ここまで2勝しか出来ていないチーム同士の対決す。ここで負けるといよいよ首脳陣の責任問題に発展しかねないマッチアップで、実力を示すことが出来たのは、HCの実績で上回る、ジャガーズのダグ・ピーターソンでした。これでレイダースは6敗目を喫し、いよいよプレーオフ進出が難しくなってきました。
1 | 2 | 3 | 4 | OT | ||
Raiders | 7 | 13 | 0 | 0 | 0 | 20 |
Jaguars | 0 | 10 | 7 | 10 | 0 | 27 |
HCジョシュ・マクダニエルの将来
オーナーのマーク・デイヴィスは、HCマクダニエルの解雇を発表していません。今のところHCマクダニエルについて替える可能性に対しても、あまり高くないように感じられり態度です。ここで解雇しても、将来を長期的に任せることの出来るHCを雇える可能性は低いので、ある程度の我慢は仕方がないのかもしれません。昨年HCの中途での離脱を経験しているので、その大変さが身にしみているのも1つの原因かもしれません。来年度のHC職を保証しているわけではないので、現HCへの信頼を口にしながらも、来年の新しいHCを探している可能性は、否定は出来ないと思います。ただ狭い社会ですので、オーナーがそういった動きを始めれば、HCマクダニエルに伝わりかねず、今はまだ自重しているとも予想できます。何れにしろ、契約通りに長期の契約が履行されるためには、残りのシーズンで確かな実績を残す必要があるのではないでしょうか。
QBデレク・カーの将来
今日は4Qで逆転できるチャンスが十分にありました。しかし、QBカーのパスの正確さが足りず、ドライブが続かなかったのが、直接の敗因と思われます。脚力のないポケットパサーであるQBカーは、それを補うほどのパサーとしての能力が無いと、存在意義が薄れます。今日のスタッツを見ても、相手QBのトレバー・ロレンスが6回53ヤードを走っているのに対して、カーは0ヤードです。相手ディフェンスからはカーは守りやすいQBであることは、間違いのない事実でしょう。ジョー・ネイマスの時代は遥か遠く、トム・ブレイディの時代も終わりつつあります。
Player | CP/ATT | YDS | TD | INT | SACKS | QBR |
D. Carr | 21/36 | 259 | 2 | 0 | 2-11 | 59.5 |
T. Lawrence | 25/31 | 235 | 1 | 0 | 0-0 | 84.3 |
QBの保護がNFLで重要視される一方で、QBのモバイル能力も重要視されてきています。カーのようなQBは、トム・ブレイディ並みのパサーとしての実力がなければ、スーパーまで勝ち切ることが年々難しくなっているということではないでしょうか。スーパー制覇まであと一歩まで迫った、QBマット・ライアンでさえ、ファルコンズに見切りをつけられてしまっています。レイダースファンは、QBカーでのスーパー制覇をずっと夢見てきました。チームの力の無さや、不幸な事件によりQBカーの実力が発揮できていないと私自身は思ってきましたが、NFLのリーグの進歩がドロップバックパサーを過去のものにしつつあるのかもしれません。若き日のカーであれば、ロールアウトやスクランブルが期待できましたが、最近では脚力に陰りが出てきている事実は隠せないようで、あまり機動力を期待できません。
TEダレン・ウォーラーの長期契約
怪我勝ちのTEウォーラーに対して、長期契約が妥当かどうか疑問を呈してきましたが、杞憂に終わることはなかったようです。トレードの噂さえ出ていたTEウォーラーですが、どうやらその可能性もなくなりました。長期契約を結んだWRハンター・レンフローとTEウォーラーが不調になり、5年目のオプションを行使されなかったRBジョシュ・ジェイコブズが好調という皮肉な結果が、現在のチーム状況を表しているのかもしれません。
REC | YDS | AVG | TD | LONG | TGTS | |
Davante Adams | 10 | 146 | 14.6 | 2 | 38 | 17 |
Foster Moreau | 2 | 42 | 21 | 0 | 30 | 5 |
Hunter Renfrow | 3 | 26 | 8.7 | 0 | 14 | 4 |
Josh Jacobs | 3 | 20 | 6.7 | 0 | 13 | 3 |
Mack Hollins | 2 | 17 | 8.5 | 0 | 13 | 4 |
Ameer Abdullah | 1 | 8 | 8 | 0 | 8 | 3 |
よくやっているディフェンス
いろいろな見方があると思いますが、ディフェンスは頑張ってくれていると思います。今季のレイダースはオフェンスの波が大きく、一度進まなくなると時間を使うことが出来ません。そのためディフェンスに対する負荷が一気にくるので、耐えきれなくなってしまう様です。今日も後半は0点に抑えられたので、常にディフェンスがグランドにいる印象でした。もう少しバランス良く戦略を立てないと、ディフェンスが急激に消耗してしまいます。DEマックス・クロスビーはとても頑張っていますが、後半にはガス欠になってしまうようです。反対側のDEチャンドラー・ジョーンズの調子がなかなか上がってこないので、DEクロスビーを上手く避けたプレーを組み立てられてしまっているようにも見えます。昨年のDEガクウェイのほうが、機能していたように見えてしまいます。
2023年のドラフトについて
2022年のドラフトはQBに人材が少なく、その反動か今年は3人の1巡指名候補がいます。しかし今シーズンの成績を見ると、QBの人材を欠くチームが上位指名権を取りそうな情勢で、1巡目の5番目の指名までで、3人が消えてしまいそうです。2勝6敗とはいえレイダースの地力は上位に有り、そこまで順位が落ち込むとは思えません。米国の予想サイトでは10番目くらいの指名順になっており、QBの指名は難しくなりそうです。そうなるとQBラマー・ジャクソンをはじめとするFAに期待するしか無いと思いますが、その際にはサラリーキャップの問題がでてきます。このあたりをGMジグラーがどの様に処理するのか、非常に興味深いオフシーズンになりそうです。
いまからオフの動きを注視するなんて本意では有りません。なんとか劇的に盛り返してもらいたいものです。