国内女子ツアーJLPGAが人気爆発しているのに対して、男子国内ゴルフツアーは人気が低迷しています。試合数も女子は増加を続けており、現時点では2023年は38試合を予定しているのに対して、男子は調整中を含めて27試合です。1982年には46試合も開催されており、賞金総額も1990年までは、欧州ツアーや米国ツアーを上回っていました。今の状況からは信じられない隆盛ぶりですね。そのため日本のツアーにもしばしば海外のトッププロが参戦し、名勝負で盛り上げてくれました。
しかしバブルの崩壊とともに、日本国内ツアーも凋落を続け、現状まで落ちてきてしまいました。企業の主催によるトーナメントの開催が基本となっている現状では、経済の落ち込みとともに衰退が続くのは、ある意味仕方がないのかもしれません。
そんな逆風の中で、男子ゴルフツアーが衰退するのとは全く逆に、女子国内ゴルフツアーのJLPGAは勢いを増し続けています。2023年は38試合が予定されており、賞金総額も増え続けて別表の通り男子に差をつけています。JLPGAの今までの様々な努力が実を結んだのはとても評価されるべきです。
| トーナメント名 | 賞金総額 |
| 東建ホームメイトカップ | 13,000万円 |
| 関西オープンゴルフ選手権競技 | 8,000万円 |
| ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント！ | 22,924万円 |
| 中日クラウンズ | 10,000万円 |
| ゴルフパートナー PRO-AMトーナメント | 5,000万円 |
| ～全英への道～ミズノオープン | 8,000万円 |
| BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ | 15,000万円 |
| ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント | 10,000万円 |
| ハナ銀行 インビテーショナル | |
| ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品 | 5,000万円 |
| 長嶋茂雄招待 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント | 12,000万円 |
| 日本プロゴルフ選手権大会 | 15,000万円 |
| 横浜ミナト チャンピオンシップ ～Fujiki Centennial～ | |
| Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント | 10,000万円 |
| フジサンケイクラシック | 11,000万円 |
| シンハン ドンヘ オープン | 12,880万円 |
| ANAオープンゴルフトーナメント | 10,000万円 |
| パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ | 10,000万円 |
| バンテリン東海クラシック | 11,000万円 |
| ACNチャンピオンシップゴルフトーナメント | |
| 日本オープンゴルフ選手権競技 | 21,000万円 |
| HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP | 15,000万円 |
| マイナビABCチャンピオンシップ | 12,000万円 |
| 三井住友VISA太平洋マスターズ | 20,000万円 |
| ダンロップフェニックストーナメント | 20,000万円 |
| カシオワールドオープンゴルフトーナメント | 20,000万円 |
| ゴルフ日本シリーズJTカップ | 13,000万円 |
| トーナメント名 | 賞金総額 |
| ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント | 12,000万円 |
| 明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント | 10,000万円 |
| Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント | 10,000万円 |
| アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI | 10,000万円 |
| ヤマハレディースオープン葛城 | 10,000万円 |
| 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン | 10,000万円 |
| KKT杯バンテリンレディスオープン | 10,000万円 |
| フジサンケイレディスクラシック | 8,000万円 |
| パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント | 8,000万円 |
| ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ | 12,000万円 |
| RKB×三井松島レディス | 12,000万円 |
| ブリヂストンレディスオープン | 10,000万円 |
| リゾートトラスト レディス | 14,000万円 |
| リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント | 9,000万円 |
| 宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント | 15,000万円 |
| ニチレイレディス | 10,000万円 |
| アース・モンダミンカップ | 30,000万円 |
| 資生堂レディスオープン | 12,000万円 |
| ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ | 10,000万円 |
