2025年 ジャイアンツ新人選手が大豊作 3位荒巻悠は開幕1軍?

巨人が宮崎キャンプを打ち上げ那覇に移動しました。チーム内の紅白戦やサムスンとの練習試合が組まれるなど、実戦が増えてきました。野球はチームスポーツとはいえ、投手と打者の1対1の勝負がメインであり、実戦でなくては見えてこない部分がほとんどだと思います。そんな実戦の中で徐々に力を見せ始めている新人選手がいます。

3位荒巻悠選手は掘り出し物?

サムスンとの練習試合で、左中間に2塁打を放った荒巻選手が、注目されています。キャンプ前から2位の浦田俊輔選手とともに前評判が高かった選手ですが、浦田選手が2軍で基礎から鍛えている一方で、荒巻選手はオープン戦でも一定数の打席が与えられることになりそうです。

長打力は本物

飛ばすことはマグレではできません。サムスン戦での2塁打は追い風という要因はあったものの、高めの球をやや詰まりながらも上から被せたスイングで柔軟性を見せました。左投手との対戦でもボールを怖がること無く、無様な空振りがなかったことも好感が持てます。スイングも最近流行りのアッパースイングではなく、レベルに近い振りが目立ちます。もちろん振り自体も強く速いので、対応力が高そうに見えます。今後さらに打席を重ねれば、もう少しボロもでてくることとは思いますが、同年代の選手では抜けている感があります。昨年ポストシーズンでプロ入り初本塁打を放った中山礼都選手と比べても、打力は劣らないと思います。体に似合わないアッパースイングや、長身なのに上から入りすぎる選手が目立つ中で、荒巻選手のレベルスイングは、対応力の高さを発揮すると思います。

守備も及第点?

サムスン戦ではファーストとサードで、無難な守備力を発揮していました。難しいゴロがまだ飛んでいませんので、わからない部分はありますが、打球に対する反応は悪くないように見えました。セカンドはまだわかりませんが、少なくともサードでは破綻するような守備力ではないように見えます。

阿部監督のティーから逃げない心構えと闘志が最高

ジャイアンツのキャンプでは名物となっている阿部監督のティーバッティングですが、荒巻選手は泣き言一つ言わずに闘志むき出しで向き合っていました。泣き言や悲鳴を上げる選手がほとんどの中で、かなり好感が持てる態度でした。阿部監督も練習が厳しい上武大学に言及して褒めるなど、好きなタイプの選手といったところでしょう。先に阿部監督のティーで悲鳴を上げていた浅野翔吾選手が、荒巻選手の闘志に触発されたように、喧嘩腰の態度に変わったことも、見逃せない効果だと思います。

こういった選手は、できるだけ1軍においておきたくなるのは、管理職としては当然のことだと思います。

2位浦田俊輔選手は体力が心配

浦田選手は実戦力が高そうですが、打撃は非力さが目立ちます。ミート力はありそうですが、外野の間を抜けるような当たりが打てないと、1軍では難しいと思います。守備は2軍で川相コーチと基礎を固めれば、身体能力の高さから名手と言われる水準まではいけるのではと、ポジティブに見ています。今年2年目の泉口友汰選手が長打力をつけてきたようですが、浦田選手もビルドアップがマストではないでしょうか。

1位の石塚裕惺選手は来年以降?

完成度の高さが噂されていた石塚選手ですが、評判通りの力を見せてくれていると思います。高卒でプロの球を弾き返していますので、打撃はそれほど長くかからないと思います。ただショートの守備は時間がかかりそうです。紅白戦では中山礼都選手のショートゴロがキリギリで間に合い、プロのスピードを実感したと思います。次の守備機会でエラーをしますが、高校時代の堅実な守備のテンポでは、プロのショートでは間に合わないと感じたことからリズムを崩してしまったのだと推察します。

守備のテンポを1から見直さないとプロのショートでは通用しないと思います。それほどプロのショートはレベルが高いということで、打力自慢の石塚選手をショートで育てる事を、ジャイアンツ首脳陣がどう考えるか見ものです。

あまりにも打力の対応が早ければ、守備力の向上を待つことができないかもしれません。そうなれば、ジャイアンツにとっては嬉しい悩みということになりますが、案外早くその時期が来るかもしれません。

中山礼都選手と秋広優人選手

荒巻悠選手と同年代の二人ですが、厳しい立場に追い込まれそうな2025年になりそうです。特に秋広選手は若手のプロスペクトとして優先的に打席をもらっていましたが、明らかに優先順位が下がってしまったように見えます。阿部監督は特に目をかけていたようですが、その関心が荒巻選手に移ってしまっていると言っても過言ではないでしょう。守備や走塁能力が期待できない秋広選手は打ちまくるしかないのですが、中々結果がついてきません。シングルヒットで出ても各駅停車になりかねないので、長打が必要ですが、なかなか実戦で結果を出せない状態が続いています。

中山選手も期待されながら、5年目を迎えてしまいました。若い時期から期待が高かったのですが、秋広選手とともにどこかのんびりしてしまったのかもしれません。

闘志むき出しで、ライバルに打ち勝つ姿を若い選手には期待しています。

坂本勇人選手や岡本和真選手のようにおおらかな態度は、実績を残してからです。言葉だけではない我武者羅さを見せてほしいと期待してやみません。

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