ジャイアンツがヤクルトに3タテを喫して、3位に後退しました。開幕とともにスタートダッシュを決めましたが、エース菅野智之投手、チームのリーディングヒッター吉川尚輝選手、キャプテン坂本勇人選手の離脱により、チーム力が激減してしまいました。現状は二遊間の若手選手にとっては、大きなチャンスが到来しています。
火災保険の一括見積もりサービスシーズン序盤の時間的余裕
まだ5月初旬で38試合しか消化していない、ペナント序盤と言えます。ここを乗り切れば後は総力で戦うのみの、シーズン終盤ではありません。言い換えれば坂本選手や吉川尚輝選手の離脱は、また起こるかもしれません。もっといえば岡本和真選手も離脱するリスクは有るといえます。ここで若手が力を発揮する、または力を付けることができれば、シーズン終盤や来シーズンにとってチームの底力になります。原監督は同じ力ならば若手を使うと常々発言していますが、これは原監督がチームを中長期的スパンで俯瞰しているからこその発言だと思います。一部のファンやマスコミは勝敗に偏った見方をすることがあると思いますが、今のチーム力がこのまま続くのであれば、優勝はできないでしょう。
今シーズンの優勝には必ず若手の底上げが必要
昨年終盤に力尽きて大きく失速した時から、チーム力は上がっているのでしょうか。両外国人の補強はありましたが、攻守を総合的に見れば大きなプラスとは現時点ではいえません。
昨年からの若手や中堅の選手の伸びも、吉川尚輝選手以外は見ることが出来ません。孤軍奮闘している岡本和真選手は、打率が.258で過去4シーズンの最終打率を下回っています。主力として頑張っている丸佳浩選手も、打率.259で2018年の広島での最終年から下降を続けています。岡本選手はまだ若くこれからの成長や覚醒もあるとは思いますが、丸選手はこれ以上の成績を望むことは、難しいのではないでしょうか。不調という言葉で片付けるのは難しい、長期的な下降トレンドであると言わざるを得ません。また、打力優先の一塁手は先発選手の打率が.224で補強ができていないことが、明白です。ここでベテランの中田翔選手に頼るようでは、若手を使うという方針と矛盾すると言わざるを得ません。
丸佳浩 | 岡本和真 | |
2018年 | 0.306 | 0.309 |
2019年 | 0.292 | 0.265 |
2020年 | 0.284 | 0.275 |
2021年 | 0.265 | 0.265 |
2022年 | 0.259 | 0.258 |
シーズン序盤に若手を使う必要性
ジャイアンツは世代交代が必要なチームです。昨年の成績が示す通り、打撃陣は現有戦力での優勝は難しい状況です。中堅の覚醒や若手の成長が必須のチーム構成であり、そのためには実践の経験が貴重な状況です。今シーズンの終盤に昨年のような失速をしないためにも、若手や中堅の成長は欠かせません。シーズン序盤にこのような状況になりながら、ベテランを重用する起用はあまりに近視眼的な戦略ではないでしょうか。是非若手の力を、腰を据えて見極め、ある程度の力があるのであれば、継続的に起用する忍耐力が必要だと思います。日替わりで若手選手を使うことが多いように見えますが、選手によっては落ち着いて力を発揮できないでしょう。また原監督は前日活躍した選手を、翌日にスタメンから外す傾向が以前より顕著です。そのあたりの理由をマスコミが取材している記事を残念ながら見たことがありませんが、若い選手は勢いに乗った起用が時には必要ではないでしょうか。
若手を使うことの副効果
若手を使うことによって、ファームが活気づくというのはよく聞くことです。これはポジティブな効果です。若手の起用によってチームのネガティブサイドを焙り出すことも出来ます。1つめが育成状況や育成計画の検証ができます。ファームでの育成方針のずれや、成長の結果が出ていないのであれば、ファーム首脳陣への修正が必要になります。長いようで短いのがプロ野球選手の育成期間です。時間的猶予はないといえます。もう一つは秋のドラフトの強化方針です。期待した若手が伸びないのであれば、秋には補強が必要になります。スカウト陣も早くから補強方針がわかれば、スカウト活動も効果的に行えるようになります。特にジャイアンツの場合は育成指名も大量にしますので、早くから指名の方針がわかれば幅広いスカウト活動ができると思います。
シーズン序盤は結果を恐れず若手を、腰を据えて起用してほしいものです。今はその好機ではないでしょうか。