QBをドラフトする事の難しさ　今年の1巡は誰か？コンバインは？

NFLのドラフトにおいて最大のギャンブルは1巡でQBを指名することだと思います。今年のコンバインも終わりましたが、今年は変化があったようです。

チームの命運を握る1巡指名のQB（クォーターバック）

QBを1巡で指名すると、高額の契約金などでサラリーキャップを圧迫します。そしてQBが即戦力になることは難しく、育成期間が必要な上、先発を託したQBと心中するような覚悟が必要となります。大学時代に素晴らしい成績を残し、NFLにエリートQBの候補として入ったからには、チーム首脳陣の手腕も問題視されます。チームの成績が上がらなかったときに、QBの能力に問題があるのか、首脳陣の作戦や育成に問題があるのか明らかにはなりません。そしてかなりの確率で、1巡で指名されたQBは、良い成績を残さずにチームを後にします

そもそも全体1位で指名されるQBは、リーグ最下位のチームが指名することが多く、当初は茨の道が続きます。1989年に全体1位でカウボーイズに指名されたトロイ・エイクマンはルーキーイヤーに1勝15敗と辛酸を嘗めましたが、1992年にスーパーボウルを制覇するまで、着実に結果を出し続けました。

ここまで順調にルーキーQBが、チームを再建するケースはとても珍しいといえます。

最近では2018年に全体1位で指名されたベイカー・メイフィールドが、長年低迷したブラウンズを2020年に11勝をあげるまでに再建しました。しかし2021年は負け越してしまい、先発QBの座を守れることができるかどうか、2022年が正念場になります。

ポジションが一つしか無く、基本的には交代をすることもないポジションなので、チームは先発と決めたQBにすべてを賭けるのですが、なかなか大学時代の評価どおりにはいかないことが多いようです。

QBに必要な素養

QBには長身であること、肩が強いこと、インテリジェンスに優れること、リーダーシップがあることなど要求される要素が多く、評価が難しいポジションです。プロでは身長が低いことは致命的と暫く言われてきましたが、最近はベイカー・メイフィールドやカイラー・マレーなど身長が低くても、全体1位で指名され活躍できるQBが増えてきています。

今年のスカウトコンバインで追加された手のサイズ

長年コンバインでの測定を望まれていた手のサイズが、QBのコンバインに追加されました。今回ESPNはNFL32チームの先発QBの手のサイズを発表しています。非常に興味深いデータなので、参考までに共有させていただきたいと思います。

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black-raider.com

2022.03.06

スパニエル

いかがですか？ラッセル・ウイルソンは5フィート11で、QBとしては最小クラスですが、手が大きいことがわかりました。面白いデータですね。今年のプロスペクトの一人であるピッツバーグ大学のケニー・ピケットの手のサイズは8.5で一番小さいヒルよりも小さいことがわかりました。この事が指名順位や入団後の活躍にどう現れるのか、注目されますね。