好調阪神に手も足も出ず、3位に転落した巨人。満塁本塁打を被弾した田中投手や単調なリードを指摘される大城捕手がクローズアップされているが、根本的原因を自覚しないと巨人は長期的に勝てなくなる可能性が大だ。
何度も指摘しているドラフト戦略
くじ運が悪いという話ではない。今の巨人の打線にドラフトで指名した選手が不動のレギュラーになっているのは、坂本勇人選手と岡本和真選手しかいない。これは異常だ。
投手もローテーションで廻って主力となっているのは、菅野智之投手と戸郷翔征投手しかいない。リリーバーも中川皓太投手と大江竜聖投手だけだ。これもひどい結果だ。
2019年に指名した投手は、全員手術してリハビリ中だ。
いくら優秀なコーチをつけても練習に耐えられないならば、育成できるわけがない。いくら良い選手を指名しても、コーチが選手を壊してしまっては元も子もない。
さて球団は今のこの現状をどう分析しているのだろうか。もう何年も同じ状況が続いているのに改善できない。昔のやり方しかできないのは発行部数が落ちても、同じ手法を繰り返しているだけの親会社と同じ手法なのか。
球団はスカウトの評価を、見える化してますか?
FA戦略の限界
言葉は悪いがもう不良債権が溜まる一方だ。もともとFAは下り坂に差し掛かった選手をとってくるので、最後はチームのお荷物となる。獲得時に手形を打っている場合が多いのか、コーチ経験がなく選手を育成した実績のないコーチが多くなる。一握りのFA選手だけが去り際を綺麗にするが、大体の選手は年俸に見合った働きをしない選手で、最後は組織にしがみつくことになる。いやそういう方向に選手を仕向けるのが日本のFA制度なのだ。米国と違いFA選手をドライに切ることが難しいのが、日本の風土であり制度なのだ
ここでも球団の付け焼き刃でその場しのぎの短期的戦略が、球団そのものを長期的に弱くしている。FA戦略の責任の所在はどこにありますか?
チャンスに打てないと嘆くコーチ
そういう選手を育てているのが、今の首脳陣です。責任は選手には有りません。チャンスで打てない雰囲気にベンチがなっていませんか?チャンスに弱い選手を獲得し、育成していませんか?球団は責任の所在を分析できていますか?コーチの評価を見える化してますか?
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ここも他球団に大きく劣っている。特に阪神との差は歴然だ。
ビジネスの世界は結果が全てだ。
特に米国社会はその傾向が強い。そもそも球団に、米国社会を熟知した人材がいないのではないか?新聞社は極めてドメスティックな組織だ。
失敗続きの分析が全くできているとは思えない。
球界の盟主の金看板は重たい
長期的な戦略が欠如しているので低迷が続く可能性がある。他球団はIT企業などが親会社になり、従来の手法を親会社主導で変えつつあるのではないか。
人的つながりで首脳陣の人選をすることも必要だが、それが過ぎれば仲が良いだけの組織になる。
コーチ人も含めた競争が、馴れ合いになっていないか?
ライバルを蹴落としてもレギュラーになってやろうという、ギラついた人材が見当たらず好青年ばかり集めた結果が、勝負弱く、局面を打開できない仲良し軍団になってしまっているのでは無いかと、外部からは見えてしまう。
鳥谷選手を切った阪神を肯定したくないが、結果は出てきているかもしれない。
球団の盟主の看板は今の巨人には重たい。
それほど旧来のやり方が通じなくなってきていることを自覚して分析しなければ、長期的に沈んでしまう可能性が強い。
もう他球団や米国球団のやり方を、学ばなければならない状況であると、深く憂慮する。