稲見選手が永井選手とのプレーオフの末、3勝目をあげた。
黄金世代とプラチナ世代に挟まれた、1999年生まれで実力も確か。
軽いフェードで淡々と攻めていくゴルフで、100ヤード以内のショットがブレることはなく、ことごとくピンを指して行ける。
放送で観た中では、ほとんど大きなミスはなく、パットが決めきれないところがあったようだが、今日4つもスコアーを落としたとは思えない内容であった。
一方の永井選手も飛距離は稲見選手には及ばないが、曲がらないゴルフで羨ましい。今日は強風の中で飛距離のコントロールに苦しんだが、ショットは安定している。小祝選手や上田選手と同じ辻村明志コーチの門下生で、今後まだまだ活躍が期待できる。(辻村コーチの門下生は楽しみな選手が多い、)プロらしくTVカメラにむかって笑顔のサービスもしてくれて、応援したくなるプロだ。
最後はアプローチの寄せ合いで、永井選手のアプローチのスピンコントロールが効かずに勝敗を分けてしまった。アプローチは本当に大切なんだなぁと観ている全員が感じたのではないだろうか。
グリーンの速さや硬さ、ラフの伸び具合などプロとアマチュアでは大きく差があるであろうが、スコアーに直結するのはアプローチとパットだと我々アマチュアゴルファーでも十分理解している。しかし、パターやアプローチの練習がアマチュアは少ないのが現実である。特にアプローチは芝生の状況や傾斜、グリーンの状態など毎回大きく違うので練習がなかなかできない。ドライビングレンジのマットの上で行うアプローチの練習ほど退屈なものはない。マットの上なら簡単に打ててしまうので10球も集中力が続かない。
実際のところ我々アマチュアゴルファーはパーオンをなかなかしないので、アプローチをすることが非常に多い。まさにスコアーに直結である。
プロのプレーで豪快なドライバーショットなどは観ていて楽しいが、もっと楽しみにしているのはアプローチである。今日の放送でもほとんどのプロがアプローチを打った後に、顔をしかめることが多かったようだ。
さて今日の放送でも渋野選手は、下位に沈んでいるのにそのプレーが放送されていた。
人気選手の辛いところである。スイング改造中というところで苦しいゴルフが続いている。
プロでも予選落ちするときや下位に沈む時は、調子が悪く凡ミスもする。カメラが回っていなければ、時には実験的なショットを打ってみたり、人の目を気にせずにやりたいこともあるだろう。ところが渋野選手ほどの人気者となると、いつどこでカメラが回っているかわからない。特にアプローチには改善の余地があり、ご本人も課題として挙げられているということで、思い切ったアプローチも試みたいのではないかと思うが、なんとなくプレーを観ていると無難に、凡ミスをしないように萎縮してプレーしているように見える。
少し自由にしてあげたいなぁと、いつも思ってしまう。
アプローチは本番での経験が、とっても大切なのではないだろうか?
自信を持ってアプローチが打てる選手は、やっぱり強い!