順位 | チーム | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 勝差 |
1位 | ロッテ | 60 | 42 | 6 | 0.588 | — |
2位 | 巨 人 | 56 | 57 | 3 | 0.496 | 9.5 |
3位 | 楽 天 | 54 | 55 | 5 | 0.495 | 9.5 |
4位 | ヤクルト | 49 | 50 | 5 | 0.495 | 9.5 |
5位 | 日本ハム | 49 | 51 | 8 | 0.49 | 10 |
6位 | DeNA | 51 | 55 | 5 | 0.481 | 11 |
7位 | 西 武 | 48 | 53 | 6 | 0.475 | 11.5 |
1軍より一足先に、2軍の日程が終了した。56勝57敗3引き分けでリーグ2位だった。
一時は連敗が続き心配されたが、終盤に追い込み2位となった。
阿部二軍監督の厳しさ
兎に角選手に対して、厳しく接する監督との評価だ。
先発投手を不調にも関わらず長い回を引っ張ったり、先発投手を1回で降板させたりするなど極端にみえる采配が続いた。マスコミでは厳しすぎるとの報道をすることもあったが、阿部二軍監督の信念を持った指揮に影響を与えるようなことはなかった。
阿部二軍監督は選手のために厳しくする姿勢がはっきりしており、選手によってはパワハラのように受け取れるような報道があった。しかし野球界は一般社会とは違い、結果が出なければ引退をしなければならない厳しい世界。しかも実働年数は少なく、ドラフト1位でもない限り長い目で見てくれることはない。育成選手ともなればその年数は極めて少ない。
原監督は練習姿勢を重要視し、練習についていけない体が弱い選手を評価しない傾向にある。それが十分に判っているだけに、阿部二軍監督の厳しさが現れたのかもしれない。
来年以降は、そろそろ阿部チルドレンが1軍で結果を出すかもしれない。
阿部監督の厳しさに本当に期待しています。
ぶれない姿勢を球団は支えてほしいです。
打撃陣の成長
秋広優人選手
打席数 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁刺 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 長打率 | 出塁率 |
302 | 275 | 30 | 63 | 12 | 1 | 8 | 101 | 26 | 3 | 0 | 2 | 0 | 23 | 2 | 67 | 12 | 0.229 | 0.367 | 0.293 |
春のキャンプからオープン戦にかけて1軍に帯同し、マスコミの話題作りに貢献した秋広選手だが、1軍はやはり甘くなかった。身長の割に体重もなく体作りもあまり進んでいないようだ。2軍に降格後は2割にも満たない成績が続き、守備も安定しなかった。最近ではセンターを守っていることもあり、内野手では厳しい評価がされているのかもしれない。
しかし打撃については、終盤に大きく改善された。阿部二軍監督のアドバイスによりグリップの位置を下げたところから、成績が激変した。長打も出るようになり、本塁打も8本を記録した。悪い箇所ははじめから、首脳陣には判っているのだろうが、本人の納得できるまで様子を見て居たようだ。体作りや試合結果などのタイミングを見計らって、アドバイスを送るタイミングが絶妙だったのだと思う。
少し話題がそれるが、阪神の佐藤輝明選手が現在とても苦しんでいるが、掛布さんと岡田さんが口を揃えてグリップの位置が高すぎると評価していた。佐藤選手はあれだけの成績を残しているので、大きな改造はタイミングが難しい。いつグリップが下がるのか、誰がそのアドバイスを行うのかが今後注目される。
中山礼都選手
打席数 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁刺 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 長打率 | 出塁率 |
175 | 165 | 24 | 51 | 8 | 2 | 0 | 63 | 12 | 4 | 5 | 1 | 0 | 8 | 1 | 24 | 5 | 0.309 | 0.382 | 0.345 |
高卒1年目の内野手で、打率.309は出色だ。
キャンプ中に脇腹を痛めて出遅れてしまったが、復帰後は快打を連発した。凡打の内容も悪くなく、打率.309は評価できる。
打席数 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁刺 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 長打率 | 出塁率 |
330 | 302 | 39 | 81 | 16 | 1 | 5 | 114 | 28 | 5 | 2 | 1 | 1 | 22 | 4 | 47 | 7 | 0.268 | 0.377 | 0.325 |
坂本勇人選手のファームでの1年目の打率.268と比較しても、その実力が伺われる。本塁打が出ていないが、長打率も.382あり、長打が打てないわけではない。高校時代から三振をしない選手と言われていたが、ファームでの打撃を見ていても、今のところはスラッガーと言うよりはギャップヒッターに徹しているのかもしれない。
肩も強く秋のキャンプで守備を徹底的に練習すれば、来年は1軍でショートの先発に数試合起用されるぐらいになるかもしれない。
投手陣の育成
かなり苦労しているようだ。阿部二軍監督は捕手だったので投球術などは十分にアドバイスできるだろうが、投球のメカニックについてはコーチ任せにならざるを得ないだろう。
今年も成長株が見当たらず、若手は総じて伸び悩んだ。昨年ドラフトされた新人も、1軍では戦力にならない状況が続いている。山﨑伊織投手や堀田賢慎投手など故障上がりの投手に有望株があるが、その数は少ないようだ。
投手陣の成長株が欲しいところですが、今月のドラフトが楽しみですね。