ゴルフはマナーが大切なスポーツです。特に神経を使うグリーン上では、同伴プレイヤーに迷惑を掛けないことがとても大切です。また、コース保全のエチケットにも気を使わなければなりません。以前であればローハンディのプレイヤーやキャディさんが注意してくれることも有りましたが、最近では無用のトラブルを避けるためか注意してくれる人は少なくなりました。ゴルフの腕前も大切ですが、マナーが悪い人は同伴プレイヤーに嫌われて、誘われなくなってしまうことも有ります。プレーに熱中する余りそのようなことが起こらないように、是非良いマナーを身につけましょう。
同伴プレイヤーに迷惑をかけない
スロープレーはどこでも迷惑
グリーン上に限らず、スロープレーは同伴プレイヤーに嫌われます。パーティーが遅れることによって後続のパーティーにも迷惑をかけてしまいます。上級者ほど余裕があるので、グリーン上で時間をかけすぎると、後続のプレイヤーの視線が気になってしまいます。特にグリーン上は後続の組との距離も近いので、後続の視線が気になります。必要以上に時間をかけすぎないように気を使いましょう。ミスしたショットの反省よりも、次のストロークのために機敏に動きましょう。他のプレイヤーがプレーする時は静止しなければなりませんので、時間に余裕はありません。
他のプレイヤーのプレーをよく見ておこう
グリーンオンするまでにミスが続いたときなどは、落ち着いてプレーできないかもしれませんが、他のプレイヤーのアプローチやパッティングは静かによく見ておきましょう。他のプレイヤーのボールがグリーン上を転がる時に、グリーンの速さや傾斜がわかります。次の自分のストロークにとても参考になります。
他のプレイヤーがパットを打った後に、傾斜をキャディさんや他のプレイヤーに聞くと、余計な時間が過ぎてしまいます。上級者ほど同伴プレイヤーの転がりを見ています。一番参考になるのは他のプレイヤーのボールの転がりです。
グリーン周りでは他のプレイヤーのボールの位置を把握しましょう
当たり前のことですが、グリーン周りでは特に気を使わなければなりません。グリーン上やグリーン周りでは、各プレイヤーは自分のラインを読んでいます。その際に他のプレイヤーのラインをまたぐことは避けたほうが良いでしょう。ラインを読んでいるプレイヤーの邪魔になってしまいます。邪魔しないためには、まず全員のボールの位置を把握しましょう。これから転がそうというラインをスパイクで踏むことは、マナーが悪く他のプレイヤーに対して失礼にあたってしまいます。
他のプレイヤーの視界に入らない
プレイヤーによってはパットの際に、他のプレイヤーが視界に入ることを嫌う事があります。程度によりますが、プレイヤーから見えないところに立つほうが良いでしょう。特にパットのラインの延長線上は避けたほうが良いでしょう。また早朝や夕方には自分の影にも気をつけてください。長く伸びた影がライン上にあれば、距離感がつかめないことも有り、大変迷惑です。
他のプレイヤーがアドレスに入ったら静止しましょう
パットに限らず他のプレイヤーがアドレスに入ったら、沈黙して静止しましょう。特にグリーン上ではボールを落としたり、ヘッドカバーを落としたりするだけでもプレイヤーに影響を与えることがあります。上級者ほどパットに集中し、1打の重みがあります。気をつけましょう。
グリーンを大切にしましょう
グリーンは管理が大変で良いコンディションを保つために、コースでは大変苦労しています。会員の方たちもグリーンのコンディションを保つために、気を使ってプレーしているものです。ゲストで呼ばれたとしても、グリーンの保全に無関心では、あまりいい印象を与えることは有りません。
グリーン上は走らない
グリーンは大変柔らかくできているため、走ることは厳禁です。スパイクを履いているので、足を引きずって歩いても、グリーンに傷がついてしまいます。走るのであれば、グリーンから出てから走りましょう。
ボールマークは修復しましょう
ナイスオンした時は気持ちのいいものですが、ダイレクトにグリーンヒットすればグリーンに大きなボールマークがつきます。“後からコース関係者が直せば良いじゃないか。”と思われるかもしれませんが、すぐに直さないと修復に時間がかかってしまいます。修復のためのグリーンフォークを用意してプレーするといいでしょう。コースにも無償のものが、マークと同じ場所に置いてあることが多いです。記念に持ってかえることもできますので一つポケットに入れましょう。万が一忘れてしまった時は、ティー2本をお箸のように持てば、代用することもできます。
ボールマークが出来る事はナイスショットを打ったことの証明です。少しの優越感に浸ってボールマークを直しましょう。
グリーン上に物を置かないようにしましょう。
アプローチで使ったクラブなどは、グリーンエッジに置いてください。できれば忘れないようにするため、次のホールやカートへの導線上に置くと良いでしょう。グリーン上にクラブを置いたりピンを置いたりするプレイヤーがいますが、必ずグリーンエッジに置くようにしましょう。グリーンは大変傷がつきやすく、短時間でもクラブを置くと負担がかかるようです。
単なる形式的なマナーではなく、それぞれ理由があるようですね。気をつけましょう。