プロ野球オールスターはもう要らない? 色褪せた祭典は何が原因か?

オールスターが今年もバンテリンドームとマツダスタジアムで、開催されます。しかし、プロ野球の人気低下と比例するように、オールスターも存在意義が問われるようになってきました。かつては個人的に心待ちにしていたオールスターですが、最近は見逃してしまうこともある様な存在になってしまいました。これからもオールスターは必要なのでしょうか?

3戦から2戦へ

かつては3戦していたオールスターですが、2戦になってしまっています。この事がオールスターの存在意義の希薄化を、端的に表していると思います。コンテンツとして3戦できる内容がない。このことに尽きると思います。

中身が薄い直球勝負

選手のコンディションを危ぶむ意見もありますが、全力プレーが見られないことも人気低迷の一つではないでしょうか。

最近のトレンドの中で、直球勝負が挙げられます。オールスターなのだから全球ストレートで勝負するという考え方が現在は支配的なようですが、それこそがオールスターの価値を下げ、打たれる投手の言い訳になっている気がします。

オールスターとはいえ、ファンは全力プレーを求めているはずです。全球直球勝負はプロとしての全力プレーとは言えないでしょう。

8連続三振と9連続三振

オールスターの名場面と言えば、江川卓投手の8連続三振と江夏豊投手の9連続三振です。江川投手の8連続三振は1984年で、40年近くこの名場面を超える勝負は無かったと言えると思います。

ここで江川投手はシーズンでも、見られなかった全力投球を見せます。初回はそれほど力が入っていないように見えますが、その気になった3回は久しぶりの全力投球を見せてくれます。しかも、単にストレートを全力で投げるのではなく、カーブも交えた全力投球です。その中で頭脳戦も繰り広げられていたのは、落合博満さんとの対戦で見て取れます。2-0からの3球目でカーブでカウントを取り見来る傾向のある江川投手が、インコースのストレートでカウントを稼いだ時の落合選手の表情は、見事に読みを外されたことに対する悔しさが溢れているように見えます。今でもYou Tubeで見ることができる対戦の様子では、セ・リーグのベンチの盛り上がりや、実況の興奮度合いが素晴らしく、何度見ても飽きません。当時絶好調だった8人目の日本ハムのクルーズ選手の空振りを見ただけでも、その異次元さが解ると思います。

こんな後世にも残る真剣勝負を、また見たいものだと思います。最後の打者大下大二郎選手は、これ以上無い必死さで、当てにいってましたから・・・

ファン投票の意義

人気も実力も絶好調の阪神の選手がフ、ァン投票で全部門でトップを占めたのは、ある意味当然でしょう。1軍で成績を残せず、2軍にいる選手まで選出されることに疑問符が付けられているようですが、人気投票とはそういうものだと思います。

甲子園の元祖アイドル太田幸司投手

甲子園のアイドルだった太田投手は、プロ入り後3年連続でファン投票1位になっています。プロ入り3年間で1勝、0勝、2勝だった太田投手は、1年目のオールスターで3戦連続で登板しています。当時はジャイアンツ以外の放送は殆どなかったため、ファンの要望に答えるための登板だったとされています。プロ野球、ましてやオールスターはお祭りのため、許された演出でしょう。

ファン選出の方法の再考が必要

オールスターもプロ野球人気を向上させるための興行であることは、間違いありません。プロ野球発展のための改革であれば、聖域なく考えていくべきでしょう。仮に現在の出場選手の決め方が悪く、阪神ファン以外の注目が集められなくなり、オールスターの興行に意義がなくなると判断するのであれば、選出方法は変えるべきでしょう。

ただ仮に多少投票方法を変えても、阪神ファンの熱心さから、同じ様な結果になると思います。

太田投手の例を出すまでもなく、見たい選手に投票するのがファンですから。

一つだけ言えるのは、現在の成績がどうであれ、ファン投票によって選ばれたのならば、可能な限り出場する事がベストの判断だと思います。選ばれた選手には、堂々と出場してもらいたいと思います。

その結果によってファンはまた考えればいいと思いますので。

不人気選手は考え直せ

逆に十分な成績を残しながら、投票数が伸びない選手は、プロスポーツの選手として考えるべきところがあると思います。ファンあってのプロ野球です。

”応援お願いします。”と言いながら、応援されるような努力が足りないのであれば、それは人気に反映します。数字だけ出せば年俸が上がるという考え方は、どうかと思います。やはり人気があり、観客を集められる選手が年俸上位に来る必要があると思います。

その辺りは、長嶋茂雄さんの存在を考え直す必要があると思います。ファンサービスを考えた受け答えなどは、スター選手には必須です。送球一つや空振りにまで見せる努力を怠らなかった長嶋選手は、球団を超えてファンを獲得した本物のスーパースターです。

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