巨人は広島に7対1で敗れて5連敗となった。そんな中で日刊スポーツには原監督の続投を調整中という記事が掲載されて、今季の成績と采配に嫌気が差したファンの間ではあれたコメントが溢れている。
元木コーチのコメント
報知新聞に「誰々という問題じゃなくて全員のつながりが出てこない。もう全体だよね…。」と、コメントした。打線が沈黙したままで4番の岡本和真選手や坂本勇人選手、丸佳浩選手などの中心選手の調子が上がらずに、非難が集まることを避けるための元木コーチらしいコメントだと理解できる。全体だよねと付け加えたところにその心遣いが伺われる。
しかしこれを聞いた一部の選手やファンは頷けないのではないだろうか。
つなぎの野球をするために必要なもの
つなぎの2番などというのは死語になりつつ有るが、打てない打線であればつなげる打順を組むのが首脳陣の仕事なのでは無いだろうか。これだけ打てないのであれば、序盤に大量点を狙いに行かずバントやエンドランを多用して、打線を活気づける必要があると思う。そのためには選球眼の良い小技と足の使える内野手を、2番に使うのが常道ではないだろうか。
打率 | 得点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打数 | 四球 | |
ヤクルト | 0.255 | 568 | 129 | 68 | 79 | 455 |
阪神 | 0.246 | 501 | 117 | 106 | 76 | 383 |
巨人 | 0.244 | 512 | 158 | 65 | 46 | 390 |
廣岡選手のような大振りの目立つ長打期待の選手を、2番に据えておいて、言うコメントではないと思う。ヤクルトのように打棒が爆発すればよいが、湿り気味の阪神は新人ショートの中野拓夢選手を起用して、犠打19をベンチがさせている。
ヤクルトは打率.286の中村悠平捕手が12、山崎晃大朗10が目立つが、各選手に分散している。
巨人は4つ以上の犠打を決めた選手は0だ。(ヤクルトは6人)
本塁打でしか点を取れない打線を組んで、バンドの指示も出さずにおいて、つながらないというコメントは矛盾している。つなぎの野球を目指すのならば打線を組む前に、選手集めと育成から考えなければならない。長打が売りの廣岡選手に、つなぎの2番を急にはこなせない。
確かに打線が湿った時は、つなぎの野球が必要だ。本塁打頼りの打線は打てなくなると手も足も出なくなるのは、日本シリーズの連続4連敗で経験しているはずだ。2年間の猶予が今までにあったのに、1年目の4連敗でどういう総括をしているのだろうか?
最近川相さんの解説を聞くたびに、巨人に足りないものが指摘される。何故こういう貴重な人材が活かされずに、大味な野球を繰り返すのだろうか。川相さんには信念があり、時には他の首脳陣とぶつかることも有るのだろうが、衝突を時には犯すコーチ陣を、大きな器で活かして、チームを上手くまとめることができるのが、本当の名将だと思う。原監督にはそれだけの器があったと思うのですが。
空気が読めて仲良くできる人だけを集めても、ブレイクスルーは生まれないのではないか。これは会社組織でも、スポーツチームでも、内閣でも同じだと思うこの頃です。
原監督続投報道調整に荒れるファンたち
原監督の続投を調整していると日刊スポーツに掲載されて、ファンの反応が荒れている。
今季の現状に嫌気が差したファンたちの中には、原監督が続投ならばファンをやめるとのコメントも多く見かけられるようになった。最近の試合を見ているとそういうコメントが出てくるのは当然だろう。特に今は球場で、野次を飛ばせなくなっている。通常のシーズンの状態であれば、辞任を求める野次や罵声、横断幕などが出されている時期かもしれない。
また、一部のファンからはこんな事でファンを辞めるのは本当のファンではない、とのコメントも散見される。古くからの熱心なファンには、そういうコアなファンが多いと思うので、そういう気持ちもわからないでもない。
しかし今の若いファン歴の浅いファンは、未来のオールドファンだ。これから50年以上ジャイアンツを愛してくれる、ファンかもしれない。ダイハードなジャイアンツファンは、未来の大切なダイハードなジャイアンツファンを優しく見てあげて欲しい。
巨人という球団は、若い世代のライトなファンを、未来のコアにするために努力を怠ってはいけないと思う。若い人同士の間で、巨人ファンであることが堂々といえる球団でいて欲しい。
マスコミが大衆をイメージ操作できる時代ではありません。
徳光さんのようなファンの意見も大切だが、若者にも愛されるジャイアンツで居て欲しい。
ライトなファンも取り込んで、日本一ファンの多い球団でいてほしいのだ。