4年ぶりの2勝目を青木選手が勝ち取った。
青木選手は1993年生まれの28歳。153cmと体格には恵まれていないが、ティーチングプロでキャディを務める大西翔太さんとのコンビで、飛距離を伸ばすなどの努力を続けてきた。
4年ぶりの優勝はその努力が結実した結果だ。
ゴルフの楽しさを改めて教えてくれた青木選手
最終日は稲見萌音選手と同組で、常にセカンドショットを最初に打つ事となった。飛距離では大きく置いていかれることも多いが、落ち着いたプレーで淡々とスコアーを伸ばしていった。最近の女子プロは飛距離がでるので、青木選手はこの展開が慣れているようだった。我々アマチュアのゴルフでは飛ばし屋が必ずしも良いスコアーで廻るわけではないので、距離の出ないプレイヤーも楽しめる。それがアマチュアゴルファーの醍醐味でもある。しかしプロはなかなかそういう訳にはいかない。飛距離は絶対のアドバンテージで、飛距離も小技も上手い選手は沢山いる。飛距離で置いていかれる苦しい状況に常に対峙している青木選手は、2019年は賞金ランク35位で、5年連続シードを獲得している実力派の選手だ。アマチュアでもとんでもない飛距離を持った人はいるので、置いていかれるときの気持ちを少しは理解しているつもりだが、青木選手のプレーぶりを見ていると本当に応援したくなる。
そして美人で笑顔が可愛いし・・・
28歳でまだまだ若いのに最終成績をみると、殆どが20歳前後の選手で占められており、余計に応援したくなる。インタビューも人柄の良さが随所に現れて、素晴らしい勝利だった。すぐに3勝目というのはなかなか難しいかもしれないが、青木選手のようなプレイヤーが上位にいてくれると、女子プロ界も更に盛り上がると思うので、頑張ってほしいと心から思う。
少し早いが受け答えなどを聞いていると青木選手のようなプレイヤーには、TVの解説なども将来期待できると考える。そういった意味でも楽しみなプレイヤーだ。その時のためにも、是非全英オープンには出場してもらいたい。(現役でまだまだ頑張って欲しいのは言うまでも有りません。)お願いします!
黄金世代やミレニアム世代など若手の活躍が大きく報じられるが、青木選手のような中堅やベテランの活躍もマスコミには上手に報じてもらいたいものだ。
稲見選手の気迫
18番のバーディーパットを外して両膝をついた時、勝ちに対する貪欲さが素晴らしいと感じた。今シーズンは既に6勝も挙げており、勝ちに慣れてきたのかと思っていたが、そうではないらしい。オリンピックの出場権もかかっているので、モチベーションは上がる一方なのかもしれない。負けて涙を流しているように見えた。こういう勝負根性があれば、もっと勝てるのにと思う選手は沢山いる。稲見選手以上に闘志を燃やして立ち向かわないと、優勝は難しいかもしれないと思って欲しい。若い選手で楽しめれば良いとインタビューに答える選手はたくさんいるが、心の底に強い闘志がある選手とない選手がいると思う。
この気持が続く限り稲見選手の好調は暫く続くかもしれない。
来週は応援します。