心配なRaidersのオフェンスライン

Raidersのオフェンスで長い間核となっていた、CのHudsonが放出された。少し怪我勝ちになっているとはいえ、まだまだトップクラスのCだ。TのBrownやGのJacksonは常に放出が噂されていたが、これでオフェンスラインの右半分は再構築となった。この3人は2年前なら最高の布陣とも言えるので、今回の再構築はある意味賭けであるとともに、OLコーチのCableへの信頼の証と言えるかもしれない。

昨年Hudsonの交代で出たJamesは、良い活躍をしたように見えた。Cableはインタビューの中でHudsonの実力を認めた上で、Jamesが十分に代わりを務められる素養があることを訴えている。そしてRaidersはLTのMillerと約60億円の3年契約を結んだ。これはLTの中で5番目の大型契約のようだ。

Millerは2018年のドラフト全体15位で指名され、1年目からLTを任された。しかしその年はRTも新人のParkerでオフェンスラインは散々の出来で、Millerも大変苦労したルーキーイヤーだった。しかし昨年は安定したプレーを見せ、若く大きな怪我もせずにスターターを務めているところは、放出された3人とは対照的である。

もともとCableはRaidersでOLコーチとして手腕を発揮しており、引き受ける人財がいなかったのでエレベーターの様にHCまで務めた経緯がある。HCとしては成功しなかったが、今回もOLコーチとしてJamesやMillerを育て、実績を残している。今回RaidersはFAとドラフト戦略で、Cableの育成能力を信じて動いているのだろう。3人が放出されたあとに、Mock Draftの予想がOLに変わっているところもでてきた。

全体17位の指名権を所持しているRaidersだが、そこまでに3人ほどのOLが指名されるとの予想が多いようだ。17位までにQBは5人ほど指名される予想が多いので、OLもなかなかの激戦である。RaidersはDL、S、CBに補強ポイントは抱えている。DLとCBの補強は即効性があるのでドラフトやFAで結果を出しやすいが、OLはコンビネーションを作り上げるのに時間がかかるので、Cableの育成能力が今年のRaidersの不沈に大きく影響するのではないか。特にQBのCarrは脚力の無いドロップバックパサーで、昨年1巡指名のWRのRuggsのスピードを活かすためにも、OLのプロテクションが重要になるだろう。

補強ポイントが埋まらないままドラフトを迎えることになりそうで、少し心配であるが、Sはまだ移籍先の決まらないベテランも残っているようなので、DLとCBを上位で指名してOLはCableの育成能力に賭けるのがRaidersの戦略かもしれない。

Cableは人の良さが滲み出ているおじさんで、私も信頼しているのである・・・

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