長嶋茂雄と松井秀喜の約束は何か?ジャイアンツ監督就任はあるのか?

ミスタープロ野球、長嶋茂雄さんが6月3日に永眠されました。

89歳でお亡くなりになり、89が野球に通じる番号であったり、現役時代の背番号3が月命日となったり、6月3日が次女の長島三奈さんの誕生日であったりと、最後までスーパースターであった長嶋さんでした。

こんな日が来ることは誰もが分かっていたことですが、実際に来てみると、かつて無いほどの形で日本列島全体が悲しみに包まれた状態となりました。

テレビの普及とともに国民的なスーパースターになった長嶋さんですが、メディアは今までのスターとは一線を画す扱いで、この訃報を報じています。

実際お亡くなりになると、悲しい気持ちはもちろん湧くのですが、最近のご様子を考えると、やはり人々の間にはある程度の心の準備ができていたようで、ただただ悲しい気持ちが日本列島を覆ったという感じにはならず、生前の長嶋さんの人柄を懐かしむ中で、どこか明るい気持ちが湧いてくる気がするのは、長嶋さんが太陽と言われた所以のなすところではないでしょうか。

松井秀喜さんとの絆

お亡くなりになった時一番に考えたのは、”一子相伝”の弟子松井秀喜さんがいつ帰ってくるのかということでした。ニューヨークからの帰国は、スケジュール的に見て最短であったと考えられるタイミングで、人々の予想を裏切らなかったと思います。

国民栄誉賞をお揃いのスーツで受賞したお二人ですが、弔問にあたってそのスーツを着ていらっしゃったのが、非常に印象的でした。成田空港に降り立ったときからその出で立ちは、長嶋さんの系譜を継いだ松井さんの、堂々とした姿であり、「帰ってきてくれた!」と思った人は少なくないと思います。

長嶋茂雄さんと松井秀喜さんの生前の約束

弔問を終えた松井秀喜さんがメディアのインタビューで答えた中で、生前に交わした約束を果たしたいと発言したことには少し驚きました。余りそういったことを口にするタイプの人では無いと思っていたのですが、松井さんの心にも長嶋さんが亡くなることへの準備が有ったのではないでしょうか。感情に流されて、口走ったようなことではなく、来たるべきタイミングで発言しようと前々から考えていたから、メディアに促されるタイミングではないところでの発信だったと思います。

ジャイアンツの監督就任宣言か?

メディアでは複数のOBがジャイアンツの監督就任を予想していたようですが、果たしてどうでしょうか?現在ジャイアンツでは阿部慎之助監督が2年目の指揮を取っており、監督交代のタイミングではありません。盟友であった高橋由伸さんも捲土重来を果たすべく、準備をしているところと言われています。そんなタイミングで松井さんがかつてのチームメイトの頭越しに、監督就任を考えるというのは考えづらく、個人的には監督よりも別の次元でジャイアンツ、もしくは日本球界のために貢献しようと考えているのではと予想します。

松井秀喜さんの今後の個人的希望

一つには監督よりも上の立場、GMで球団の改革を進めるということだと思います。さらには株式会社読売巨人軍のマイナーオーナー、言い換えれば株主の一人となってもらい、運営に深く関わってもらえれば、プロ野球改革にも関与できるのではないでしょうか。

ヤンキースでの盟友デレク・ジーターはマリナーズの共同オーナーとなっており、NFLではG.O.A.T.トム・ブレイディがレイダースのマイナーオーナーとなっているように、アメリカでは珍しいことではありません。松井さんがオーナーとなればMLBとの連携も深くなり、旧態然としたNPBが大きく変わることになるかもしれません。

一向に進まないセ・リーグのDH制や、放映権の問題など、松井さんがジャイアンツのオーナーとして深く関わってくれば、反対するほどの見識と経験をもったオーナーはいないのではないでしょうか?

日本代表の監督

もう一つ考えられるのは、長嶋さんが果たせなかった指揮官としてのオリンピックの金メダル取りではないでしょうか。WBCでも良いのですが、やはりそこはオリンピックだと思います。ロサンゼルスで復活するベースボールが、長嶋さんと松井さんが見つめたものと考えてもズレているとは思えません。

後輩である阿部慎之助監督や高橋由伸さんを邪魔することなく、ワンランク上を目指すのであれば、代表の監督はうってつけであり、松井さんの呼びかけであれば、断るメジャーリーガーもいないでしょう。

松井さんが55番で代表監督を努め、アテネと同じようにベンチに背番号3が掲げられれば、松井さんが生前の約束といった言葉の重みに見合うことではと、考えてしまいます。

ロス五輪で戦う日本代表を松井秀喜さんが引っ張る姿に、ミスタープロ野球の思いが重なれば、日本中がまた応援することになるのではないでしょうか。

いつもファンのことを考えていた長嶋さんが、そのぐらいのことを考えていても不思議ではありません。

いずれにしろ今後の松井さんに注目ですね。

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