最弱対決?予想通りの展開で決め手のないレイダースとラムズは凡戦

ここまで2勝4敗と健闘しているレイダースと、主力の離脱で1勝4敗と予想外に苦戦しているラムズとのベイエリア対決は、ミスを犯したほうが負けるという内容で、かなり淋しいゲーム内容でした。

1234OT
Raiders0636015
Rams01460020

レシーバーがいない両チーム

レイダースはエースレシーバーのWRダバンテ・アダムズがジェッツにトレードされて、セカンドターゲットのWRジャコビ・マイヤーも怪我の影響で欠場となり、TEブロック・バウワーだけが頼れる状況でした。

しかし、ラムズもエースのWRクーパー・カップが欠場でターゲットがいない状況でした。QBマシュー・スタフォードの実力には疑いがありませんが、それでもターゲットがいない状況ではポケットパサーのスタフォードにはかなり難しい状況だったと思います。それでも、スタフォードが素晴らしいのは致命的なミスをしなかったことでしょう。RTGは62.6と振るいませんでしたが、フィールドゴールのミスなどがありながらも勝ちきったところは、さすがという他ないでしょう。

一方のレイダースはQBエイダン・オコンネルが右手を怪我してしまい、スターターを奪われたQBガードナー・ミンシューが交代しましたが、3つのインターセプトを奪われるなどして、RTGが21となり、相手に白星を献上してしまいました。今のレイダースのWRの状況では、QBミンシューにはかなりきつい状況だったと思います。頼りになるはずのWRトレ・タッカーはディープ・スレッドとなる快速レシーバーですが、そのスピードを活かせるロングボールがQBミンシューには期待できず、WRタッカーがセパレートを取れてもボールが短く、キャッチできませんでした。あとはTEバウワーに投げ続けるしかなく、最後はTEバウワーが徹底マークにあってしまい、ファーストダウンを更新できませんでした。更にショートパスも微妙にターンボールになるなどして、インターセプトされてしまったのは、残念な結果でした。QBミンシューは動けるQBだと思っていましたがそれほどでもなく、ロールアウトからのパスも地肩のせいかあまり良くないので、オフェンスラインが弱いとどうにもなりません。今のチームの悪い状況を一人で打開できる能力があるわけ無いので、少しかわいそうな状況です。

PlayerCP/ATTYDSTDINTSACKSRTG
G. Minshew15/34154032-1121
Aidan O`Connell6/1052000-073.8
Matthew Stafford14/23154011-1062.6

レイダースは再建途上ではない?

チームは再建途上ではないとHCアントニオ・ピアースがコメントしたようですが、チームの中心であるQBが今の状況で、再建途上ではないとなると、どんなチームを目指しているのか想像できません。GMとHCが同じ事を考えているのか、少し疑問符がついてしまいます。現代フットボールにおいてフランチャイズQBは必須のピースであり、そこからチームを作り上げるべきだと個人的には考えていますが、GMテレスコは次の手をどのように考えているのでしょうか?

今年も新人QBは活躍を続けており、最近のカレッジのレベルの高さが証明されています。逆に言えば一世代前のQBよりも今の若いQBのほうが、相対的に見れば優れた成績を残しており、2025年のドラフトでは絶対に勝負に行くべきだと思います。(本当は2024年に大勝負に出るべきだったと思いますが、GMがQBに不安のないチャージャースから来たことで、時間が足りなかったのかもしれません。)

DEマックス・クロスビーが心配

今のレイダースの試合で一人だけ見ていて楽しいのは、DEクロスビーだけです。しかし、DEクロスビーについても放出の噂が出ているようです。今のチーム状況では致し方ありませんが、できれば噂であってほしいと思います。DEクロスビーにはレイダースでスーパーを取るまで頑張ってほしいと、ファンの誰もが思っていると想像しますが、どうなのでしょうか?

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