| 大東建託・いい部屋ネットレディス | 12,000万円 |
| 楽天スーパーレディース | 10,000万円 |
| 北海道meijiカップ | 9,000万円 |
| NEC軽井沢72ゴルフトーナメント | 10,000万円 |
| CAT Ladies | 6,000万円 |
| ニトリレディスゴルフトーナメント | 10,000万円 |
| ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント | 7,000万円 |
| 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 | 20,000万円 |
| 住友生命Vitalityレディス 東海クラシック | 10,000万円 |
| ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン | 7,000万円 |
| 日本女子オープンゴルフ選手権 | 15,000万円 |
| スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント | 12,000万円 |
| 富士通レディース | 10,000万円 |
| NOBUTA GROUP マスターズGCレディース | 20,000万円 |
| 樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント | 10,000万円 |
| TOTOジャパンクラシック | 200万ドル |
| 伊藤園レディスゴルフトーナメント | 10,000万円 |
| 大王製紙エリエールレディスオープン | 10,000万円 |
| JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ | 12,000万円 |
しかし、同時に隆盛を極めた男子ゴルフツアーが無策であったことは、結果としては否めないものとなってしまっています。隆盛を極めた時代の成功体験が忘れられず、変わることが出来ない姿は、現在の日本経済と重なって見えます。
企業の成長とともに歩んできた男子ゴルフツアーですが、エンターテイメントとして日本経済とともに沈むことを避ける方策があったはずであることは、JLPGAを見ればわかることだと思います。現在に至るまでJGTOが何もしなかったとは思いませんが、有効策を打てなかったことは反省するべきで、早く過去のやり方を総括して、新しい方策を見出さなければならない所まで来ているでしょう。
私が考える新たな方策
素人考えですが、勝手に男子ゴルフが再び盛り返す方策を考えてみました。荒唐無稽のように見えますが、新しい方向からアプローチしなければならないことは自明です。
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ジャニーズ事務所との提携
女子プロゴルファーの華やかさが、JLPGAの大きな武器であることは間違いないでしょう。男子ゴルフは女子ゴルファーと違うパワーを売り物にしがちですが、パワーではPGAにかなうべくもなく、存在意義が希薄になってしまっています。ここは男子ゴルフもファッショナブルなゴルフを提案する方向性が、必要なのではないでしょうか。
女子の方は最近は若手のモデルさんや俳優さんが、SNSなどでゴルフに関する情報を発信して人気を集めています。ゴルフ番組やYou Tubeでも、若い女性が多く出演しアピールを続けています。
それに比べて男子はお笑い芸人や野球選手などが出演することが多く、笑いやパワーをフィーチャーする方向性で、決して若い男性のゴルフ熱を喚起する方向にはなっていません。やはり自分もゴルフをやってみたいという方向に、視聴者を仕向けるような番組作りが必要ではないでしょうか。その為にはジャニーズ事務所に代表されるような、美少年、美青年を起用するようなアピールのやり方が有効だと思います。
若手の男女のおしゃれなゴルファーが競うゴルフにすれば、若い男女の新しいファン層を開拓できるのではないかと考えます。ジャイアントであったジャニーズ事務所も転換期を迎えているようですので、良い機会なのではないでしょうか。
お笑いタレントは地上波で見飽きていますし、プロ野球選手は体力が男子プロを越えている場合が多く、全く参考になりません。普通の体力のファッショナブルな男性のプレイは、アマチュアゴルファーが良き参考として興味をもつのではと推測します。
漫画、アニメの利用
主人公は女性でもいいので、人気の漫画家さんにゴルフ漫画を連載してもらうのはどうでしょうか。最近の女子プロは幼い頃からプロゴルファーを目指しており、ストーリーは十分に作りやすいのではと思います。
男子ゴルフが盛んであった頃は、「あした天気になあれ」や「風の大地」などが連載されていました。少年や少女がプロゴルファーを目指すという設定で、週刊誌に連載がされて人気がでれば、アニメやドラマへの展開が見えてきます。可能性としては十分に考えられると思うのですが・・・
テレビドラマでおしゃれなゴルフをアピールできれば、独身の男女から、パワーカップルまでファン層は広げられると思います。
今まで男子ゴルフは女子との差別化にパワーをアピールしてきましたが、アマチュアゴルファーにとっては参考にはならないものでした。むしろ若い普通の体力の男性タレントが、おしゃれなゴルフを展開することで、若い男女のゴルフ熱を上げることができれば、女子プロゴルフの人気との相乗効果で、一気に形勢逆転になる可能性はあります。
ゴルフほどファッショナブルなスポーツは他にはなく、是非考えてもらいたいと思います。
ゴルフによって用具メーカーやゴルフ場、ファッションブランド、車業界など潤う業界は多く、新しい形であれば違ったスポンサーの形態も創造できるのではないでしょうか。
Snow ManやSixTONES、EXILEなどファッショナブルにゴルフをプレーできるタレントさんは沢山いると思うんですけどね。
