結論から言うと、30歳からでもビジネスイングリッシュは取得できます。なぜならば私が出来たからです。しかも最初の数年は、無料で勉強していました。実際に海外赴任を申し渡されてからは、会社の経費で英語学校に通うことになりましたが、それまではほぼお金をかけずに英会話をものにしたといえます。
ただ私が到達したのは、ビジネスイングリッシュをものにして仕事で使えるところまでです。TVなどでニュースやスポーツなどの一定の興味があることに関しては理解できますが、早口の映画などはあっという間に置いていかれてしまう実力です。
発音もネイティブには程遠いですが、ビジネスイングリッシュの敷居は意外に低いというのが実感です。
ビジネス英語ビジネスイングリッシュに取り組む前の私の実力
学生時代は英語に全く興味がなく、今思えば本当にもったいないことをしました。高校は海外帰国生を受け入れていたので、英語を喋れる人は周りにいたのですが、自分には必要のないもの、取り組んでも簡単にはモノにできない事と思いこんでしまっていたのです。そのため高校の英語や大学の英語の授業は全く身が入りませんでした。高校のリーダーの授業はシェークスピアが教材でしたが、全く面白くなかった・・・。たぶん翻訳本をよんでも飽きてしまったと思います。大学でもLL教室などがあったのですが、1ミリも英会話能力は上がらなかったと思います。
就職しても暫くは、英語に興味はありませんでした。しかし、勤務を続ける中で自分のこの先にあるラインが、ひどくつまらなく厳しいものに思えてきて、転職を志すようになりました。そこから転職の際の武器のため、英語に取り組むようになったのです。この目的意識が大きかったと思います。
英会話習得の方法
Far East Network(FEN)を聴く
私にとってラッキーだった点が2つあります。一つは車での営業職でラジオを聴ける時間が確保できたこと。そしてFENを聞くことができる地域での営業だったことです。
もう一つは、私はもともと洋楽が大好きで、FENは音源として聴く習慣がありました。学生の頃は洋楽を貪るように聴いていましたし、今も毎日聴いています。そしてアメリカンフットボールが好きだったことです。FENでは秋になるとフットボールの中継が、ラジオで放送されます。ラジオの実況は野球と同じで、なかなか興奮します。月曜日の朝は放送があり、楽しみにしていたものでした。
そんな趣味があったので曲の合間のトークを注意深く聴くようになり、少しずつ耳がなれていきました。FENは1997年にAmerican Forces Network(AFN)に統合されましたが、今はネット経由で日本中のどこでも聞ける事になっています。つまり現状では、日本で働くすべての人が聴くことができるようになったのです。
AFNの聴取をおすすめする理由
私がAFNをおすすめする理由として、とても綺麗な英語を聞くことができるという事があります。ラジオだけに発音はクリアです。特にニュースや告知は聴き取りやすく、自信が持てるようになります。この綺麗な英語を聞くことはとても重要で、ネイティブスピーカーであっても、かなり喋り方に特徴があります。そのため先生を間違えると、大きな遠回りをしてしまうことになります。
よく耳にする聞き流しですが、私はその効果には疑問を持ちます。やはり興味のある話題に対して集中して聴くようにならなければ、耳がなれていくスピードはとても遅いと思います。
曲の合間に流れるおしゃべりなどを集中して聴くことができれば、少しずつ耳がなれていきます。私が経験済みです。 American Forces Network Pacific はこちらから
今はネットで英語番組が見放題
現在はYou Tubeのお陰で、ニュースやスポーツ番組を簡単に視聴できる状況にあります。視覚情報が入ってくるので、ラジオよりも継続しやすいかもしれません。とくに野球中継やアメフト、バスケットなどは、現地の放送で見ることをおすすめします。まじでエキサイトしますから。そして必ず耳が慣れてきて、どんどん楽しめるようになります。
映画は難しいのでおすすめしません
映画はかなり聞き取りが、難しいと思います。早口の言い合いやスラングなどが出てきます。また、字幕とジョークが合っていないこともあるため、混乱します。私はFreinds等のTV番組をよく見ていましたが、映画よりも比較的には理解しやすいと思います。
TOEIC等の力試しが必要
少しでも聞き取れることができるようになったら、TOEICを受験しましょう。私は会社が無料で受験させてくれたので、職場で受けました。初回で600点を超えていたので、まぁまぁだと思いましたが、ビジネスイングリッシュには程遠い実力でした。しかし、学生時代には全く自信がなかった英語力の現在地が確認できて、その後の努力にも違いが出てきます。
有料の地域の英語学校に通う
目的地がおぼろげに見えてきたので、ここで初めてお金をかける事になりました。最初に通ったのは地域が主催している、格安の英会話学校です。夜の部で社会人が集まる教室でしたが、先生は綺麗な英語を喋る中国系の女性で、とても楽しかったのを覚えています。生徒は5~6名だったと思いますが、あっという間に仲良くなり、教室外でも少しお付き合いが出来、先生が帰国する時はささやかな送別会が行われたと記憶しています。そこでも楽しみながら、ネイティブとの会話に慣れていったと思います。
人生の転換期がやってくる
その後テレビでもおなじみの教室に通い出しましたが、ほとんど同時に会社から辞令が出ました。なんと海外駐在の辞令です。これには驚きました。まだまだ英語でビジネスをできる実力には無く、仕事ができるとは全く思えませんでした。現地の上司になる人にも事情を話しましたが、「心配ない!みんなそんなもんだから。」の一言でした。1年間は現地の英語学校にも通わせてくれるとのことでもあり、折角だから勇気を持ってチャレンジしました。
ここからは、ただただ奮闘する毎日です。現地の上司も英語では苦労しているようで、それだけに私の状況も理解してくれました。そして3ヶ月もしないうちに、現地のスタッフとのやり取りが楽になっていきます。
同じネイティブとの定形会話が楽になる
同じ人と毎日のようにコミュニケーションを取ると、どんどん英語が入ってくるようになります。相手もこちらの実力を解ってくれているので、会話はどんどん弾むようになります。こうなれば後は時間が解決してくれます。
それでも英語は難しい
英語で仕事をするようになり、海外を3箇所10年間駐在しましたが、未だにペラペラにはなりません。映画は理解できませんし、ドラッグストアの会計で黒人と喋ると全く聞き取れずに、結構落ち込むことが未だにあります。日本語でも同じですが、訛がかなりきついことがあり、アメリカ人同士でも聞き取れないことがあるのも事実です。英語は道具だと思って使っていくしか無いと思います。
ネットの英会話教室
ネットの英会話教室は有効だと思います。今は恵まれた時代だと、本当に羨ましくなります。ただ先生も玉石混交です。間違った先生に付けば、きれいな英語は身につきません。先生の質が担保できないような教室は、無料であっても避けたほうが良いと思います。
意外に英語は簡単
矛盾するようですが、道具であると理解すれば、ビジネスイングリッシュは難しくありません。話題は仕事の関係に限られており、使うワードも慣れてしまえばすぐに頭に入ります。日本の社会では英語を使える人は意外に少なく、商社などの特定の業種を除けば、英語を使える人材は常に枯渇している企業が多い状況です。そのため海外駐在員に起用されると、何カ国も勤務することが、珍しくありません。私のケースでも以前の駐在した国で取引先だった人が、次の国でまたビジネスをするということが珍しくありませんでした。
会社にTOEICの点数が登録されるだけで、海外駐在や国際部門での勤務は可能性が大きくなるという企業が、今も多いはずです。
はじめからペラペラになる必要はなく、低いレベルでも人生を変えてくれるかもしれません。