ヤクルトに2試合連続で完封負けし、シーズン中と同様な負け方だった。
2安打では全く勝負にならず、明日負ければ敗退が決定。3年連続で最後はスイープされてしまうという、同じことの繰り返しで終焉しそうな様相になってきた。
精一杯の投球、菅野智之投手
防御率 | 投球回 | 打者 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 与四球 | 与死球 | 失点 | 自責点 | 投球数 |
1.59 | 5 2/3 | 28 | 5 | 0 | 6 | 5 | 0 | 5 | 1 | 113 |
中4日で先発を託された菅野投手は、5回まで1失点に抑える好投だったが、6回に力尽きてしまった。6回途中で113球は、負けられない一戦では慎重にならざるを得ず、仕方のないところだろう。フォアボールも5個と菅野投手にしては多かったが、援護点が期待できない試合展開の中で、最小失点に抑えるためのピッチングと考えれば、決して責めることが出来ない内容だ。
中4日なので本来の組み立てが出来なかったのかもしれないが、スライダー頼りのピッチングに戻ってしまった。やはり苦しくなると、頼れる変化球はスライダーとカットボールということなのだろう。最終戦まで縺れても、菅野投手は先発機会がないだろうから、中5日での明日の登板でと思っていたが、短期決戦での考え方は難しい。
リリーフ陣も健闘した。畠投手は素晴らしいピッチングを見せたが、リードした場面でも今日のような投球ができればと思わせる内容だった。
相変わらずストレートが打てないジャイアンツ打線
巨人打線は3年前から、ストレートが打てない。ソフトバンクに2年連続スイープされたが、甲斐拓也捕手にストレートに弱いことを指摘されている。CS第1戦も奥川投手のストレートに力負けしてしまった。奥川投手は変化球もバランスよく投げ、レベルの高い投球だった。しかし今日の高橋奎二投手は投球の半分以上がストレートで、コントロールもアバウトだった。完全に力負けの内容で、中村悠平捕手もストレートで押せば、抑えられると感じているのではないだろうか。
来年も続く貧打
主力の入れ替わりが、この3年で全く無い巨人打線は、来年は全員がまた一つ加齢するので、更にストレートに弱くなるだろう。ドラフトでは即戦力の野手の指名はできず、速球を打ち返せる新外国人が二人揃わなければ、来年はもっと酷い貧打になるかもしれない。
狭い東京ドームを本拠地としているのに、今の打線では投手が持たないのは当然の結果だろう。打者有利の神宮で、2戦連続の完封負けは決して偶然ではない。
走れない選手が年々増えていく打線は、長打が頼みの綱だが、岡本和真選手を欠いた打線はCSでは本塁打がない。短期決戦では良い投手しか出てこないので、本塁打が少なくなるのは理解できる。しかしパ・リーグの試合を見ていると、少し力の落ちる投手からは豪快なホームランが飛び出している。明日は3戦目ということで少し投手力が落ちてくるはず。明日こそ見ていて楽しい打撃戦を、たまには見てみたいものだ。
バントやエラーが唯一の話題になるような試合が続けば、ファンは減ってしまう。エラーをしたほうが負けるという試合が、毎試合ではつまらない。タイムリーエラーをした選手が、チャンスで殊勲打を放ち、取り返すなんていうドラマをファンは望んでいる。
2安打の試合は見ていてつまらない。打ち勝つ野球を、明日こそはお願いします。