ゴルフは生涯スポーツと言われ、ゴルフ熱はコロナの影響もあり高まってきています。
しかし、ゴルフはお金がかかるスポーツで、初期費用がかなり必要になります。また、練習やレッスンにもかなりの費用が必要で、本番ラウンドでも場所により安くなったとはいえ、頻繁に行えるものではないと思います。
私は仕事の都合で頻繁にゴルフをやらざるを得ない環境に置かれたので、そのあたりは結果的には恵まれたのですが、それでも持ち出しは多く、若い時は土日殆が仕事上の付き合いゴルフでその半数以上がコンペでした。
そしてそれだけの時間を費やしたにも関わらず、シングルは手の届かないものになっています。何故これほど上達しないのでしょうか。
ゴルフドゥ!オンラインショップシングルさんの圧倒的練習量
これを言っては身も蓋もないのですが、シングルになる人は必ず圧倒的な練習量をこなしています。シングルと言われる人に話を伺うと、必ずある時期に集中して練習を積み重ねたとおっしゃる方が多いと思います。サラリーマンであれば、休日は殆ドライビングレンジで過ごしていたという人が多く、平日もかなりの頻度でドライビングレンジに行っていると思います。
ゴルフを続けることの難しさ
ゴルフを始めると、とても不思議なのですが、今まで出来ていたことが急にできなくなることが度々起こります。自転車は一度乗れるようになれば、もう一度補助輪に戻ることがなくなります。クロールで25m泳げるようになれば、ある日突然泳げなくなることはまず無いでしょう。しかし、ゴルフは昨日まで打てていたアプローチが、急に打てなくなったりします。去年まで真っ直ぐ打てていたドライバーが、急にチーピンになり球が上がらなくなります。
80台が常に狙えていたゴルファーが、急に100も切れなくなる事が珍しくありません。
これはプロゴルファーにでも起こることで、トッププロが急に予選も通れなくなってしまうことが、毎年のように起こっています。
今まで仲間内で上級者と思われていた人が、急に100を切るのも危なくなると、ティーショットを打つのが怖くなります。そして最悪の場合は、ゴルフをやめてしまうのです。やめてしまわなくても、上達のスピードが極端に落ちて、急に熱が冷めてしまう人はかなり多いと思います。
レベルを維持することの難しさ
これはゴルフのレベルが上がれば上がるほど、難しくなっていきます。
ある片手シングルさんは、必ず毎日練習をするとおっしゃっていました。1日でも練習をしないと不安で仕方がないとのことで、練習をしない日があると感覚が鈍るとおっしゃっていました。このあたりは個人差が有るようですが、多くの上級者さんは何らかの形で、クラブに毎日のように触れるようです。
練習しなくても70台は出せる
ゴルフは70台を出すぐらいまでは、ある程度練習と本番を重ねればいけると思います。私の場合は毎週2回のラウンドを行い、練習は年間数回しかしませんでしたが、約4年で70台を記録しました。その頃はフォームは我流でドライバーは乱れ、アイアンも散らばっていましたが、アプローチがとにかく寄るようになり、70ヤード以内は5m以内にはほとんど止まりました。SWはピンを刺して飛んでいかなければ、ミスショットと認識するほどでした。パット数も激減しハーフ9パットやラウンドで23パットを記録しました。
しかし、仕事が異動になり練習はドライビングレンジで毎週行うものの、本番ラウンドは年5回ほどになると、100を切るのも危なくなるというほどになってしまいました。豊富な練習量と確かな技術がないことが、この結果に繋がっているのはわかっていたのですが、地道に努力する習慣がないのでこれだけはどうにもなりません。初めてまわる人にベストスコアを聞かれるのが辛くなりました。
アマチュアゴルファーはどんなプレースタイルを目指すのか
とにかくスコアを上げたいのか、綺麗なフォームで素晴らしい球筋を目指すのか、アマチュアゴルファーは選ばなければかなりの遠回りをしてしまいます。道の途中で目指す方向性の違いに気がついた時は、もう引き返すことが難しいこともあるはずです。
私の例を出すまでもなく、とにかく最小の努力で良いスコアを目指すのであれば、自己流で良いと思います。ある程度の体力と運動神経があれば、最大風速が吹いた時に70台は出ると思います。
しかし安定して70台で回りたい。華麗なフォームと球筋で周りから称賛されたいとなると、ハードルは一気に上がると思います。初心者に近い段階で基礎のレッスンを継続的に受けないと、違った方向へ走りかねないからです。
コーチの必要性
アマチュアがゴルフを始める場合、今はYou Tubeなどがあり、基本的な事は無料で学べると思います。しかし、グリップ一つ取ってみても本当に欠点無く握るのは、とても難しいと思います。また、たとえグリップが正しくても前傾角度やボールの位置があっていなければ、グッドショットは生まれません。
アマチュアの場合は独自で練習するうちに、真っすぐのボールを打つために、基本から外れていってしまうことが多いと思います。コーチが見れば違う箇所が問題である事はすぐわかるのですが、アマチュアは自分では気が付かず、あっている部分を微調整してしまいます。球数を打つことでその日は当たるようになり、当日の修正箇所が正解だったとインプットしますが、それが綺麗なフォームから遠くなる修正である事は、少なくないはずです。
ゴルフはバランスのスポーツです。フェイスを開きすぎても閉じすぎても行けません。前傾は深すぎても浅すぎてもいけません。全てに単独の正解はなく、自身の骨格や筋力に合わせて調整しなければ、華麗なフォームでまっすぐ安定して飛ばす事は難しくなります。トッププロでさえ自分のスイングの乱れを、一人で修正することは難しい作業です。
それをアマチュアが直せるはずがないというのが、私の結論です。
最近はスマホで簡単に撮影できるので、上級者はフォームのチェックがある程度は自分でできるのかもしれませんが、私には無理です。定期的に自分にあったコーチに修正してもらわないと、間違った方向に崩れてしまう可能性は大きいと思います。
現在の私はスコアよりもフォームと球筋
私は現在スイングの改造中です。これはもう5年以上も続いています。練習無しで70台までたどり着きましたが、結果的にとんでもない遠回りをしてしまいました。アプローチとパットは場数でこなせる自信があるので、綺麗で安定したフォームで安定したショットを打つことを目指しています。これまでコーチには何人か付きました。今はコーチにはついていませんが、そのうちまたレッスンを受けようかと思っています。
現状はドライバーのチーピンが治ったのですが、アイアンが不安定で大きなミスも出てしまっています。飛距離はそこそこでるので、アイアンをせめてグリーンエッジまで寄せたいのですが、とんでもないミスを犯して傷を大きくしてしまいます。もう限界と何度も思いましたが、それでも続けていられるのは、時折出る良いスコアと、1ラウンドで1回出るビッグなドライバーショットおかげです。
今は焦る気持ちもなく、少しずつ努力を重ねています。競技にも殆参加せず、あれほど好きだった仲間内のコンペにも、参加しなくなりました。
今は他人と比べることもなく、ゆっくりとゴルフを楽しんでいる状態です。
片手シングル?絶対ムリです(笑)