NFLのドラフトが終了しました。コロナ禍で延期されていたラス・ベガスでの開催は、素晴らしいものでした。とりわけオープニングでトレードが噂されていた、TEダレン・ウォーラーがQBデレク・カーと共に壇上に上がった時は、これでトレードがなくなったと安堵しました。またマーカス・アレンさんの若々しい姿も、郷愁を誘いました。ラス・ベガスには一度も行ったことがないので、なんとか行ってゲームを見たいものです。
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WRダバンテ・アダムスをトレードで獲得したために、レイダースは1巡と2巡の指名がなかったので、1日目は単にショウとして見るだけでした。それでも各チームの将来のスターを順に見ることが出来るのは興味深いものです。G+で放送を見ていましたが、村田さんもラルフさんも良く情報を集めているので、あっという間に時間が過ぎてしまいました。後で英語の放送の方もチェックしたいと思っています。縁のあるニューヨークには強豪大学があまりないので、地元の選手を応援する熱狂みたいなものは、自分自身は感じられませんが、ジェッツファンの熱狂ぶりは相変わらずで、今年の指名はスター揃いでシーズンが楽しみです。
さすがの指名のレイダース
1巡2巡の指名権がなかったので、なんとなく地味な結果ですが、理にかなった指名で好感が持てます。1巡2巡はスキルポジションであるQB,WR,EDGE、CB等が指名されることが多く、今回もその流れで来ていました。3巡以降はその他のポジションの指名が多くなり、レイダースの指名もその流れにのっています。
ESPNを参考にしています。 | POS RK | OVE RK | Grade | 40 | ||||||
3 | 90 | Dylan Parham | G | Memphis | 6-3 | 311 | 5 | 95 | 72 | 4.93 |
4 | 122 | Zamir White | RB | Georgia | 6-0 | 215 | 7 | 97 | 71 | 4.4 |
4 | 126 | Neil Farrell | DT | LSU | 6-4 | 325 | 7 | 118 | 69 | 5.42 |
5 | 175 | Matthew Butler | DT | Tennessee | 6-4 | 295 | 9 | 144 | 63 | 5.04 |
7 | 238 | Thayer Munford Jr. | OT | Ohio State | 6-6 | 320 | 16 | 152 | 61 | 5.39 |
7 | 250 | Brittain Brown | RB | UCLA | 6-1 | 205 |
3巡指名のディラン・パルハムはG/Cでの活躍が期待されますが、ESPNでは将来プロボウラーになり得る選手だと評しています。また二人のDTも先発で出続けるというよりも、ローテーションの中で力を発揮できる選手だとの事です。インテリアLINEではスター選手を抱えるよりも、平均以上の選手を多く抱えれば、故障によるリスクを回避できます。また、特定の選手に高年俸が必要になることも少なくなり、長期的なチームづくりには必要な戦略だと思います。
ESPNではBグレードの評価でした。
RBに対する考え方
今回レイダースはRBジョシュ・ジェイコブスとの5年目のオプション契約を、結ばないことを発表しました。2019年のドラフト1位(全体24位)のジェイコブス選手は能力は証明されていますが、故障がちで年俸に合わないと判断されたのでしょう。最近のNFLはRBにあまり大きな投資をしないことが多く、今回の下位指名の二人のRBの指名にもよく表れています。
UDFAの新人にも注目
ドラフトにかからなかった選手にも、チームの欠かせない戦力になっていく選手は多くいます。逆にいえば、ここがGMの力の見せ所かもしれません。既にレイダースは多くのUDFAの選手と契約を交わしています。明らかに素材として成長を見込める選手を、発掘するという作業です。そして興味深いことに、ドラフトでは上位で指名されることが多い、QB,EDGE、WR,CB等を積極的に取りに行っているようです。チーム作りの上でドラフト上位の選手の活躍は必要ですが、同時にサラリーキャップを圧迫するという側面もあります。一部のスター選手に偏ったチーム作りは、その分リスクが大きくなります。ペイトリオッツのチーム作りをよく熟知している、GMとHCがどの様にチームを作り上げるのか、とても興味深いシーズンになりそうです。