやれば、下位に沈んでいたチームが一気にスーパーボウルを制することも、可能性が十分にあるということになる。

しかし、実際は常勝チームといえる常にスーパーボウルを狙える戦力を整えることができるチームと、ドアマットと揶揄され毎年低迷するチームが存在する。そして、いつまで立っても中位をウロウロしているチームが、数多く存在する。

スーパーボウルを制するためにはこれから上げる3つのピースを揃えることができれば、可能になると考える。実はとっても簡単な要因なのであるが、それを揃えるのが至難の状況であると言える。

こんな言い方をしてしまうとそんなこと誰でも知っているよと言われそうだが、簡単に行ってしまえば、戦略、戦術、実行する技術力である。誰でも理解できる状況であるから、NFLは人気があるのだと思う。それでは3つの要因は具体的には何であろうか?

  • 戦略は優秀なGM(ゼネラルマネージャー)
     どのようなチームを目指すのか、大きな絵を描くのか数年掛かりでチームを変えていく事がGMの役割だ。まずはHC(ヘッドコーチ)を選ぶことが大きな仕事である。HCによって戦術が大きく変わるのがNFLの醍醐味。ラン中心で行くのか、ロングパスを好むのか、ショートパスをつないでTD(タッチダウン)を目指すのか。今いる選手と予算を勘案して、決める必要があり、その上で優秀なHCを獲得することを目指すことになる。もちろん3月から始まるFA市場でどの選手をどのような契約するのかは、重要な役割の1つ。さらに4月に行われるドラフトでも確かな手腕が、必要となる。特にドラフト上位でのドラフトの成否は、ファンの目はとても厳しく、そのあたりは日本のプロ野球のファンと共通しているようだ。

  • 戦術は優れたHC
     現場の指揮をとり作戦や選手起用を決める責任者である。良いHCの下には良いアシスタントヘッドコーチが集まり、HCを慕ってチームを動くベテラン選手も少なくないのである。良いHCの下で経験を積んだ人財の下には、他のチームからHCとしての契約のオファーが届くことが多い。スーパーを制したチームのOC(オフェンスコーディネーター)やDC(ディフェンスコーディネーター)は、翌年他のチームのHCをするのは本当によくある事のようだ。優秀なコーチのもとで修行した兄弟弟子のコーチがレギュラーシーズンで激突するなんていうことも、実際にあるのだ。また、優れたHCは選手とのコミュニケーションにも気を配っている。選手の育成は1次的にはアシスタントのコーチに任せることが多いのだが、選手の起用について選手とのコミュニケーションが不十分になると、不平不満が噴出することが少なくない。HCは人間的な魅力がないと務まらない、とても難しいポジションであると私は考える。

  • 実行する技術力は数少ない、すべての面で優秀なQB(クォーターバック)
     もちろん全てのポジションの選手はとても大切であることは議論の余地がない。穴があれば徹底的にそこをついてくるのがNFL。しかし、QBだけは特別なポジションである。全てのチームスポーツの中で最も重要なポジションはQBであると考える。ここではその詳細について記述することはしないが、それはそれは重要なポジションであることは殆どのNFLファンの同意を得ることができると思う。(別にゆっくりまとめたいと思う。)

以上のように重要なGMとHCがそのお互いの意見をすり合わせて(優秀なQBは意見を

求められることもあるようだ。)、臨んでいくオフシーズンが3月から始まる。

 既に去就が注目されているFAの選手も数多くいて、とても楽しみな季節が始まる。

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