弱い巨人の自覚なし 首脳陣のファンに対して失礼なコメント 

阪神に15対0で歴史的惨敗をしました。

再建中といっていい状況を理解しているので、ファンとして最後まで見届けましたが、見ているのも辛い戦いでした。

敵地甲子園で晒し者のようになってしまった選手たちは、とても気の毒に思いましたが今の実力であり、仕方がないことでしょう。

しかし、首脳陣には色々と内部事情があるというものの、余りのだらしない戦いには不満を覚えてしまいました。

苦手伊藤将司投手にまたやられた

昨年伊藤投手にジャイアンツは3勝0敗です。防御率は0.38とカモにされているといってもいい状況でした。伊藤投手は好投手ですが、攻略が難しいことはわかりますが、DeNAには2敗しており、広島には防御率8.66と攻略されていると言っても良いでしょう。

チーム防御率左右別被打率
ヤクルト2.38左打者0.256
巨人0.38右打者0.222
広島8.66
中日1.20
DeNA1.57
伊藤将司投手2022年成績

舐められてしまったジャイアンツ

今季肩の不調で初先発の伊藤投手は、復帰戦を甲子園の巨人戦と狙い撃ちしてきたのではないかと思われます。相性の良さがあったとは思いますが、打線として怖さを感じなかったというのが本当のところではないでしょうか。

広い甲子園でホームランの可能性が低く、足を使えないジャイアンツは投手にとっては大胆な投球で集中できると思います。更に言えばメンバーも変わり映えせず、不調の選手が多ければ、スイスイと行けたはずです。

相変わらずの淡白な早打ちで、ミスショットを繰り返す巨人打線は、復帰戦にはもってこいでした。

病み上がりの投手に106球で完封されるなんて、両首脳陣にとって考えられない敗戦で、岡田監督は今の巨人はやりやすいとはっきり感じたのではないでしょうか。

準備不足のジャイアンツ

苦手な投手に対して技術の足りない選手や不調の選手が、速いカウントからミスショットを繰り返し、チームとして難敵・伊藤投手にどの様に対策を練ったのか、全く感じられない試合でした。

左投手でありながら左打者を苦手としている伊藤投手に対して、好調の秋広優人選手を外した打線は、相手目線での対策ではなく、自分本位の考え方と言っていいと思います。

無四球で2安打は言い訳ができない状態で、”ただ凡打を繰り返した”と言わざるを得ません。

伝統の一戦を色褪せさせる

昨年からやられっぱなしの伊藤投手に対して、同じ様にシーズン初戦でやられてしまっては、相手チームと相手チームのファンにも拍子抜けではないでしょうか。

アナウンサーが”伝統の一戦と”と繰り返していたのがとても虚しかった・・・

がっかりしたのはジャイアンツファンだけではないかもしれません。

大久保コーチのコメントは問題

これだけやられている伊藤投手に対して、大久保打撃コーチのコメントが発表されて驚きました。

試合が3回で8対0となった時点あたりで、”対策をまだ決めかねている”という主旨のコメントが放送されました。これだけ昨年からやられ続け、しかもジャイアンツ戦に照準を合わせたような伊藤投手に対して、試合前に対策を徹底していないのは、よほど強いチームのやることではないでしょうか。V9時代の様な”そろそろ逆転するか。”という横綱相撲が取れる状況ではない現在のジャイアンツは、伊藤投手攻略のため初回からチーム一丸となった攻めをしなければならないはずです。最近の投手は100球6回が普通であり、ましてや病み上がりの投手であれば、それほど球数を投げさせるわけにいかないはずで、対策を立てるために様子を見る暇はないと思います。

結局球数も投げさせることができずに、完封を許しました。大久保コーチは試合後に”対策を徹底できずに予想通りにやられたので自分が悪い。”と選手をかばったようなコメントをしていますが、これはそのまま試合前の打撃コーチの準備が、無かったというだけだと思います。単に職務怠慢と取られても仕方のないコメントです。

大久保コーチのことですから、相手チームや自軍の選手に配慮したコメントで、実情は違うのかもしれません。しかしメディア向けのコメントは、自軍の選手や相手チームに対して発するものではなく、球場に来てくれたファンや、放送を見てくれているファンに対してのコメントです。故・野村監督がマスメディアを使って選手を叱咤するようなことがあり、原監督も同じ様にマスメディアに対してコメントします。

やりたいことは解りますが、応援してくれているファンに対して裏切るようなコメントはいけないと思います。

昨晩の大久保コーチのコメントは、試合前に打撃コーチが全力を注いで対策を立てていたとは言い難いと思われても仕方のないもので、意地悪く解釈すれば、”俺が悪い”ではなく”俺がサボっていた”と取ることができるコメントです。

選手はいつもメディアに対して”応援よろしくお願いします。”と最後に付け加えますが、その前には”全力で戦うので”という枕詞が付くはずです。

内情はファンには分かりませんが、コーチ陣も全力を尽くしていることを示して欲しいと思います。

”試合前に一生懸命対策を立て徹底させたけど、不十分でした。”とコメントするほうがファンとしても、少しは納得がいきます。

原監督、もっと怒ってください!

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