侍ジャパン選出 キャプテン就任 ジャイアンツ岡本和真選手の逆襲

2022年シーズンにBクラスに沈んだジャイアンツの敗戦の責任を、背負い込んだコメントを続けている岡本和真選手。今年のジャイアンツの不沈は間違いなく、岡本選手にかかっていますが、岡本選手は逆襲できるのでしょうか?

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キャプテン就任で変わってきたコメント

年下の三冠王・村上宗隆選手に大きく差をつけられて、岡本選手のコメントにも本気度が増してきたと思います。昨年までは個人的な目標としてゴールデングラブ賞を掲げるなど、表向きのコメントとしてもはぐらかすようなニュアンスが強かった岡本選手。

昨年シーズン後のファンフェスタで、”絶対に優勝します”とストレートな宣言をしてくれました。

もともとチームのことを思うプレイヤーで、個人の目標よりもチームの優勝を第一に考える姿勢は変わっていません。しかし昨年のBクラス転落の責任を背負い込んだ今の姿勢は、悲壮感さえ覗えるようになりました。4番にいても5番にいても、”自分が打たなければチームが負ける”、”自分があの場面で打てば勝てていた”という現実を突きつけられて、チーム内での立ち位置が確認できたのかもしれません。9年目で26歳という年齢は、チームの主軸としては十分なキャリアで、残してきた成績も立派なものです。

漸く年齢と成績が噛み合ってきた時期なのかもしれません。

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若手の突き上げがないジャイアンツ

開幕に予想されるオーダーで、岡本選手より若い選手がいない現在のジャイアンツは、老化の一途を辿っています。個人的意見ですが、今のジャイアンツは若手選手がのびのびやれる雰囲気にかけている部分があるのではないかと思います。そこには岡本選手の控えめな姿勢も影響しているのではないかと、推測します。

2年連続二冠王の岡本選手がレギュラーで一番若く、坂本勇人選手や中田翔選手に気を使って低姿勢を続ける状態は、長幼の序を重んじる岡本選手の人間性を表していると思います。しかし、実績十分の岡本選手が控えめなチームの雰囲気では、若手はのびのびと力を出せないのではないでしょうか。

決して坂本選手や中田選手が高圧的で若手を威圧しているとは思いませんが、19歳や二十歳の若手選手が、フレンドリーに接することは極めて難しいでしょう。坂本選手は球史に残る名遊撃手で、野球を始めた頃に憧れた選手もジャイアンツにはいるはずです。

若手の育成にも鍵を握る岡本キャプテン

今年、岡本選手が名実ともにチームリーダーになり、若手が力を出しやすいチームにしてくれれば、ジャイアンツには力を発揮でいる若手は数多くいると思います。坂本選手や中田選手には悪いですが、もう世代交代は間近であり、若手の突き上げがなければ。坂本選手や中田選手の成績も早期に落ちていってしまうでしょう。

もう今年のチームは岡本和真選手と吉川尚輝選手のチームであり、若手選手がのびのびと力を発揮できるチームにするためには、新人選手とジェネーレーションギャップが比較的小さい岡本選手が、チームのリーダーとしてチームを仕切ってくれる事が必要だと思います。

ただでさえジャイアンツは原監督が長期政権で、首脳陣も萎縮しやすい状態にあると思います。原監督もそのあたりは十分に理解しているはずで、ジェネレーションギャップに悩んでいるはずです。

原監督が元木大介コーチや宮本和知コーチを起用したのは若手とのコミュニケーション能力を重視したのが理由ではないかと推測していましたが、なかなかうまくいかなかったようです。

本来若手の抜擢を好む傾向にある原監督は、新キャプテンの岡本選手のリーダーシップがチームの世代交代を進めるために必要と認識しており、坂本キャプテンからの移行のタイミングを図っていたと思います。

鈴木誠也選手の離脱で責任が増す岡本和真選手

貴重な右の大砲である鈴木誠也選手の離脱は、侍ジャパンにとってはとてつもないものだと思います。代わりに招集された牧原大成選手はもちろん優秀な選手ですが、左打者であり長打力がありません。主砲としての鈴木選手の穴を埋める能力は、残念ながら無いと思います。

侍ジャパンになんとしても選ばれたかったとコメントしていた岡本選手には、レフトで出場する可能性が強まったと言えるでしょう。

今年精神的に一皮むけつつ有る岡本選手は、侍ジャパンで経験を積むことによって、飛躍することができるかもしれません。

傷ついたプライドをペナントの開幕前に回復できる、絶好のチャンスが来たといえるのではないでしょうか。

もし開幕前に本来の姿以上のものを手に入れることができれば、高い次元で村上宗隆選手とタイトル争いを繰り広げてくれると思います。そして必ずその争いは、激しいペナントレースを演出してくれるはずです。

その先には令和二人目の三冠王も、見えてくるのではないかと密かに期待しています。

強いジャイアンツの復活を背負う岡本和真選手

短期的にも長期的にもジャイアンツの不沈は、岡本和真選手にかかっていると言っても良いと思います。野球は投手力といいますが、ローテーション投手は毎年ドラフトで指名できますが、4番バッターは10年に一度と言ってもいいと思います。そして投手力は打線が支えて育てるものだと思います。良い投手も打線のバックアップがなければ、育ちません。

岡本新キャプテンが、萩尾匡也選手や浅野翔吾選手の成長の土壌をチームに作ってくれれば、強いジャイアンツが戻ってくるはずです。

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