リスクの取れない農耕民族の日本社会は、コロナが克服できない

先進国の中で日本だけが、コロナ禍から抜け出せません。欧米の国々はとっくに適切なリスク判断をして、コロナを乗り越えたと言ってもいいでしょう。しかし日本は未だにコロナに怯えて、身動きが取れなくなっています。コロナのリスクを過大に見積もって警鐘を鳴らす人々は、経済的損失で困窮する人たちを追い詰めている事をあまり重く見ていないようです。

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日本人は典型的な農耕民族

日本人は一つのことを極めることが、とても得意な民族です。欧米社会で生まれた画期的な発明を、小さくし、精密にし、安価に仕上げることで先進国の仲間入りをしました。反対に新しいことを発見したり、その発見を実用に転じたりすることが不得意で、日本で発明されたフラッシュメモリーや八木アンテナ、フロッピーディスクなどを活かすことが出来なかったのは、リスクを取れなかった日本の企業の経営者の判断の結果と言えると思います。

新しいことを始めようとすると、それに伴うリスクを列挙して、とにかく反対する人が日本ではマジョリティーになっているようです。

コロナについても2類から5類に下げようとすることを、適切なリスク判断をせずに恐怖を煽ります。いろいろな立場の方が居るので、意見が出ることは良いことなのですが、過小なリスクさえも怖がって取れない人が日本の社会は多いようで、いつまでも日本は身動きが取れなくなっています。

3年近くもコロナと向き合って適切なリスク判断ができないのは、先進国では日本だけと言ってもいいでしょう。

リスクを取らずにリターンは取れない

これは世界では常識です。日本人社会も言葉は理解できますが、リスクを極端に怖がります。高度成長時に欧米に追いついた日本人ですが、そこから先は模倣が得意なアジアの国々によって、追いつかれて成長が止まってしまいました。

何年も同じ作業をして、賃金が上がる事はありえません。少なくとも高付加価値のものを次々と作り続けなければ、賃金は頭打ちになります。

先進国の仲間入りをした時に、莫大な研究開発費を使い、良いものを発明したにもかかわらず、経営の判断が極端にリスクを嫌うために、活かせなかったことが、現在の日本の低成長に繋がつています。

足元をみてコツコツ同じ作業を積み上げて行くだけでは、賃金はあがりません。組織のトップに立つ人が、適切なリスク判断をして新しいことに取り組まなければ、コツコツ努力する労働者の賃金は上がりません。

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臆病な経営者の責任だけではない

実は労働者も日本人はリスクを取りません。転職をする人は増えてはきましたが、欧米に比べられるレベルではありません。そのため法制度も経営者にとって厳しく、一度正社員で雇ってしまうと、解雇が簡単には出来ません。つまりリスクを取って失敗すると、経営破綻まで簡単に繋がり兼ねないのです。

リスクを取らずにリターンを得ようとする日本人

賃金が上がらないのは、企業が雇用を守っている、経営者がリスクを取らない、労働者もリスクを怖がる等、複合的に要因が重なっていることの結果です。ただただ賃金を上げろと言っても、収益を上げるためにリスク判断ができない現状では、無理があります。30年間同じ作業をしていて、賃金が上がるほど世界は優しくありません。

コロナの克服も賃金の上昇も適切なリスク判断が必要

不必要に不安を煽る人を制御できない日本社会は、何時まで経っても出遅れる社会です。前向きにリスクマネジメントをして集団や組織を動かせないリーダーが、日本には多すぎるのではないでしょうか。またそういったリーダーには相応しくない人たちが、リーダーになってしまう日本の社会が、1番の原因だと個人的に思います。

社会全体がリスクを取らない傾向にあるのに、リターンだけ諸外国並みにもらおうというのは、虫がよすぎる話です。

足元を見つめてコツコツと努力すれば良いのは、優れたリーダーに引っ張ってもらえる人たちだけです。そういった優れたリーダーに統率された労働者は、賃金も上がっていく筈です。職を選ぶ時に、長く務めるのであれば、会社の将来性を見極めなければいけないのは、就活生ならば誰でも知っていることではないでしょうか。

失われた30年の正体

一つの産業の成長サイクルどんどん速くなっています。利益が出る産業が、あっという間に廃れていくのはよくある話です。終身雇用制が崩れつつあるのは、会社の寿命のサイクルが短くなっているからではないでしょうか。廃れた産業をいつまでも生かしておけば、経済の活力が無くなっていきます。皆わかっているのに、やらないで過ごしてきたのが“失われた30年“ではないでしょうか。

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