ハリウッドで俳優たちがAIに仕事を取られると、ストを起こしています。簡単な作曲や作画などもAIは高いレベルでできるようになっており、動画作成も異常なスピードで進化しています。先日インボイス制度が声優の育成を妨げるので、日本のアニメ業界を守るためにインボイス廃止を求める動きがありました。声優も実力は玉石混交で、本当に実力がある声優さんたち以外は、早晩AIに取って代わられてしまうのではないかと推測します。
では野球やゴルフのコーチはどうでしょうか?
バッティングコーチはAIで代替可能
今のバッティングコーチは遠くに飛ばす能力や、コンタクト率を高める能力を上げることをメインにコーチングをしています。しかし、そういったコーチングは近いうちに必要なくなると思います。今でも現役選手で優秀な選手はコーチをあまり必要としていません。動作解析が進み、自分のスイングのデータが常時見ることができる状況で、下手なコーチの教えを受けるよりも自分で考えることがその後のキャリアにも重要になります。
従来バッティングコーチと打者の相性があり、合うコーチと合わないコーチが存在すると言われていましたが、極論すればそれはコーチの能力不足です。その選手に適した修正ポイントを見つけることができないので、選手は遠回りをしてスイングを壊すこともあるでしょう。そのため活躍できなかった選手は、活躍できた選手よりも多いという現実があります。
しかしAIが十分に育ち、動作解析から修正ポイントやそのための練習方法をアドバイスできれば、コーチとの相性の悲劇は限りなく少なくなるはずです。
プロ野球よりもアマチュア野球のほうが早くAIを導入する?
日本ではこういった動きがとても遅いですが、アメリカではあっという間にそういう時期がシリコンバレーあたりから来るはずです。
日本ではもしかしたらプロ野球よりも高校野球や社会人野球あたりから、そういった流れが来るかもしれません。プロ野球は閉鎖的な社会で、監督やコーチで給料を稼いでいる人達が多いので、新しい流れには否定的にならざるを得ません。
それに対して、人件費を削りたい高校野球や社会人野球では、そういった試みをいち早く取り入れたいはずです。バッティングコーチ専門で給料を稼いでいる人は、アマチュア野球界にはなかなかいないでしょうから。
ピッチングコーチもAIで代替可能
速い球を投げたり、回転数を上げたりするコーチングはいずれはAIで代替可能になるでしょう。変化球についてもデータの蓄積が進めば、個々のコーチよりも引き出しはかなり多くなるはずです。人間のコーチが実際にコーチングできる選手の数は限りがあり、分析力と引き出しの多さでいずれはAIに勝てなくなります。
ピッチングコーチに求められるのは、ゲーム内での駆け引きであったり、対打者に対する考え方であったりと、求められる役割は大きく変わるのではないかと予想します。
ゴルフのコーチも役割が変化する
ドライバーを飛ばすためのコーチや、アイアンのティーショットを改善するためのコーチはなくなると思います。私も個人的に複数のコーチに付いてきましたが、言われることはコーチによって全く違います。プロゴルファーでさえコーチを替えたりするのですから、当然といえば当然です。You Tubeなどを見ていても、いろいろとコーチングにも流行り廃りがあるようで、バラバラです。
しかしAIが育ってくれば、個人個人に合わせたベストのコーチングが受けられるようになるでしょう。特にティーショットにおいてはAIの方が適切なコーチングをしてくれる可能性は、高くなると思われます。
そうなるとゴルフのコーチは、より実践的なコーチングをしていくれる人が、重要視されるでしょう。特にアプローチやフェアウェイからのセカンドショットなどは、AIで取って代わるにはまだまだ時間がかかるのではないかと思います。
芝目の見方や、ラフの対処の仕方などは、AIではデータを集めにくいと思います。ただ、そうなると今現在ゴルフレンジでスイングを教えているコーチ達が、そのままコーチができるかどうかは別問題になってくるでしょう。
AIの導入でゴルフ会員権が相場が上がる
街でスイングをコーチに教わるよりも、AIでスイングは自習して、後は実践あるのみという考え方のプレイヤーが増えてもきても不思議ではありません。ゴルフはデビューまでに時間と金がかかると言われてきましたが、一気に問題は解決し、比較的とっつきやすいスポーツになる可能性は高くなります。
そうなってくれば高いレッスン料はAIによる代替で不要になり、より実践の機会が増えてくる流れになり、ゴルフはますます盛んになるかもしれません。
そうなった時にゴルフ会員権の相場は、ジリジリと実需で上がるのではないでしょうか。
妄想が過ぎますね・・・